男なら一度は経験があるはず(願望)
「はぁ~学校疲れた~。春馬っちもお疲れ様、学級委員でつかれたでしょ?」
「うん、ちょっと疲れた。癒しが欲しい…。てか彼女欲しい…。さらに言えばリア充爆発しろ。」
「だいぶ、病んでるみたいだね~」
学校からの帰り、こんな会話を交えながら家に向かう。
突然、「ねー、あれ僕たちに手を振ってない?」と奏がいった。奏に言われてそっちの方を見ると同い年くらいの可愛い女の子が建物の中から手を振っている。
「恋愛の素人なら、騙されるだろうが俺は恋愛の上級者だ。どうせ後ろの奴にでも手を振っているんだろう」
「えー、でも後ろに誰もいないよ?それに恋愛の上級者なのに非リアなんだね笑」
「非リアっていうな!」といいながら俺は後ろを確認するが、確かに誰もいない。こ、これはまさかモテ期到来か!?
「なぁ、俺と奏どっちに手を振っていると思う?」
「じゃあ1人ずつ手を振ってみるのは~?その間は、もう1人が少し離れた場所でまつってことでいいかな?」
「それ、いいな!じゃあ俺が、先にやってもいいか?」
「うん、いいよ~」といいながら奏は俺から少し離れた場所にいく。奏は案外乗り気の春馬に謎の笑みを浮かべていた。
俺は期待の気持ちも込めて、女の子に向かって手を振った。すると、その女の子は俺なんて眼中にないと言いはなつかのように部屋の奥へと歩いていく。あれ…?
奏の方をみると、奏が一人でクスクスと笑っていた。
放心状態の俺に奏はとどめの一言をいった。
「あの人、窓ガラス吹いてただけだよ。春馬視力悪いし、雑巾も小さかったからみえなかったのかもね~笑」
「さぁきぃにぃいえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
俺の叫び声が街に響いた。
今回の恋愛あるあるは手を振られたと思ったら、窓ガラスを拭いてたです。
私も経験したことがあります。あのときは本当に恥ずかしかったです(笑)