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先輩と付き合うのは無理ゲーすぎる  作者: マイナスイオン
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第6話 ただの変態野郎その2

こんにちわ、マイナスイオンです。

今回5話の続きで5話、6話と2話構成にして

みました。

なお、この話以降回想が終わり。時系列が元に

戻ります。ではどうぞご覧下さい。

 翼

  やってしまった……

 神楽坂先輩に俺はどうやら自分の服を盗った変態野郎と勘違いされたらしい。俺もあの場でちゃんと説明すればよかったのだが……

 きっと心の中にやましさがなかったと言えば嘘だったのだろう、余計に怪しさを増してしまった……

「俺、いいことしようと思っただけなのに完全に裏目に出ちゃったなぁ」


 冬はイベントが盛りだくさんだ。

 先輩には

 今彼氏がいないらしい。だから俺は幸せな

 クリスマスを迎えるため、今度遊びに誘うはずであった。それなのに今となっては気まずさ

 マックスになってしまったのだ……

  ただこの時の俺はまた会った時に話せばきっと許してもらえると思った俺の考えは

 甘かった……


  次の日、神楽坂先輩と同じシフトだった俺は

早めにバイト先へと向かった。丁度向かい側に先輩の姿が!

「神楽坂先輩!おはようございます!昨日は

 すみませんでした!」

  スタスタ……

 神楽坂先輩は俺のことを無視するように素通りしていった。

 

 あ、あれ?まさかの無視?話せばきっと

 わかってもらえると思ったのに……

 

 その後も何回か話しかけてみたもののあえなく失敗……もともとバイトには真面目に取り組んでいるため仕事中はダメだったのかもしれない。


 そうなれば仕事後のロッカールームしかない!

 誤解を解くため、また仲良くしたい一心で覚悟を決めた俺はいつも以上に気合を入れバイトが終わるのを待った。


「神楽坂先輩!聞いてください!僕は先輩の服は盗ってないんです、本当に誰かが忘れてると思って洗濯してあげようと思ったんです!」

 ……しばらくの沈黙の神楽坂先輩は口を開いた。

「じゃあ、なんであんなに慌てたの?事実が

 どうであろうとあの時の反応が全てよ、私の中で可愛い弟のような後輩だったからそういうところは見たくなかっただけ。

 最初から!堂々としてくれたらよかったのよ!」

 

 俺は……何も言えなかった。なぜならきっとそこにやましい気持ちが完全になかったと言えば嘘になるからだ。これが神楽坂先輩のならいいなぁとも考えた。健全な高校生なら好きな人の服とか興味あるじゃん!いや、そんなこと言ってる場合でもない。そんな汚い心が先輩に見透かされたのだ。それに弟って、恋愛感情がないとも遠回しに言われているようなものだ。

 

黙っている俺をみて、先輩はさらにこう告げた。

 

「私、甘かったのかな?つい私もバイト入ってはじめての後輩で仲良くしすぎたかも!これからは大切なこと以外は話さなくてOK!ごめんね。」


 先輩は、それだけを告げ、ロッカールームから去って言った。

———————————————————————



あの日以来、先輩はどんどん冷たくなっていった。


果たして神楽坂先輩が俺が故意に服を盗ったと思ってるのかは未だにわからない。ただあんな風に言われてどんどん冷たくなる先輩を遊びに誘うことも、

それより難易度が高い恋心を伝えることもできなくなってしまっていた。このままでいいなんて思ってない。


「よしっ!」



時はもうすぐ夏。俺は大きく気合を入れた。高校生活2度目の、先輩にとっては高校生活最後の夏休みを最高にするために!





どうだったでしょうか?次回は新キャラ登場も予定しています。更新は22時頃を予定しています。

ぜひご期待ください。

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