第4話 正体
「は・・・・?
人間じゃない?俺が?」
「その通りです。」
長髪がニコッと笑って言った。
・・・いちいちムカつく言い方するな・・・。
「あなたは人間なんかじゃありませんよぉ。
あなたの体には純粋な人間の血は流れていません。」
「つまり俺は人間となんかのハーフってことか?
俺は悪魔を親に持った覚えはねーぞ。」
そりゃそーだろ?
自分の親から『いやー、実は悪魔なんだ♪』なんて
言われたヤツなんていないだろ?
「違いますよぉ♪
あなたは天使の血を受け継いでいるはずですよ。」
「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?!?!?」
天使だと!?そういったよな、この野郎!?
天空の天に、使者の使と書く、あの天使か!?
俺が?この俺がか!?
「アッハッハッハッハッハッハ。
驚いてますねぇ♪」
「うるせぇ!
お前!この俺が天使だと!?
そうぬかしたな!?」
「・・・総統。まず自己紹介から始めませんか?
私たちもまだだし・・・・
この時点でもう理解できてないですよ?」
「あれ?あなた達もまだだったんですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この時点でまだ誰にも自己紹介されていないし、
していないのにも問題があると思うが、
とりあえず一人ひとり自己紹介。
まずは黒髪。
「あたしは咲原華。
桜大付属高校の一年だよん。華でいいよ。よろしくねぇ♪」
ウインクして、ひらひらと手を振る。
次はポニーテール。
「私は天宮星南。
華とは幼馴染で同じ高校よ。
好きなように呼んで。あ、でもさん付けだけはよして!」
さん付けは嫌いなタイプか。
最後に長髪。
「私はクルエル=クレバラスと申します。
ここの総統、つまり最高責任者ですね。
以後お見知りおきを。」
そう言って頭を下げた。
コイツ日本人じゃねぇのか。よく見りゃ目が青いな・・・。
・・・・・俺も自己紹介するか。
「俺は桜木兎だ。
お前らの世話になるつもりなんてねぇが、まあよろしく。
で、俺が天使だからなんなんだ?
天使ってなんだよ?」
もっともな質問だろ?この状況でできる質問はそれしかないハズだ。
「まず、最初に言っておきますが、
ここにいる私たちも全員天使です。
さて、説明は・・・・
お二人に任せることにしましょう♪」
軽くスルーかよ・・・・。
「え!?私たちですか!?」
「こういうのは一番偉い人がやるもんじゃないですかぁ!?」
「私は嫌ですよぉ。メンドクサイですもん♪」
・・・・。
またギャーギャーやり始めた。
・・・・・これから俺は一体どうなるんだよ・・・。
何かが変わる予感がする。
さーて、相変わらずストーリー展開がおっそい!!
マジでスイマセン・・・・。




