表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤兎  作者: 「千」
6/22

第6話 悪夢

「はあ・・・・・。」


今俺は、ある建物の一室にいる。


クルエル曰く、「天界の組織関係のホテルです。」だそうだ。


これまでのいきさつを説明しよう。





「まあ、今日はいろいろなことが一度にあって


 疲れてるでしょうから、あなたに死んでもらうのは明日にしましょう。


 また来てもらうのは面倒なのですが、泊まってってもらえますか?」


クルエルはニコニコして言う。


「ちょっと総統!親御さんには連絡しなくちゃね。」


星南はもっともなことを言う。


この中で一番まともな性格してるのはやっぱ星南だな。


でもな・・・・。


「いいよ、星南。わかった。泊まってくぜ。」


「連絡はいいの?」


「ああ。俺、親いないし。」


「え?」


「え?」


華と星南があからさまに驚いた顔をする。


クルエルの顔色に変化はないが。


「母さんは俺を産んですぐに死んでる。


 親父は俺が生まれたとき蒸発しちまってな、どこにいるのかもわかんねぇ。


 ま、いわゆる行方不明だな。」


「・・・・ごめんなさい・・・・。」


ホントに星南はいいヤツだな。


俺にそんな風に謝ったヤツいねぇよ。


「き・・・気にすんなよ。」


慣れない言葉に戸惑って顔が赤くなる。


「あれ?もしかして星南のこと意識してる??」


・・・・華は嫌なヤツだな。


お前も星南を見習えや。


「じゃあ、移動しましょう。こちらにどうぞ。」





そんなわけだ。




俺は明日、少なくとも一度は死ぬことになるだろう。


オレハアシタシヌ


どういうことなんだ?


聞きそびれちまったし、想像もできん。


生き返れるのか?


オレハアシタシヌオレハアシタシヌオレハアシタシヌ・・・・・・・・・・・


そんなことを考えていたら、いつの間にか眠っていた。


その夜、俺は久しぶりに夢を見た。


親父の夢だった。正確には親父らしき影が出てくる夢。


俺は親父の顔も知らないからな。だが、あれは絶対親父だと直感した。


夢の中で、影は俺に謝ってきた。


「悪かったな・・・今まで。」


ふざけんな!!!テメーのせいで母さんは死んでんだ!!!


それでどれだけ苦労してきたと思ってる!?!?


今まで何してやがったんだ、この野郎!?!?!?


「お前がその年齢(とし)になるまで待ってたんだ。待ってたんだよ。」


どういう意味だ!?待ってたってなんだ!?


おい!なんなんだよ!?


「・・・・・フ・・・・ファハハハハハハハ!!!


 あーはっはっはっはっはっはっは!!!!」


おい!待てよ!!待てよコラ!!!!


いきなり親父は笑い出して去っていった。


気味の悪い夢だった。


今までメッセージが届いていないです。


みなさん、よろしくお願いします(TДT)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ