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MP1の転生者  作者: 赤い人
第4章-MP1の”13人目”の冒険者
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ご主人様

これでしばらく休載します。


修了論文と就職イベントがあるので復帰はかなり先になるかもしれません。

これまでありがとうございました。

第4章-MP1の“13人目”の冒険者 其の9-




-ハイオーガ討伐後 ソウルのギルドにて-



「あ! ご主人様 お疲れ様です」



現れたのは15日前に俺の奴隷になったベホイミだ。

ちなみの元凶のホイミは無口になって失敗は皆無になった。


2人とも元々能力値は高いのにホイミは口のせいで、ベホイミはシスコンのせいで残念になっていたが、それが改善したため現在は人気があるそうだ――もう俺の奴隷だが。



「村はゴブリン族の襲撃で壊滅、討伐はゴブリン231匹、ハイゴブリン142匹、ロードゴブリン86匹、ホブゴブリン50匹、ハイホブゴブリン27匹、ロードホブゴブリン13匹、オーガ3匹、ハイオーガ1匹ですか・・・さすがご主人様です」



-ガヤガヤ-



「オイオイマジかよ!」

「3人っても全員12歳なんだろ?」

「さすがは古代級職持ちってところか・・・」

「しかもホイミちゃんとベホイミちゃんを奴隷にしているって・・・うらやましい」



こういった報告はハッタリが強化されるので「シークレットトーク」は使わないでもらっている。



「あ、あのご主人様! 私、ご主人様の言いつけどおり身体のロープは縛ったままにしています。ですのでお仕置きを頂けますか?」



ベホイミさんが何かを期待するような目でこっちを見ている。

・・・ホイミさんもこっちを窺っている。

『私も♡』というプラカードを掲げていた。

・・・どうしてこうなった。


ちなみにロープを縛ったままにしろなんて言ってない。

痛みと快楽をいっしょに与えてしまったためか、2人はWの反対の向きの性質に目覚めてしまった。


恨まれることがなくなった代わりに事あるごとにお仕置きを要求するようになった。



「すまんが疲れているのでな。 じゃあな」

「あ~ん。 放置プレイですか?」

『ありです・・・』



頭が痛くなった・・・。



-とある宿舎の1部屋-



「・・・」

「・・・」



最近カオリとスズが非常に冷たいです。

町の外だとちゃんと喋ってくるのにソウルに戻るとこうだ。



「あの~ 何をそんなに怒っていらっしゃるのでしょうか?」

「・・・」

「・・・」



えっと何に怒っていらっしゃるのでしょうか・・・。

あ、あれか・・・奴隷を作るなんて軽蔑しますということなのか。


とはいえこの時代では別に奴隷を持つことは悪い事じゃないし、奴隷法さえ守っていれば特に変な目で見られないはずなんだけど・・・。



「えっと、もしかしてあの2人の処罰が気にいらなかったの?」

「いえ、話は聞きましたけど温情な処置だと思います。ショウ様は理想的なご主人様だと思いますので幸せでしょう」



何だろう滅茶苦茶皮肉な感じに聞こえる・・・。

ちなみに俺の【真実の目】は感情しか読めないので何に怒っているのかまではわからない。


らちが明かん!

ストレートに聞こう!



「降参だ! 2人は何に怒っているの?」



-バチバチバチ-



えっとカオリさん?

無詠唱で雷だすのやめて頂けないでしょうか?

【対攻撃魔法耐性】できかないけど怖いんですが・・・。



≪~~≫「【スパーク】!」



ちょ、詠唱付きで魔法使わないで!

バチって来たよ!


ちなみに詠唱は紡いだ言葉はイメージとなるので、他人には解読できない――厳密に言うと理解は出来るが何を言っているのかわからない。


おかげで中二な詠唱をしても恥ずかしくないのだ。



「【メガトンパンチ】にゃ!」

「いて! まさかスズもか!?」



酷い・・・身体は痛くはないけど心が痛い。



「そんなに俺のことが嫌いなのか?」



-がちゃ、がちゃ-



俺の発した言葉に反応して、カオリは槍をスズは棍棒を取りだした・・・。



-どす!どす!どす!! ぐひゃ!!-



「う~痛い・・・」

「ショウ様は殴らないとわからいのですか?」

「いやもう殴るというか、ぼこr」

「黙ってください!」

「はい!」



うちのメイドはこんなにもたくましくなりました。



「う~ もう! 直接言います! なんであの2人のご主人様になっているんですか!」

「いや、その処罰で・・・」

「始めはすぐに売るって言ってたから安心していたのに!!」

「それは酷いって話じゃないの?」

「黙ってください!」

「はい!」



??

売った方がよかったの?



「お兄ちゃん。スズに首輪付けてくれたのに・・・」

「そうですよ! スズにこんなことして私もメイド服を着ているのに・・・」

「「なんで私(スズ)のご主人様にはなってくれないんですか(にゃん)」」

「え!?」



いかん予想の斜め上を行く理由に理解が追いつかない。



「私達を差し置いて、あの2人のご主人様になってるなんてひどいです!!」

「横暴だにゃん!!」



確か獣人には主を求める性質があって、そのただ1人を決めたらその人のために尽くすようになる。

その忠誠の証が首輪だったはず・・・。


2人の言が確かだとすると12歳で俺を主と決めちゃったことになるのだが・・・早くね?



「じっくり考えたの?」

「必要ありません! 獣人には誰に仕えるべきかなんて直感でわかります! 初めてショウ様を見た時からわかってました!」

「びびびってきたにゃん!」

「そうなの?」

「はい! 初めは普通の人と違うなって思ってたんですが、ウサミさんに聞いたらそれは運命の主だからだって教えてくれました」

「ウサミ先輩が?」

「戦闘面では頼りにならないかもしれないから【メイド】を目指して、メイド服を着てご奉仕してきたのに気づいてもらえないし・・・」

「スズは強くなって、いっぱい甘えていったらご主人様になってもらえると聞いてたにゃん!!」

「・・・」



えっと、マジですか・・・。



-じ~-



2人が潤んだ目で俺を見てくる・・・。


覚悟を決めるか!



「カオリ!」

「は、はい!」

「一生俺専属のメイドになってくれ!」

「喜んでお受けいたします。ご主人様!」


「スズ!」

「にゃん!」

「一生俺のペットになって甘えてくれ!」

「ごろごろにゃ~」



こうして俺は12歳にして4人(匹)のご主人様になりました。



裏設定

カオリの発言は初期から決めていたことで、2章で実は言ってます。

なお獣人で主を見つける可能性は混血になるほど低くなります。

本当は3人目のパーティメンバーに嫉妬して、の予定だったんですがホイミらの台頭によって変わりすぎてしまいました。


あとがき

今まで小説とか書いたことなくて絶対書けないだろうと思っていましたが、この小説を読もうをみて、自分でも書いてみたくなって始めました。

文才がないのはわかっていましたが書く練習のために1日1時間で書いていこうと今日まで続けてきました。

しかし短い時間でほぼプロットなしで進めると次第に矛盾や初期の構想から大きく外れるようになってしましました。

時間をかけて書けばいい話なのですが、今は修了論文と就職のために非常に忙しいので無理です。

これ以上進めると自分でも納得がいかないのを書くことになり、非常につらいです。

ですので予定より早めに休載に入らさせて頂きます。

復帰はいつになるかわかりませんが完結まで持っていきたいと思います。

この作品を改訂するか、改訂版を別作品でだすかまだ考えていませんが、いずれにせよ復帰のアナウンスはこの作品からお知らせします。

今まで応援ありがとうございました。


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