エピローグ
…………ああ、凄く久しぶりの感覚だ。体が動かせない。声も出ない。
「やっと、会えましたね」
…………あ、あの自称:神か。久々すぎて名前忘れたわ。
「どうやらそちらの世界で頑張られているそうですね。私としても嬉しい限りです」
いやもうほんと、超頑張ったからな。家解体したり、片腕斬り落とされたり。
「色々調べた所、あなたが皇女から授かったあの指輪を手に入れた日の夜のみ、短時間だけ干渉出来るようになるらしいのです」
…………つまり、これ以降は干渉出来ないのか?
「安心してください。この世界には後四つ、同じ様な指輪があるはずです。ですので、あなたが頑張れば最大四回は干渉出来るのです」
…………はぁ。干渉してもメリット無いんだよな、俺には。
「出来れば今のうちにもっと色々と手助けとかしたいなと思うんですけど。
今回は特性を新たに二つ与えるので精一杯でした、何とも申し訳ありません」
お、特性二つも貰えるんだ?
きっとチート級のヤツなんだろう、強くなれるなら何でもいいけど。
「すいません、時間もあと僅かな様ですので簡潔に要点だけ話していきますね。
この世界の各地で争いの終わってない地域はまだ多く残っています。方法は問いません。その争いを止めてきてください。
二度達成しているあなたならきっと大丈夫です」
二度? …………ああ、ラルの街と王国の緊急事態か。
「この世界の事、よろしくお願いしますね。後、その指輪は絶対無くさないで下さい。
では、あなたの旅に祝福のあらんことを」
待て、俺に質問させろよ。聞きたいことが山ほどある―――――――――
そうして、いつかのように優人は意識を手放してしまう。
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『特性:錬金術を習得しました。
特性:主の器を習得しました。』
これで、一応一章は締めさせてもらいますね。
色々と謎や伏線を残していますけど、
これらは後の章で解決、回収させてもらいますm(_ _)m
次回投稿11/15(火)13:00予定です
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何でも言って頂けると有難いですm(_ _)m




