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MP1の転生者  作者: 赤い人
第4章-MP1の”13人目”の冒険者
58/64

成長チート

主人公の急成長の説明です。


祝20万アクセス突破です!

皆様ありがとうございます。

第4章-MP1の“13人目”の冒険者 其の3-



さすがのウサミさんも俺がわずか47日の間で古代級職を習得したのは予想外だっただろうな。

だが2つの要因で簡単にクリアされた。


古代級職を得るためには2つの条件がある。

・1つ目は【古代級言語読解】のスキルの習得

・2つ目は下位の上級職の心得の熟練度が一定値を超えること


本来1つ目の【古代級言語読解】を習得するのは非常に難しい。

何故なら情報伝達には制限がかけられているからである。

そしてそもそも上級、古代級の攻略情報が知られていないので入手するには何十年、何百年単位で集める必要がある。


だが幸運な事にウサミさんは【古代級言語読解(熟練度14)】を習得しており、なおかつ情報を伝達できる職業【賢者】持ちだった。


【賢者】は情報秘匿体質があって本来なら情報を聞き出すのは大変なのだが、ウサミさんと師弟関係を結んでおり(同系統の職業である場合の恩恵)、さらに【転生者】の情報収集スキル【情報提供募集】によって、ポンポンと教えてもらい速攻で【古代級言語読解】を習得できた。


2つ目は俺の剣の適性値が+4のおかげで何とかなった。

本来あり得ない数値だがいろいろ事情がある。


俺の種族ヒューマンは――厳密に言うと転生者ヒューマンなので違うが――他の種族の遺伝と違って天職によって適性値が決められる。

ここで言う天職とは職業欄の1つ目という意味で、職業1の枠に入る職業によって適性値ボーナスが振り分けられる。


思い出して欲しいのだが俺はMP1だったので天職候補にあげられた職業を習得できず、限定職の【初心者】が職業1に入った。

つまり俺の天職は【初心者】だったのだ。


でヒューマンの特性により【初心者】に合った適性値が与えられた――【初心者】+1・・・すべての行動が出来るのですべての適性値+1。(初級職ではレベルが上がらないのでレベル以外だが)


次に俺はクエストによって【転生者】の適性値を引き上げられた――上級職特典で【転生者】の適性値+2・・・具体的には神官系、賢者系+の主要スキルが+2、【初心者】同様すべての行動が出来るので他のすべてのスキルに+1(レベルも含まれる)


だが12歳になって【初心者】を失い一時的に職業1が失われる。

そして新たに天職として【剣聖】が職業1に入った。

またここでヒューマンの特性で適性値が振り分けられる――上級職特典で【剣聖】+2・・・具体的にはレベルや剣などの主要スキルが+2でそれ以外の近接武器などが+1。


さらに【初心者】は限定職でその時に得たスキルや特性は引き継げる性質があるので適性値はそのまま。


つまり!俺の職業での適性値は【剣聖】+4、【攻撃魔導士】+2、【冒険者】+3、【転生者】+3、でレベルは+3さらに【剣聖】で使えるスキルは+3、その他は+2というかなり成長チートとなっていた。


さらに言えば職業で行動が被るものは熟練度上昇効率が上がるので【剣聖】は一足飛びで熟練度が上がって行きましたとさ。



で現在の俺の職業は【『前代未聞』の剣聖】、【攻撃魔導士】、【大冒険者】、【転生者】となっている。


古代級職になると職業にふたつ名がつくわけなんだけど・・・どうしてこうなった。

できればカッコイイのにして欲しかったんだが・・・。


で古代級職はギルド内で12人しかいてなかったみたいなので俺が晴れて“13人目”となったわけだ。



-回想終わり-



「え? “13人目”? だって50日前に登録したばっかなんでしょ!!」



また問題発言をのたまいました!



-ざわざわ-



「う、嘘だろ?」

「やっぱり、元「騎士」ってのは本当なのか?」

「いや俺は元「貴族」って聞いたぞ!」

「実はニホンの王子だってよ!」

「「「それはないだろう!」」」



俺は騒いでいる奴らをにらみつけた。

するとビビったのか一瞬で静かになった。


冒険者ギルドの職員も冒険者と同じで100日以内に居を変えなければいけない。(登録していなかったら別だが)

だからオオサカ以外でまた会うことも考えれられたんだが、ついていない。

というかこのお姉さん何でギルド職員をクビになっていないんだろう・・・。



「このバカ妹が!!!」



-ばっこーん!-



急に2階から降りてきたギルドの職員がこのお姉さんの頭を思いっきりぶった。



「い、いったーい! ・・・あ! お姉ちゃん! 何するの!?」

「何してんのはこっちのセリフよ!!! ギルドの守秘義務!! ちゃんと教えたでしょ!!」

「え? 別に何もしゃべってないよ?」



-ばっこーん―



2度目は堅そうな本の角で殴っていた。



「い、痛いよ! 何で?」

「あんたはもう黙りなさい!! ・・・というよりホイミ! やっぱりあなたギルド職員やめなさい! 完全に向いてないわ!」

「え~! 横暴だよ! ただでさえよくわからない罰金払わされて何度も転勤させられているのに!!」

「だから黙りなさい!! あんたは向こうに行く!!」



そう言われてお姉さん、ホイミさんかな?は裏の職員室に入って行った。

そして新しく来たお姉さん――そういえばアワジシマで会ったお姉さんだ――がこちらを向くや否やジャンピング土下座をしてきた。



「この度は当職員のホイミ・シャンハイがご迷惑をかけしてしまい、本当に申し訳ございません」



この状況どうするんだ?


裏設定


熟練度は上限位階になると指数関数的に上がりにくくなります。

例えば【剣聖】の【剣戦闘】の上限位階は上級です。

つまり【上級剣戦闘】に入ると成長が急激に遅くなります。


ただし、適性値によって上限位階による成長阻害を閑話できます。


具体的には適性値+1で初級までの阻害がなくなります。

同様に+2は下級、+3で中級,+4で上級まで楽に上がります。


主人公で言うと【剣聖】は上級で+4だったので簡単に上がったが古代級からは上がりにくい。

【攻撃魔導士】は+2しかないので、すでに上がりにくい(ただし普通の人の3倍速で上がるが・・・)

【冒険者】+3で現在中級職だったので速攻で上級職の【大冒険者】になれたということです。


このことは主人公も知っていますが適性値の特性のひとつなので本編中では省略させていただきました。


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