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MP1の転生者  作者: 赤い人
第4章-MP1の”13人目”の冒険者
56/64

47日後

4章始まりました!

いちよう3章の登場人物表をまとめています。


昨日のアクセス数はすさまじかったです。

ありがとうございました。

第4章-MP1の“13人目”の冒険者 其の1-



フレイムリザードマン

上級下位に位置する魔物で硬い鱗におおわれ生半可な攻撃は通らず、また上級炎魔法や高い攻撃力を持ち並みの冒険者では太刀打ちできない。



(フレイムリザードマンの情報は大丈夫か? じゃあいっちょやりますか!)

(はい!)(にゃん!)



俺たちは【念話】を終え、フレイムリザードマンを囲うように三方に位置どった。



(【クロックアップ×3】)



スキルによって俺の体感時間は3倍に引き上げられる。

だがこの場にいるものでこの時間の流れについてこられない者はいない。



≪凍てつく吹雪よ! 彼の者に! 吹き荒れよ!≫「【ブリザードハリケーン】」

≪~~≫「【サンダーボルト】」

≪~~≫「【疾風五月雨矢】」



-ギ、ギ~!!-



俺たちの攻撃はクリーンヒットしたがフレイムリザードマンにはあまりダメージを与えれていない。


フレイムリザードマンは敵3人、俺、カオリ、スズの位置を素早く確認し、スズの方へ猛スピードで駆けていく。


上級に位置する魔物は賢い、おそらく装備品を見てスズを初めに潰すべきと思ったのだろう。

俺は刀、カオリは槍、スズは弓――つまりスズなら近接戦闘にもちこめば楽に倒せるはずだと・・・。


フレイムリザードマンは何か詠唱をし両腕が炎に包まれた。

そしてその腕を振りかぶり、スズを切り裂き焼こうとする・・・が。



-ギャ、ギギ~-



スズは何時の間にやら持ちかえた背丈ほどあるハンマーでフレイムリザードマンを殴り飛ばした。

職業【戦士】の特徴的なスキルである【武器換装】によるカウンターだ。

はじめからハンマーを持っていればあんな大雑把な攻撃は当たらなかっただろう、だが弓しか持っておらず近接すればと油断していたためかモロに食らっていた。


だが逆に興奮しているだけで目立ったダメージは与えられていない。

フレイムリザードマンは立ちあがり、今度は大きく息を吸い込む動作をする――炎を吐くつもりのようだ。


そこに背後からメイド服姿の犬耳の獣人、カオリが槍で1突きする。



「【貫通突き】! っ!?」



しかしフレイムリザードマンの鱗は破れず、逆に弾かれてしまう。


やっぱり俺が決めなくてはいけないか・・・。

俺は右手中指一本を上に指し、次に親指一本で下を指しつつ決めセリフを言う。



「お前の今世はこれでゲームオーバーだ! 来世でやり直しな!【ゴートゥーヘル】」



無詠唱で【瞬動】を発動してフレイムリザードマンの懐に入り込み、必殺技を繰り出す。



≪我が刀に切れぬものはなし≫「【絶対両断斬り】!!」



-ギャ、ギャ~・・・-



俺が振りぬいた一撃はフレイムリザードマンの肩に食い込み、まるで何も抵抗がないかのようにそのまま身体を真っ二つにした。



-ぴかー-



フレイムリザードマンの死骸が光の粒になっていき、いつものように魔物はMP結晶などのドロップアイテムに変換された。



ぼーん。いつものアナウンスだ。



精霊『ショウ・オオサカはフレイムリザードマンを倒しました

    ドロップアイテムを獲得しました』



「ふ~終わりだね。怪我はなかった?」

「はい大丈夫です。・・・ですがまだフレイムリザードマンにまともなダメージを与えられなかったです」

「元気だにゃん!」



カオリは自分の槍が弾かれたことを反省しているが未だ中級職の【槍士】としては上手く立ちまわっていたと思う。

スズは相変わらずだ・・・この子に関してはアドバイスはいらない――できないし、必要ないことが分かっている。



「ん~ボチボチと言ったところかね」

「あ、師匠!」「ウサミさん!」「おばちゃん!」



戦闘中は遠くで見守っていた、ラビッツファミリーのメンバー6人が現れた。



「スズの立ち回りは良かったよ! この調子で頑張りな!

 カオリは武器の相性を考えて、今回はサポートに回るべきだったね。

 ショウ! あんたね! あの程度の敵に必殺技を使うんじゃない!! あんたがこのパーティ「マジックポイントワン」のリーダーなんだ! 仲間が少し危なくなったからって冷静になりな! もっと重要なところで必殺技が使えなくなったらどうするんだい!」

「頑張るにゃん!」

「気を付けます」

「うう、心に留めておきます。ありがとうございました」

「とはいえ、まあ合格点はあげられるかね・・・今日でスズちゃんも12歳になるし、卒業だ!」



俺は地獄の特訓から解放されると思い一瞬喜びかけたが、それは同時にラビッツファミリーの皆との別れでもあった。

この人らは厳しくはあったが、非常に優しかった。

悪いと思ったことはきっちりと落とし前をつけさせ、困っている人(獣人優先だが)を見かけたら自ら解決できるように手伝うなど――人情味に溢れ、なおかつ押し通す実力の持ち主たちだった。



「じゃあ町に戻ってクエスト達成の報告をしに行こうかね。それで終わったらスズちゃんの誕生日会と送別会でもしようじゃないか!」

「「「はい」」」



だがこの人たちにいつまでも甘えているわけにはいけない。

今日ようやく冒険者として1人前となって旅をするのだ。


今後の方針


しばらく4章の投稿を続け、ある程度進んだら・・・パーティメンバーがあと一人増えたらしばらく改訂の構成を練るために休載します。


はじめから練習用としていたのであまり考えずに書いていたのですが読みにくさが目立ちます・・・。

改訂後は読みやすいように、あと構成も変えるつもりですが、大幅に変更するかもしれません。


別作品として「MP1の転生者(改訂版)」として出すか、この作品で一端全部消してはじめから投稿していくかはまだ決めていません。


リアルがかなり忙しいので改訂作業に入ったらしばらく時間が開くかもしれませんが、未完で終わるのは嫌いなので完結までは絶対に持っていきます。


改訂するまではそのままですが色々とご指摘いただけるとありがたいです。

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