ミカの災難
少しギャグ………が入ったと思います(笑)
ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!
なにがヤバイかって?学校に遅刻するからだ!
いやいやいや俺悪くないよな?だってよくわからん見たことない魔物に襲われて動けなかっただけだし!
あっその時助けてくれた奴忘れてきた!!
「安心していい、ミカ。オレはついてきている。」
ついてきてたぁぁぁぁぁぁ!俺結構足速いんだけどな………。
「じゃなくて、悪い!急に走っちまって。」
「構わない、それより学校の門が閉まっているのだが?」
そうか、ルシアは知らないのか。
この学校は学校が始まると、教師が門を閉める。決まり事だ。
「なるほど、つまり君は遅刻したのか。」
あははははは淡々と言うなコノヤロウ。
門の前で頭を抱える俺。
それを静かに見つめるルシア。
なにか言ってほしい。
「ミカ、一つ聞いてもいいか?」
ありがとう。ありがとうございます…!!
この沈黙を破ってくれて………!!
「おう、なんだ?」
「あそこから君を睨み付けているのは、知り合いか?」
ルシアにそう言われて、顔を上げる。ルシアの綺麗な指先の先には、学校の屋上が見えた。
太陽の方向と同じで眩しく、逆光で見えづらいが、そこには髪の長い女性がいることがわかった。誰しもが見とれてしまうような、そんな容姿の持ち主…………。ああ、ヤバイ、俺、恋してる。
「ミカ、しっかりしろ。」
「止めんなよ、ルシア…俺は今!恋してるからな!!」
「いや、あの女性は生まれつき、男を虜にしてしまう【チャーム】の魔法がかかっている体のようだ。つまり君は彼女の魔法に当てられているだけだ。……ミカ?やめておけ、それだけはやめておけ。その文の内容は駄目だ、オレでも知っている。」
ルシア、男はそれでもやらなければいけないときがあるんだ。それにこの手紙の内容は女性がイチコロだと聞いた。そう、その内容とは、
『貴方のA○Mにしてください!』
あっ、ほら!女性が降りてきてこっちに向かってる!なんて華麗な飛び降りなんだ!!
「ミカ、普通の女性は六階建ての屋上から飛び降りないはずだ。」
おそらく、大きく感情を見せないルシアが焦っているのがわかる。だがそんなことは関係ない!俺はこの即興の手紙を、あの女性に渡すんだ!!近くに来ても美しい。彼女の金髪が風でなびく。近くにきてわかったが、少しつり目で切れ長の、キラリと光る黄色の瞳はクールな女性を思わせる。
女性と俺が向かい合う。俺は、手紙を差し出した――――――!!
「この手紙を読んでくだs」
「死ねぇぇぇぇ!!この遅刻者がぁぁぁ!!」
――――え?
ぐるんっと世界が反転する。女性の方を向いていた筈なのに、体は宙を舞い、上下が逆になった俺の目にはルシアの目を見張る顔が映った。至近距離で。
おかしいな、ルシアと俺は結構離れてたんだが。
っていうか、ゴシャッて音聞こえたけど俺の首から。しかもなんで俺、空を仰いでんの?
「ミカ、ミカ。しっかりしろ。生きているか。」
「………ルシア……お前は、イケメン……だな。」
「は、急にどうし…ミカ?………は、反応がない。」
失礼な、俺は生きている。
ただちょっと天使様が見えるだけだ。
いや、さっき至近距離で見たときにイケメンだなと思っただけなんだよ。
キラキラ輝いてるから、銀髪なんだろう。
男、のわりにとても長い髪。
その銀髪を左側で、リボン……なのか?よくわからない、紐状のもので括っている。さらにそれを前に流していることで、ルシアの気品があふれでていた。どっかの王族、が印象だ。
水色の瞳は宝石のように綺麗だが、初めの人にとっては、ガラス玉のような無機質だと感じるだろうか。
「…あ、ミカ。女性が近づいて来ているぞ。」
その言葉に勢いよく立ち上がる。
冗談じゃない、さっきみたいなことをされると今度こそ死ぬ。
「………おい、貴様。」
「っ、はい…」
「なぜ、遅刻した?」
すみません。もはやそれしか言えない威圧感。
「私は理由を聞いている。」
「す、すみません」
……………はっ!?しまった!!また謝って………!
「おい」
「ひぃぃぃぃ」
ころされるぅぅぅ!!
読んでいただきありがとうございます(^∇^)
これからもよろしくお願いいたします。