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序章

初投稿です。

色々な作品を読んでいるうちに自分でも書きたくなりました。


かなり短めですが、最後まで読んで頂ければ光栄です。

 物心がついた時からどこか違和感があった。

喉に小骨が引っかかっているようななんとも言えない違和感だ。

遊びでも作業でも何かに集中している時はあまり気にならないが、風呂や寝る時なんかにそれを感じる。


「おい、新人!さっさと仕事しろ!」


「…はい」


 最近は叱られてばかりだ。

むしろ仕事とは関係ないことでも小言を言われる。

それに違和感も日に日に強くなっている。

俺だって色々と頑張っている。ただ、どれだけやろうとしても空回ってしまう。


「あいつ、本当に使えねぇ」

「そうだな。なんで、あんなの雇ったんだか」

「さっさと辞めてくれねぇかな。見てるだけでイライラするわ」

「だよな。どうやって育ってきたんだか」

「ははっ、人生まで否定するのかよ」


「……っ」


 また陰口を言ってるのか。

直接言えばいいものを…いや、直接も言われてるか。


「おい、ちょっといいか?」


「…ん?」


「お前さ、いい加減にしてくれよ」


「…なにが?」


「はぁ?自覚ないわけ?俺が上からお前のこと散々言われてるんだよ!いい加減迷惑かけてるって気がつけよ!」


「…すまん」


「それにその態度!確かに俺とお前は同僚だ。だが、俺は大学を出ててお前は短大だろ。俺の方が歳上なんだから敬語使えよ!

お前の尻拭いする俺の気持ちにもなれよ!」


「…すみません」


「本当、イライラするわ。さっさと辞めちまえ」


「……はい」


 同僚からのあたりも強くなってきた。

入社して1年も経ってないが、ここまで言われ続け居心地の悪い職場だと思わなかった。

辞め時か…近々辞める旨を伝えよう。



 シャワーを浴びながら、ふと、今まで言われてきたことを思い出す。


使えない イライラする クズ 仕事ができない 何のために入社した 迷惑 存在価値がない 辞めちまえ辞めろ辞めろ辞めろ


止めてくれっ…!


「ぐっ…あた、まが…」


 頭が割れるように痛い。更に感じてきた違和感が今までにない程膨れ上がる。


「はっ…はっ…」


 情けない。どうしてこうなった。

なぜ、俺はここにいる?何をするために生きている?

どうして?どうして?どうして?

 考えがまとまらない頭で延々と繰り返す。


「…そうか」


 そうだ。俺には生きている価値がないんだ。

なら、会社だけでなく、人生も辞めてしまえばいい。

ろくに働かない頭で短絡的な答えを出す。



 俺の両親は昨年、事故で亡くなっている。

内向的で人見知な俺の将来をいつも心配してくれ、内定が決まった時は二人して大喜びだった。

そんな両親に恩返しをするために一生懸命働き、プレゼントでも買おうと思っていた。

だが、入社する前に2人は車の衝突事故で亡くなってしまった。

頼れる身内もなく、どう生活していけばいいのか。

悲しみと不安。そんな精神状態で仕事も覚えられなかった。

とっくに限界はきていた。


「父さん、母さん…ごめん」


ーこうして俺は自らの手で短い人生の幕を閉じた。

如何だったでしょうか?

自分でオリジナルを考えるのって難しいですね(^_^;)


誤字、脱字、指摘等あれば遠慮なくお願いします。

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