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MP1の転生者  作者: 赤い人
第3章-MP1の新人冒険者-
50/64

ラビットファミリー

ストックがない・・・のに新作を書いてしまった。

読もうの作者で連載が完了していないのに何本も並列して書く人が多い理由がわかりました。

いちよう投稿しましたがどう続けるかは全く考えていないです・・・。

3章-MP1の新人冒険者 其の12-



いきなり知らない人が声をかけて来た。

ここはどういう態度を取るべきか・・・


「ああ、話が聞こえてたわけじゃないよ。君たちの立ち振る舞いを見て判断しただけだから。見たところまだ冒険者になって数日ってところじゃない?しかもトラブルがあってほとんど冒険者の知識もない・・・君たちの表情を見る限り正解のようだね」


う、何が目的なんだ?


「ああ、警戒しなくてもいいよ。ただ先輩風を吹かして後輩に冒険者のイロハを教えてあげようと思っただけなんだ。で一度いっしょにクエストを受けてみないか?もちろんフォローはするし、話を聞くだけより得られることは多いはずだよ。百聞は一見に如かずというしね」


確かに魅力的なお誘いだが向こうにはメリットがない。

安易に誘いに乗る訳にはいけない。


「本当ですか?ありがとうございます」


俺が考えている間にカオリが先に返事をしてしまった。

スズも相変わらずカオリの側にへばりついているが興味津々な様子で6人組を見ている。


「こらこら冒険者が簡単にうまい話を信じてはいけないよ。うまい話には裏があるって言うしね。お嬢ちゃんはもう少しそこの坊主を見習わないといけないよ」

「え?はい?」

「うーんそうだね~ そこのギルドのお嬢ちゃん!この子らに私達の評判とか教えてやってくれないか」


そう言って自分のギルドカードをお姉さんに見せる。


「はっ!あなた達があの・・・。わかりました。彼女達はチーム『ラビットファミリー』、親子でパーティを組んでいる6人組です。パーティリーダーのウサミ様と副リーダーのウサオ様はギルドランクAの上位でギルド内でも屈指の実力の持ち主です。また世話焼きな性格として知られておりよく新人指導を買って出ると聞いています」


ギルドの評判はいいらしいし、こういう事も日常的にしているから安心という事か。


「失礼な態度をとってしまってすみません。よろしくお願いします」

「いやいや警戒し過ぎるくらいがちょうどいいよ。うーんそうだね、ここは狭いから向こうの団子屋で話さないか?」

「わかりました」

「お、お願いします」

「・・・します」


こうして俺たちはギルドを後にした。



-団子屋-



「お、団子27人前ようやくきたね! ・・・ああもちろんおごりだよ」

「「頂きます」」「・・・ます」


着いた団子屋はそんなに広くなく、客は俺たちしかいない。

まあ高級(冒険者向けの)甘味処なので一般人が来ないだけで寂れているわけではない。

ちなみにこういう奢ってもらう場合、所有権はお金を払った人になるが食べるのを許可していれば普通に食べることができる。

ちなみにかなりおいしかった。

カオリとスズはこんなにMPが回復するなんて!?と驚いている・・・MP1の俺には分からないが。

ちなみに食事をとってもMPを回復することはできるがその吸収効率は非常に悪い。

ただの水にもMPは含まれているが、それを自分の体内MPに変換するには一定時間内にかなりの量と質が求められる――つまり普通の水いっぱい飲んでもMPは回復しないし、普通の食事を取った場合もMP1回復するかしないかくらいが普通である。

しかし今回の団子は1本食べるだけでMP2回復するのだ!

驚くはずである・・・俺には意味がないが。


「それじゃあ改めて自己紹介をしようか。私の名前はウサミ・サンクトペテルブルク」

「夫のウサオ・サンクトペテルブルクだ。」

「長男ウサキチ・サンクトペテルブルクです」

「長女ウサエ・サンクトペテルブルクだよ」

「次男ウサロウ・サンクトペテルブルク!」

「次女ウサピョン・サンクトペテルブルクよ」

「ショウ・オオサカ冒険者3日目の新人です。よろしくお願いします」

「カオリ・ホッカイドウ同じく冒険者3日目で、スズとは姉妹です。よろしくお願いします」

「・・・スズ・ホッカイドウ。カオリお姉ちゃんの妹」


外見はウサミさんとウサオさんが30代前半くらいで、あとは10代後半から20代前半だ。

全員うさ耳なのだが・・・ウサオさんは首にいかつい首輪をしている、趣味なのか?

あと冒険者上位のはずなのにウサミさんとウサオさんは老けているし、一カ所にとどまれない冒険者なのに全員セカンドネームがいっしょなのはどういうことだろう?


失礼かと思ったがそう聞いてみた。


「ああ皆同じ所で産もうと思ってね。家族なんだから名前を揃えたいっていうわがままで、妊娠して生まれる前になったらサンクトペテルブルクに行っているんだ。・・・老けている理由かい?君はあまり「不老」のスキルについて詳しくないみたいだね。「不老」のスキルは発動中は歳を取ることはないけど、同時に妊娠もしなくなるのさ。だから子どもを産もうと思ったら、「不老」スキルを使わないようにしないといけないからね。まあこれは女性だけでいいんだけどウサオは私につきあってくれてね・・・ふふふ」


このあと「不老」スキルについてちょっと詳しく教えてもらった。

・「不老」スキルは発動しようとすると不老が始まり熟練度日数間成長が止まる

・「不老」スキルは基本的に自動更新しないので再び不老になろうとするにはスキルを発動させる必要がある

・日消費MPは熟練度×100必要であり、不老をやめようが常に消費続ける

・そのため晩年は「不老」スキルをスキルデリートするためのクエストを受けることが多いそうだ


俺も「不老」スキルは持っているがまだまだ12歳のためしばらくは使うつもりはない。


「ウサオが首輪を付けている理由はね。獣人の慣習のようなもので主従の誓いのようなものなんだけど・・・君たちもしているよね?」

「えっと全然知らなかったんですが不味いんですか?」

「まあ混血がすすんだ今ではファッションでつける獣人も増えているんだけど、そういう目で見られることも多いよ。あとは奴隷と間違えられるかもしれない。本来この首輪は主への忠誠を示すためにつけてもらうものなんだけど、それを見たヒューマンが奴隷の証として奴隷に首輪をさせて獣人の地位を下げようとしたことがあるんだ。まあ一時はそのことで大分荒れたらしいんだけど、獣人は首輪を付ける慣習をやめなかった。おかげで今じゃ奴隷を示すはずの首輪では区別ができなくなって奴隷の地位は改善されたらしいよ。まあ態度によっては奴隷と認識されるかもしれないけど・・・君たちじゃあ大丈夫だろうね」


え~軽い気持ちでスズにプレゼントしたんだけど思ったより重いみたい。


「どうするスズ? もしかしたらスズは僕の従者や奴隷とみられるかもしれないからはずした方がいいかもしれないよ?」

「いやだにゃん! これはお兄ちゃんがスズを見つけてもらえる目印だにゃん! それにこれを付けているといつも側にいてくれるみたいで安心するんだにゃん! 絶対はずさないにゃ!」


・・・思っていた以上にスズはこの首輪を気にいってたみたいだ。


「ごめんね。取ったりしないから安心して。もし変な目で見られたら俺やカオリがちゃんと説明するから大丈夫だよ」

「・・・すみません。あの時ちゃんと説明しとけばよかったのですが、スズが喜んでいたので黙っていました」

「あ~カオリは知ってたんだ。まあ俺が勝手にやっちゃったことだからな・・・今度から風習についても勉強するよ」


う~暴走しててすみません。


「はは、君たちは面白いね。ところでショウ君。君に聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

「!?なんでしょう」


急に優しそうな感じから厳しい顔つきに変わった。


「君は『騎士』なのかい?」

とりあえず「不老」スキルの詳細出してみました。

適性値がなければかなりきついスキルです。

ラビットファミリーの名前のネタはそのまんまです・・・ひねりがなくてすみません。

なお純粋な獣人ほど基本的に武士気質やペット気質があります。

ウサオも典型的な獣人でウサミを主と認め、寡黙に守り続ける武士です!

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