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吉田兼部の超短編−春

超短編 何も無い街

作者: 吉田兼部

灰色の養生幕で包まれたのは、建設現場ではない。


車の通らない三車線道路。傾く電柱のない歩道。路地なんて物騒なものはない。やはり、現実を否定した夢は、現実では描けなかった。


老いゆく未来が、夕焼けに照らされる。ガラスは反射する力を失い、人々は夢を忘れる。


情緒も信仰も記憶もない、美しい街。科学の街。現代の街。そんな飾られた廃墟でも、人は機械にはなりきれない。


灰色の養生幕は、錆びついた夢の現実を隠している。


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