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MP1の転生者  作者: 赤い人
第3章-MP1の新人冒険者-
45/64

パッシブスキル

祝ユニーク1万超え!!!

&掲載初めて1月経過です!

皆様ありがとうございます。

3章-MP1の新人冒険者 其の7-



「あ、あのすみません」


うーん、俺を誰かが揺すっている。

まだ眠いんだ・・・はっ!

俺は割と素早く覚醒することに成功した――自分で起きると言っておいて寝てたらはずかいいし。


「!?」


俺は眼前の猫耳美少女の寝顔を見て思わず叫びそうになったが、なんとか叫ばずに済んだ。

いつも可愛いと思ってたけど間近で見るともっと可愛いな~

名残惜しいながらも俺の身体にしがみ付いているスズの腕や足やしっぽを引き離して起き上った。


「お姉ちゃん、お兄ちゃん・・・」


寝言にもう俺がランクインしているのか、うれしいな。

俺は微笑みながらスズの頭を撫でて小さく「お休みなさい」と言っておいた。


「カオリ見張りありがとね。何か異変はあった?」

「いえ何もありませんでしたよ。それより今から朝まで本当にいいんですか?」

「はは、問題ないよ。ただ明日は早めに出発するから昨日みたいに寝坊しないようにね」


カオリは顔を少し赤くしながら


「大丈夫です。それじゃあよろしくお願いします。お休みなさい」

「ん、お休み」


カオリはそそくさとテントの中に入って行った。

寝坊したのがそんなに恥ずかしかったのだろうか。


まあいいやそれじゃあいつものように色々実験しますか!



-修行中-



俺はロードの結界を出て身体能力の確認をし、予想通りの大量のスキルを獲得した。

ちなみに俺が見張りに出てから結構な量の魔物が襲ってきた。

カオリが嘘をついているとは思えなかったのでおそらくロードの結界を出たからではないかと予想している――カオリとスズが寝ているテントには「サイレント」の魔法をかけているので2人は騒ぎに気付いていない。

結構はでな魔法が使えたのがうれしくてドカンドカンやってたから寄って来たのかもしれないが、スライム、ゴブリン、コボルトを合わせて54匹仕留めた。

正直この身体能力に慣れればたいしたことない・・・いやもうレベル9になっているから楽勝だったのかもしれない。

多分後の方の2,30匹まとめてきた時はレベル5のままでスキルなしなら厳しかったと思う。

初めて戦った時も思ったが魔物は思いのほか強い。

この3種が最弱らしいが


スライム

通常の移動が元の世界の人間の最大ダッシュくらいで、スキル「スラストライク(仮名)」は代償行為が光るという目立つものだが180kmくらいで飛んでくる。ただゴム状なので攻撃力は低く、打撃には強いが斬撃や魔法に異常に弱かった。


ゴブリン

棍棒のようなものを持ち背が低く頭に角が生えていて身体がグリーングリーンしている。動きはスライムほどではないが、攻撃力が高く元の世界のクマくらいじゃないだろうか。正直人型だったのが一番堪えた。


コボルト

犬のような人型。スライムの素早さとゴブリンの力を足して2で割ったような奴。出てきた時は集団だったし、こっちのレベルがかなり上がってたので簡単に蹴散らしたから1匹の強さはよくわからない。


・・・全員元の世界で言うとことの猛獣クラスです。

それを軽く蹴散らす俺って。


そうそうこの異常な身体能力をどうにかする方法がわかった。

その答えは「高速思考」だった。

アクティブスキル「クロックアップ」によって俺の体感時間を長くする。

普通なら身体がついていかないがレベルアップによってそれが可能になっている。

つまり外見上は高速戦闘しているが、俺の感覚では普段に近い動作で済ませれるようになったのだ!――まあ筋力量の問題もあるからまだまだ練習が必要だが。


でこの「クロックアップ」を使っていて新たな古代級攻略情報をゲットした。

最後の集団線の時に一時的に「クロックアップ」が切れてしまったのだ。

当然高速戦闘にいつもの感覚ではついていかないだろうからやばいと思ったのだが、意外と動けるのだ。

どう考えてもいつもより体感時間が長くなっていた。

戦闘が終わるといつもの感じに戻っていたので、俺はアクティブスキルを使わずアクティブスキルを使えたのではないかと結論付けた。

「剣戦闘」の熟練度が上がった時、スキルを使わないでもサポートっぽいのがあるな~とは思っていたが素の実力が上がったんだと思っていた。

だが「高速思考」を素のままで獲得できるとは思えなかった。


つまり

・熟練度を上がると――いや中級まで上がっていたのに今までサポートがなかったのを考えると熟練度以外の要素、「経験値」が上がると消費MPを支払わずいつでもアクティブスキルを使えるようになる

・ただしそのアクティブスキルは通常のアクティブスキルより効果は弱い

・「危険予感」のように常に働くものもあることからそれを「パッシブスキル」と名付けた

・パッシブスキルは基本的にどのポテンシャルスキルにもあるようだ


このパッシブスキルで一番恩恵があると思ったのは「~耐性」だ。

例えば1kgの鉄球を50m/sでぶつけられたとしよう。

元の世界ではどんなに頑丈な人でも2500kg・m2/sのエネルギーをぶつけられる訳だが、この耐性があればこのエネルギーをカットできるのだ。

つまり「~耐性」はより頑丈になるのではなくバリアーのようなもので「ダメージカット」できるスキルということだ。

さて何故これが重要かというと、不意をつかれても「~耐性」のパッシブスキルが高ければ初撃を耐えることができるからだ。

いつでも先制でスキルを発動できるかわからないのでこれは重要だと思う。



-チュンチュン ピギーピギー-



ん? もう日の出か。

二人を起こさないとな、正直眠いし・・・いや料理をつくってから起こそう。

他わかったことは後々まとめるとするか。


俺は「デュアルタスク」でやって来たスライムの群れに、詠唱付きの「ファイアシャワー」の魔法をぶち込み始末ながら、ドロップアイテムの「魔肉」を使った料理を初挑戦することにした。


裏設定

耐性のパッシブスキルが大事と書きましたが本編では説明不足だったと思うので補足します。

「危険予感」は今は下級スキルなので高い隠密行動をとるものには反応しません。

さらにレベルの恩恵は基本的に戦闘中にしか得られません。

つまり寝ているときはレベル0と変わりません。

この世界の位階によるヒエラルキーはかなり酷いですが不意をついたりいくつか対抗手段があります。

そのため常に発動している耐性のパッシブスキルが重要ということです。

ちなみに物理耐性はダメージフィルターのようになっていて一定以下の攻撃なら普通に通ります。(軽いつっこみなど)


それとRPGではパッシブスキルは常に発動しているスキルですが、この世界のパッシブスキルは常に発動しているものと、いつでもMP消費なしで使えるスキルを指しますのでご注意ください。


スライムらは結界なしで人族の下級下位から中位、主人公は中級の下位の実力です。(MPが普通ならもっと上だが)

ちなみにオオサカ周辺の魔物は世界で一番弱いです。

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