表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
先輩と付き合うのは無理ゲーすぎる  作者: マイナスイオン
2/19

第2話 悪魔な店長

  「よし!今日もバイト頑張ろ!」


  「お前はバイトってか氷の女王に会いたいだけだろ、まあ俺は休みだしせいぜい心折られんよう頑張りな!」


  俺は正樹に別れを告げ、バイト先のファミレスへと向かった。


  「お疲れ様で~す!!」

 

「お疲れ、翼くん!今日もバイトよろしく」

 

この人は店長の益田恵、まだ24歳であるがこの店の店長をしているやり手である。また機嫌が髪型に出るのも特徴だ。髪型は基本ポニーテールなのだが、髪を巻いているのか、いないかで機嫌がわかる。今日は巻いてない、これは何かあったな……

 

「店長、何かありました?僕で良ければ話聞きましょうか?」

 

そう、今日機嫌が悪いことはわかった。俺にできることはただ1つ!地雷を踏まないこと!

 

「どうしたの?急に?ま、まさか私が彼氏と別れたのを知って告白?私が魅力的なのはわかるけど~まだ誰とも付き合う気はないのー、ごめんね……」


  いや告ってないし、そもそもあんた、俺が神楽坂先輩好きなの知ってるだろ。どうして俺の周りには勝手に俺を振るやつが多いんだよ。神楽坂先輩にでも見られたら………



  「お話は終わりましたか?店長」


  そこには氷の女王、いや神楽坂舞香が立っていた。

 

「藤倉、別に誰に告白しようが興味ないけどそういうのはプライベートの時間にしてくれる?仕事に私情持ち込むとかありえないから」


「いや、先輩違うんです!店長の勘違いっていうか、なんというか」

 

「翼くん、私とは遊びだったの?」


「いや店長、頼むからだまっ……」


「そんなに必死にならなくても藤倉には

興味ないし」


  そういった彼女の目はまさに氷の女王そのもの……

やばい、やってしまった……気づけば彼女は厨房の方へと入ってしまっていた。


  「翼くん落ち込まないの!つい2人のやりとりが好きでいたずらしちゃった」


  いや、いたずらしちゃったじゃねーよ、俺のメンタル崩壊寸前だよ。


  「店長、神楽坂先輩来てたの気づいてたんですか?」

 

「もちろん!だからわざとあーいって神楽坂劇場幕開けさせたの、今日は腹立つことがあったけど今ので吹き飛んだよ、ありがとうありがとう!」


 いや、この人悪魔だよ。人のピュアな恋心をストレス解消に使いやがってー……


  「さあさあ翼くん、切り替えてがんばろー」


  「一体、誰のせいだと思ってるんですか……まあとりあえず頑張りますよ」



 また1つ神楽坂先輩に嫌われた俺、俺の恋心はどうなっていくんだー!

次回は舞香視点の話です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ