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お断りします

「それは全力でお断りします。」


 そこ、心底残念そうにしない。いくら貴女が美人さんでも僕に百合の趣味は無い。・・・でも待てよ。僕はこんな姿になってしまっているけど、中身は男なんだから男と付き合うなんて考えられない・・・。ってことは、この姿のままだと百合の道しかないんじゃないのか。むぅ、考えるだけ頭が痛くなりそうだ。とりあえず、この件は先送りってことで・・・。


「残念ね、気が変わったらいらっしゃいな。不調が無いようだったら、広場に行ってらっしゃいな。ちょっと前に戻ってきたそうだから、うちの愚妹の違う面が見れますわよ。」


 このままいるとやばそうな気がするので退散しよう。


「それじゃ広場に行ってみます。お姉さんも一緒にいきますか?」


「私は、ここの片付けをしてから向かいますわ。」


 そう言うと、ベッドの上にあった服を片付けだした。なんでこんなに服が散乱してるんだろう。邪魔しても悪いし、とっとと行くことにしよう。


「あ、貴女の靴が見当たらなかったので、変わりにこれを履くといいですわ。」


 お姉さんは黒い靴を渡してきた。無いなら仕方が無い、裸足では歩けないし借りておくとしよう。素直に受け取って履くことにした。この時点で、僕は一つ気になってることがあった。


「あのー、ここに姿見ってあります?」


 気を失ってる間に、姉妹のどっちかが服をきせてくれたんだろうけど、おっそろしく不吉な予感がする。ミリいもうとの方ならそのまま着ていた服な気がするが、問題はこのS百合な姉の方だ。


「ええ、ありまあすわよ。」


 そう言って布の掛かった姿見らしきものを持ってきてくれた。僕は、ベッドを降り姿見の前まで行くと、お姉さんが布を外してくれた。映し出されたその姿は・・・。


「こ、これは・・・メイドだと・・・。」


 鏡に映った姿は、どう見てもまぎれもないメイドさんだった。これが今の僕の姿?なにこれ、すごいかわいいんだけど・・・。


「よく似合ってますわよ。」


 確かに、鏡の中の僕はメイドの格好が似合っていた。むしろどんな服だろうと見合ってるきがする。頬に手を添えると鏡の中のメイドさんも同じ仕草をする。首を傾げるとはやり同く傾げる。もうこれは僕の姿で確定です。


僕「なんでメイド服を着せたんです?」

姉「絶対に合うと思ったから。」


僕「その赤い服はなんですか?」

姉「お店の人が言うにはミニスカチャイナ服でしたかしら。ちなみにこれも似合ってましたわ。」


僕「その散乱していた服は着せたりとかは?」

姉「もちろん全て着せましたわ。ちゃんとこの魔石に全部保存済みですわ。」


 ・・・おまわりさんこっちです。

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