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MP1の転生者  作者: 赤い人
第2章-MP1の駆けだし冒険者-
32/64

代償行為

スキルの確認回です


5000ユニーク突破しました!

感謝感謝です!

2章-MP1の駆けだし冒険者 其の10-



彼女らの決意を聞いた後冒険の準備について話し合った。

決まったのは

・明日の午前9時出発(9時に店が開くらしい)

・午前中の間に武器、防具、寝具等旅に必要な物、食糧を揃える

・午後冒険者ギルドに行ってクエストを受けてから出発

・目的地は一番近い村のアワジシマで徒歩で1,2日程の距離

・注意しなくてはいけないのは、明日までにこのオオサカの最大結界範囲を越えなければ登録抹消になる

・オオサカの最大結界範囲は正面門から5kmほどなので日が暮れるまでに抜けるために余裕を持って14時くらいには出発


こんな感じだ。

彼女らは一応旅の最低限の準備はあるがどれもしょぼいので(弓とかもぼろかった)財力チートの俺が買い替えるつもりだ――二人がけがしたらことだしね。

本当はもっと話を詰めた方がいいのだが彼女らは明日でここを去らないといけないので、最後の夜くらい出来るだけ子どもらと一緒にいてもらうことにした・・・院長や子どもらがこっちの話し合いをずっと窺ってるしね。

決して院長のプレッシャーに負けたわけではない。



-客室に移動-



今日は孤児院に泊めてもらえることになったのだがカオリやスズとはもちろん別の部屋で今は一人だ――期待はしていませんよ。

まあスキルとかの確認がしたかったので都合がいいが。


さてまずはどのスキルを試そうか――そう言えばあのスキルを使えばいいか


(「スキル情報開示」)


アクティブスキル「クリエイトゴットボックス/中級アイテムボックス」


消費MP:1

使用回数:1/1

代償行為:あり

詠唱:あり

備考:クエストスキル。自動スキルアップ機能付き。所持品を保管する空間を作製する。空間内では時間が停止し、「アイテムボックス」の熟練度に対応した体積の物体を保管できる。所持品以外を保管するには所持品で覆った状態にする必要がある。ただしパーティを除く他人の所持品は入れられない。



まあ要するにRPGでお決まりのアイテムボックスを作れるということか。

「ゴット」とかついていることを考えると普通のアイテムボックスより性能はいいようだ。

代償行為と詠唱か・・・これは「パーティ化」を使ったときも実際に行った。

右手を差し出して詠唱後、相手がその手をとるこれが「パーティ化」の代償行為。

詠唱は・・・恥かしいので思い出さないでおこう、めっちゃ長かったやつだ。


さて!

ほんじゃあいっちょ創ってみますか!


「・・・まじで!?」


「クリエイトゴットボックス」を使おうと思って浮かんできた、あんまりな代償行為に思わず声が出てしまった。

やるしないのか・・・


俺はうつ伏せになり、両手で上半身を浮かせ腕の屈伸を始めた――はい、ただの腕立て伏せです。


「1、2、3・・・」


説明しよう!

「クリエイトゴットボックス」の代償行為は

・腕立て、腹筋、背筋、スクワット各50回を3セット

・その後一発芸150連続


というどこかの罰ゲームみたいになっている。

えっと、ここって異世界であっているよね?



-腕立て、腹筋、背筋、スクワット各50回を3セット終了-



つかれた~

ここまでで30分かかってます。

さて次は一発芸か・・・一人で一発芸とかめっちゃ悲しい奴だよな。


1発目

「コマ○チ!」


俺は両手を使って股を強調する一発芸をした・・・


「あの、お茶いりまs・・・」

「お兄ちゃん一緒にあそb・・・」


いきなり扉が開き、カオリとスズが入って来て――そして去っていった。


「ま、待ってくれ~ これは違うんだ!」



-説明終了-



俺は何とか一人で変な事している可愛そうな奴という誤解を解いた。

だが代償行為は失敗しもう一度腕立て伏せからやり直しになった・・・乙。



-代償行為終了-



はーはー

やっと詠唱だ、肉体的にも精神的にももう満身創痍だ。


≪我は創造する 我だけの空間を その空間は時を止め 我が所持品を保管する 空間は形を持たず 我とともに成長する 空間よ! 我とともにあれ!≫


「クリエイトゴットボックス」


一瞬この部屋一面を影の塊のようなものが埋め尽くし、そしてすぐに消えた。

・・・成功だよな。

使うにはあのスキルだよね、いちよう確認!


(「スキル情報開示」)


アクティブスキル「オープンゴットボックス/中級アイテムボックス」


消費MP:1

使用回数:0/0

代償行為:なし

詠唱:あり

備考:クエストスキル。自動スキルアップ機能付き。ゴットボックスを開く扉を創る。扉の大きさと右手からの距離、所持品の出現、収納速度は「アイテムボックス」の熟練度に対応する。扉から所持品を出現、または収納することができる。だだし扉を通れるのは右手、もしくは所持品のみである。また扉の大きさを超えるものは収納できない。


まあある程度予想通りだな。

扉を遠いところにも出現させれるのは便利かもしれないな。

使うか! 今回は代償行為ないし気兼ねなく使える!


≪開け神の箱≫


「オープンゴットボックス」


詠唱みじか!

まあでも右手の前に平面の影が出来ていることを考えると成功だ!

何か入れて見るか・・・といっても入れれるの少ししかないけどね。

俺が持っている所持品は「翡翠の指輪」と「冒険者の服一式」だけだ。

どうやらこの世界道具にもランクがあるようでランクの低い道具は所持品に入らないらしい。

そう言えばゴットボックスの説明で所持品以外を入れるには所持品で覆えばよかったんだよな。

ということは所持品のカバンとか風呂敷に入れておけば食糧とかも入れれるということか。


それはさておき今回は「翡翠の指輪」を入れることにした。


「うお!」


影に右手をつっこみ指輪を収納するようイメージしてみたところ、手の上から指輪が消えた。

影の中は寒く、無重力なのかふわふわしていてちょっと気持ち悪い。


指輪を入れると影は消えた。

ふーむ何もない。

もう一度指輪を出すために使う、今度は出来るだけ遠くで出現させてみる。


≪開け神の箱≫


「オープンゴットボックス」


自分からだいたい2m先に影が生まれ、指輪が出現して影が消えた。

成功だ! 

あといくつか調べてみるか。



-実験後-



実験の結果

・影の大きさはだいたい50cmくらいまで大きくできる

・影は右手から半径約2mの球内ならどこにでも出現可能

・出現、収納速度はそこまで早くなく某金ぴかの人みたいなことは出来ない・・・残念

・早く取りだそうと思ったら右手を影につっこんで引き抜いたらよい

・影に自分をつっこんで装備品のみ収納まっぱになるは出来ない・・・所持品とそれ以外を分けなければいけない

・そのかわり右手にある装備品は装着していても収納できるし、右手を入れれば逆に装着した状態で取りだせる


ふ~こんなもんか。

他のスキルも調べようかな・・・

そういえば今回詠唱短いと思ったけどよくよく考えれば今まで無詠唱が基本だったよな。

もしかして強力なスキルを使うには代償行為と詠唱が必要なんじゃないだろうか。

いや今までのスキルアップの件を考えると代償行為や詠唱をすると必要な消費MPが抑えられる、ということだろう。

おそらく俺が使えるスキルは代償行為や詠唱を設定しなかったから無詠唱になって、無詠唱だと消費MPが高くなるので今までしょぼいスキルしか使えなかったのだろう。

つまりこれから中二よろしくの決めポーズと決めセリフを考えれば強力なスキルを使える可能性があるということだ!


ボーン! 今度は音ありだな。


神1?『ようやく気付いたか とはいってもこれは下級攻略情報じゃからこの町にいるほとんどの者は知っとるがの これからお主がどんな詠唱を生み出すのか期待しとるぞ』

神2?『アクティブスキル「オリジナルスキル想作/中級転生者的天啓」が習得できます

    習得にはMP10000を奉納してください』


・・・ってこれ常識だったのか!

良く考えたら父さんやギルドのお姉さん、院長さんも代償行為っぽいのやってたな。

恥ずかしがって試さなかったのが裏目に出たか・・・YES



神2?『アクティブスキル「オリジナルスキル想作/中級転生者的天啓」を習得しました』


よーし! これから中二全開でがんばるぞ~ 

お~


裏設定・・・ついでに裏設定は本編で紹介していない設定のことで作中のひとは知らないという意味ではないです。


スキルアップ:本編か閑話で詳しく説明すると思いますがスキルの性能を上げることです。この世界では熟練度を上げてもアクティブスキルの性能は変わりません。が自動スキルアップは神に奉納したりせずに熟練度と共に性能を上げることができます。


オリジナルスキル想作:創作ではなく想作なのは詠唱や代償行為のイメージを考えるスキルだからです。実際にスキルを創るのは神さんです。


オープンゴットボックスをオープンザゴットボックスにするか考え中。

別に正しい英語にする必要ないよね?


ヒロインの予定(仮)

パーティ化の人数通り6人+1人を予定しています。

変更するかもしれませんが割と早めに出せればと思っています。



訂正情報

いちよう⇒一応

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