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MP1の転生者  作者: 赤い人
第3章-MP1の新人冒険者-
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「村人B」

昨日で投稿を始めて1ヶ月でした。

偶然にも昨日ちょうど10万アクセス&ユニーク1万突破しました。

稚拙な文ではありますがよろしくお願いします。

3章-MP1の新人冒険者 其の8-



-ジュージュー-



俺は魔肉を使った料理を作ろうとしたが思ったよりも難易度が高く、結局魔肉は焼き肉になった。

なお料理のスキルを使ったからといってぽんと料理が出てくるわけではなく、ちゃんと料理しないといけない。

ただし調理系のスキルがないとレシピ、料理法が浮かんでこないのだ。

で今まで魔肉を使った料理をしようとも思ってなかったので、スキル(レシピ)を当然持っておらずこの場で習得したのだが・・・まあ結構失敗した。

スキル習得にはイメージが重要なので俺にはまだ早かったのか?

というわけで今は一番簡単そうな焼き肉に挑戦して成功しそうというところだ。

ちなみに初級の食材を使った料理も作ってある――10人前程。

はじめアワジシマまで2,3日という話だったから、余裕をもって7日分の食料を買ったのだが2食目で半分以上消費している・・・。

きょ、今日の昼には着くから大丈夫だよね?


「いーにおいだにゃー」

「ん、スズおはよう! もうできるからカオリを起こしてこっちにおいで」

「おわようにゃー」


スズがあくびをしながら言った「おはよう」に苦笑しながら俺は料理の仕上げに入った。


「え!? すみません! おはようございます」

「おはようカオリ! よく眠れた?」

「はいおかげ様で・・・朝食も作ってくださったんですか?」

「まあ暇だったからね。・・・と完成っと! んじゃ食べよっか」

「いただきますだにゃー」

「スズ早いよ、まず顔と手を洗って! それから!」


いきなり食べようとするスズを止めながら、料理を盛り付けする。

今日のメニューは魔肉(種類はコボルト?)の焼き肉とベーコンエッグにサラダ、トマトスープとパンの×10だ。


「「「いただきまーす(にゃ)」」」

「おいしいにゃ!」

「う~私よりおいしい」

「食材の差だから・・・」


カオリは若干落ち込んでいたが、スキルの位階は俺の方が上だが正直そんなに差はないと思う、差があるとしたら魔肉を調理できるかだろう。

そんなこんなで思ったより好評で冒険者3日目の朝が始まるのであった。


「そんじゃあ出発しよう!」

「「はい(にゃん)」」


荷物をすべてゴットボックスに入れて俺たちは再びアワジシマに向かって旅立つ。

にしてもゴットボックスは非常に便利だ。

持ち物は装備品だけで済むからかなり軽装で旅をすることができる。

そういえばどれくらい入るのかまだ確かめてなかったしアワジシマに着いたら確認してみるか。


それから3度ほど戦闘があったが二人もすでに持っていた「高速思考」のスキルを使わせ、難なく倒すことができた。



-12:31 アワジシマ侵入拒絶領域前・・・というか村の正面入り口前-



ふーむ、魔物がいる世界で村の周りの塀がこんなにしょぼくていいのだろうか・・・。

ぶっちゃけ1mほどの木の柵で囲ってあるだけなので簡単に突破されるだろう。

などと疑問に思いながらも門番っぽいひとに話しかけた。


「冒険者です。この村に入りたいのですが」

「ではまずギルドカードを見せてくれ!」


俺たちは言われた通りギルドカードを見せた。

いつものようにMP1のつぶやきがあったが通行料を払い通行を許可された。

ちなみに通行料はMP300でオオサカのMP1500より安い――これは100日間内なら次通る時は払わなくていいらしい。


「よし通っていいぞ!」


俺たちは門番の横を通って中に入ろうとしたが俺たちを拒絶するような結界に阻まれた・・・そうか侵入拒絶領域。

無理やり進めば通れそうなんだけど手だけ通そうとしたらバチバチいってかなり痛い。

ここはあれの出番だろう。


俺は人差し指を前方に突き出し! 叫ぶ!


≪我は留まる事を知らない冒険者 いかなる危険があろうとも冒険することをやめない 我が進む道 例え茨だろうと人だろうと立ちふさぐものは何でもぶっ飛ばす! 我が覇道を邪魔するな≫


「ゴーイングマイウェイ」


詠唱が適当だがこれは俺が決めたんじゃないことを言い訳させてくれ。

・・・とりあえず効果はあったようでほとんどダメージもなく通ることができた――身体も軽くなっているようだ。


「ここは、アワジシマの村」


俺たちが侵入拒絶領域を超えると側にいた村人風の人がいきなり声をかけてきた。

ちょうどいい、めっちゃ眠いので宿屋を教えてもらおう。


「あの、冒険者向けの宿やってどこですか?」

「ここは、アワジシマの村」


・・・まさか。

「宿屋はどこですか?」

「ああ、ここまっすぐ行ったとこだよ」


大丈夫だった。


「ところで貴方の職業って何ですか?」

「ふふよくぞ聞いてくれました! 俺は栄えある「村人B」だ!」

「村の名前を言う仕事ですか?」

「もちろんだ! この村で俺だけの仕事だ!」

「・・・頑張ってください」

「おうよ!」


1日誰かが通るのをただ待っているのか・・・誰も突っ込まないのだろうな~

俺は改めて法改変をする必要があると思った。


裏設定

「村人B」は夜寝るとき以外は村の入り口に立って自分の町の名前を言います。

言語が解放されたおかげで他の言葉もしゃべれるようになりましたが職業の行動制限から2回は同じことを繰り返さないといけません。

あと町の紹介文も変更できません。


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