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MP1の転生者  作者: 赤い人
第2章-MP1の駆けだし冒険者-
31/64

悪意と善意

いちよう大事な話です。早く軽いノリの話にしたい!


祝40000アクセス、5000ユニーク突破!

ありがとうございます!


昨日アクセス数がいきなり1000増えていたのでびっくりです。

ランキング上位の人とはケタが違いますが僕の小説をこんなに見てくれる人がいることに驚きとともに感謝しています。

2章-MP1の駆けだし冒険者 其の9-



そういえば「加護」は上げれないはずなのに上げれたということは、MPも上げる方法があるんじゃないだろうか。

今まで魔法を使ったり、レベルを上げたりしても変化がなかったがMP1を返上出来るかもしれない!


神1?『無理じゃよ タイトル変わるしの』


ちょ、ボーンはどうしたの!? やらないでも登場できたの?

それより俺の希望を絶つな!!!

あと意味わからん発言するな!!!!!!!



・・・やばい常識外れすぎて院長にパーティ解散しろとか言われそう。


「まああの子らは世間知らずで、お主は常識知らずだからお互い支えあえばちょうどいいじゃろ」


すごい! 超人格者だ!

若干お金の補正もありそうな気もするがそれは邪推だろう。


「「「おじいちゃん。ごはんだよ~」」」

「おお、もうそんな時間か。お主もどうじゃ? あと今日はもう泊っていきなさい」

色々(・・)ありがとうございます。よろしくお願いします」


とりあえず院長との話は終わった。

食事中は冒険とは関係ない話で盛り上がった。

その際カオリとスズの呼び方が変わった。

まあ冒険者仲間になるのにいつまでもよそよそしくてもいけないしね。

ただカオリはため口になれていないようで丁寧語で呼び方もさん付けのままだ。

・・・自動翻訳されるので常に他人に一歩引いて話す人と言うことか。

そしてスズちゃん!

彼女には秘密があった!

ここに戻ってきた時もまだ緊張していたようでリラックスしているときや油断していると語尾が「~にゃん」になるのだ!

甘えている感じを自動翻訳しているのだろうか――グッジョブ神さん!



-食事後-



俺は今後の方針を決めようとカオリさんとスズちゃんと3人で集まった。


「まず初めに謝らないといけないことがある」

「「?」」

「俺の親が死んだというのは嘘だ。母は幼い時に死んだが父はまだ生きている」

「え、でも生きていたんならいい事ではないでしょうか」

「よかったよ」


嘘をつかれたと言ったのに全く動揺していないな・・・


「俺は父に幽閉されていた!」

「「!!」」

「俺は5歳のときMPが1だと判明してそれから今日まで1人で屋敷に閉じこめられていた。だから生まれてから昨日まで家の外に出たことはないし、カオリ、スズ君と話をしたのが7年ぶりの会話だ。常識を知らないのはそのためだ」

「「・・・」」


少しショックを受けているようだ。


「まあ父は周りの人が俺を害するのを防ぐためだったから、感謝はしているけどね。でも俺は人が誰かを傷つけることがあることを身をもって知っている。冒険者ギルドでもチンピラに襲われそうになったのは覚えているだろう」

「はい」

「うん」

「外の世界は嘘や害意に溢れている。俺はこれからもカオリ、スズにも嘘をつくだろうし、嘘をつかない人はいない。そしてあんなチンピラでなくてもっとひどい者や理不尽な事も起こる。だが家に籠っていればそうした悪意にさらされることはないと思う」


俺は1息少しためて2人に尋ねた。


「嘘をつく旅の仲間と君たちを傷つける外の世界にそれでも行きたいかい?」


俺はこのことを聞くのは重要な事だと思っていた。

俺の目標と被るからだ――もし姉妹が外に出るのを拒むなら法改変はあきらめようと思っていた。


「それでも冒険者になりたいんです!」

「今なら引き返せるよ」

「いいんです。ショウさんが嘘をついていたことやこれからも吐くとおっしゃったことはショックでした。それでも私はあなたを信じれると感じるんです」

「わたしもお兄ちゃん信じれる」

「何で?」

「わかりません。何故か信じれることがわかるんです」

「信用させようと振りをしているかもしれないよ」

「今まで逢った人には感じなかったものを感じました。私はその直感を信じます。あなたと初めて逢って、話をしてこの人と一緒なら今まで誰も見たこともない世界に行る、そう思えました。私は冒険者だった父や母たちの話を覚えています。外の世界は困難ばかりだけれど、それでもそれを乗り越えた時や新しい事を発見する喜びはやめられないと。確かに私は世間のことを知りません。害意がどんななのかもわかりません。でも悪い事ばかりではない、それと同様にいいこともたくさんあると思うんです。確かに今のままの生活ならい害意を経験せずに済みますが私が知らないいいことを知らないまま過ごすことになります。私はそんなことはいやです!」

「わたしも・・・人は怖いけどもっとたくさんのこと知りたい」

「・・・」


俺は悪意があるから外に出ることが怖かった。

家に籠っていれば安全だと思っていた。

でも家に籠って行動しなければ善意も得ることができないんだな・・・。

ふ~これじゃあどっちが世間知らずなんだろう。


「2人の気持ちはわかった。これからよろしく! カオリ! スズ!」

「こちらこそよろしくお願いします! ショウさん!」

「頑張ろうね! ショウお兄ちゃん!」


俺は改めて旅をする覚悟を決めたのだった。


どうでしょう?

ショウは傷つくのがいやで引きこもりになりました。

でも悪意があることに敏感になっていて善意を知ろうとしていませんでした。

この話で本当にショウが脱引きこもりをします。

なので作中の目的のことと併せて重要な回のつもりです。


・・・まあショウは財力チートで働かなくても大丈夫なので働く以外の目的をつけたかったのもありますが。


裏設定

カオリが丁寧語なのは将来的に×××にする伏線だったりします。

スズのニャンはまだ出てませんが種族的方便な感じで昔は猫の獣人はこういう話し方をしていたが初級語解放とかで標準語も広まりました。

ですのでスズにとっては田舎丸出しならぬ、猫丸出しみたいな見られ方をされるので気を許している相手にしか使いません。


訂正情報

傷つる⇒傷つける

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