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ひねくれ者の異世界攻略  作者: FALSE
新たな始まりを告げる夢
74/180

エピローグ






――――――懐かしいな、この感覚。

相変わらず、声は出ないし動けない。

でも、例の神が近付いてくる気配だけはすぐわかる。




「2つ目のリングを手に入れたのですね。

おめでとうございます」




おめでとうって言われてもなぁ。

ま、いいけど。




「私の方で調べた所、残りのリングのうち

2つは都市アドゴーン、1つは南の果ての海にある、

という事は分かりました。

次にどちらに取りに行くかはあなたの自由です」




相変わらず一方的だよなぁ、

特に何かやりたい事無いからいいけど。




「それと、今回もお役に立てる特性を

考えていたんですが、あまり良い物が思い浮かばなかったので道具を与えようと思います」




あんだけ強力な特性ばっかり貰ったんだもんな、

案外そういう道具は持っていないからな。

…………何だあれ!?



「こちらの鉄箱は『イクスチェンジャー』、

簡易錬金装置のようなものです。

複数のアイテムをこの中に入れると、

そこから生成出来るリストが横の画面に

挙げられていきます。

気になる名前に触れると、そのアイテムの説明を

読むことが出来ます」




あー、これ超チートじゃね?世界崩壊しないか?




「次にこの白色の箱は『魔力接続機』、

ここのボタンを押すと、この箱から半径50メートルの

範囲においてこの機械を通して魔力を流し込む事が

出来ます。

これをどう使うかはあなた次第です」




これもまたチート級だろうけど、いまいち使い方に

困るものがあるよなぁ…………。




「…………もう余り時間は残ってないですね。

どうですか、異世界には慣れましたか?」




完全に慣れたな。

スマホやパソコン、ゲームとかそういうのは

全く無いけど特に困らない。

後、あいつらがいてくれてるお陰だろうな、

1人だったら確実に生活なんて出来ないし。

………今度何かお礼でもした方がいいのかな。




「あなたの周囲に沢山の人が居るようになって、

日本にいた頃とは見違えます」



………………………………。



「ただ、やはりまだ人は信じられないのですね……。

せめて、彼女達だけでももっと

信じてあげたらどうですか?」



あいつらの事は信じてるに決まってるだろ?

俺の大切なものなんだから。

これ以上どう信じろって言うんだよ。



「あなたは不器用と言うか、そういうのに慣れてない。

ですから、めいいっぱい悩んで、苦しんで、

ぶつかって下さい。その先にあるのが答えですよ」



そんな事言われてもな………………。




「もう時間ですね。

では、次のリングを手に入れた時にまた会いましょう」



…………………………。









薄れゆく意識の中で、優人は日本での事を

色々と思い出していったのだった。









リングをどこで手に入れたのか、それは

3章の序盤で触れる予定です。



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