勉強だけが全てじゃない
結局、昨日は午前3時まで眠れなかった。
勉強以外に重要な事ってなんだ?
恋愛か?
俺は付き合ったことない歴=年齢っていう悲しい男だぜ。
あぁ、中学校の頃好きだった凛ちゃんは何してるかな。
とか、考えていると俺の顔面にサッカーボールが当たった。
今は、体育の時間だった。
「そう、だから顔が真ん丸なのね」
「いや、真ん丸なのは元からですよ」
家庭教師の先生にそう突っ込んだ。
「先生、それよりも勉強以外に重要な事ってなんですか?」
「それは・・・・・・」
「それは」
コンコン。
「先生、お菓子とお茶です。隆をよろしく頼みます」
「はい、どうもありがとうございます」
母ちゃんは出て行った。
「タイミング悪っ、逆にタイミングばっちりだわ」
「確かにタイミング悪いわね。まあお菓子とお茶が食べられるからいいけど」
「で、先生勉強以外に重要な事ってなんですか?」
「それは・・・・・・」
「それは」
トゥルルルル、トゥルルルル。
「はい、もしもし鈴野です」
「電話が鳴るんかい」
「はい、はい、よろしくお願いします」
プチッ。
「何の電話ですか?」
「もう一人の家庭教師の子がこれからもお願いしますって連絡」
「ちゃんとした連絡だから突っ込むに突っ込めないし」
先生はお茶をすする。
「で、勉強以外に重要な事ってなんですか?」
「それは・・・・・・」
「それは」
「友達と遊ぶことです」
「へっ、それって冗談ですよね」
「冗談じゃないわ」
「引っ張っといてそれかい」
俺はツッコミ疲れた。
「あのね、相川君高校生はかけがいのない大切な時間なの確かに勉強するのも重要なことだけど、友達と遊ぶのも重要なことなの。確かに大学でも遊べるけど高校の友達も大切なの」
「そうなんですか」
俺は、ふと疑問に思ったことを口にする。
「先生、恋愛はどうなんですか?」
「えっ、私経験したことないし・・・・・・」
「えっ」
「男の人には興味あるけど、女子大だから出会いもないし・・・・・・」
あれ、これはもしかしたらいけるかも。
「先生」
「はい」
「俺と付き合いませんか?」
「喜んで・・・・・・」
「えっ」
「喜んでお断りします」
「えっーーーーー」
「告白してくれたのはとてもうれしかったですが、やっぱり顔がダメです」
「日本語的に喜んでってきたら、お受けしますでしょうが」
俺はその後女性恐怖症になり、30代まで女性と付き合うことができなかった。




