12歳前日
いちよう本編ですが設定その3てな感じです。
第1章-MP1の王子其の17-
俺がこの世界での目標を決めてから約7年の月日が流れた。
脱HIKIKOMORI宣言をしたのによく考えたら閉じ込められてて、外に出られないことに気付いてものすごくテンションが下がったがそれもいい思い出だ。
明日俺は12歳になる。
この日のために俺はスキルを磨き実験を重ねてきた。
7年の間いたこの屋敷もおさらばだ――そう思うと監獄だとわかっているけど愛着がわく。
だが俺は行く。
とまあ感傷に浸ってはみたがどちらかといえば外との世界に対してワクワクしている。
はっきりいって遠足前の園児の感覚でぶっちゃけ寝れそうにない。
俺が生まれたのが12時15分だから12歳になるにはまだ時間があるのだが――まあ仕方ないので俺はこれまでにわかったことをまとめることにした。
現在のステータス
ステータス
名前:ショウ・オオサカ
種族:ヒューマン
年齢:11歳
職業1:初心者、職業2:なし、職業3:なし、隠し職業:転生者
体内MP:1、外所有MP:100000000
Lv:5 日消費MP1
スキル:
「上級加護(熟練度100)」日回復MP10000000
「初級不老(熟練度1)」日消費MP1
「上級メニュー欄(熟練度100)」日消費MP0
「初心者行動の心得(熟練度100)」日消費MP0
「上級語読解(熟練度13)」日消費MP10
「転生者行動の心得(熟練度7)」日消費MP10
「中級転生者的天啓(熟練度59)」日消費MP100000
「上級攻略wiki(熟練度13)」日消費MP10000
「下級全技能(熟練度100)」日消費MP1000000
まあつっこみたいところもあると思うが落ち着いてくれ、順に説明しておく。
アクティブスキルについて
アクティブスキルはそれの属するポテンシャルスキルの行動内で実現可能な現象の場合習得できる。
アクティブスキルは勝手には得られない、自分で設定して神に認められて使えるようになる。設定するときに必要なのは明確なイメージと技名そして消費MPである。
あいまいなイメージ、適当な技名、消費MPを抑えるとしょぼいアクティブスキルしか使えない――ただし熟練度が高ければ別。
「スラッシュ」を得た時自分が考えていたのは剣道のイメージで小手面胴逆胴突きなどの基本の振りを以前の感覚で振りたいと思っていた。
その結果が「スラッシュ」だ。
そもそも超常現象をイメージしてなかったのでしょぼいのは当たり前、振りを検証したところ剣道の基本の振りしかできないことが分かった。
逆に言うと消費MP1でも熟練度が高く明確なイメージとかっこいい技名があれば威力が高くなる。――今の俺の技はどれもぱっとしないが。
ステータスの様式が変わったのもアクティブスキル内なので自由にいじることが可能だったからだ。
でアクティブスキルを出してないのはイメージで無限に増やせるので見にくいからだ。
どんなスキルを持っているかは後のお楽しみだ。
日消費MPについて
これに関してはほとんど気にする必要がなくなった。
何故なら「上級加護(熟練度100)」の回復MPは一千万であるからだ。
他の日消費MPは全部足しても110万程度で差し引いても1秒にも満たない間に回復する。
レベルについて
この世界のレベルは身体能力の増加を指すようで、レベルが上がったから魔法の威力が上がったり、MPが増えるということはない。
ただスキル獲得条件等にレベルが含まれることもあり、高度なスキルを使うにはレベル上げも必要。
今のレベル5は12歳ながら前世の身体能力を少し上まるくらい。ポ
テンシャルスキルのアシストがあるので元の世界と比較した力量は達人クラスだと思う。
転生者の能力について
転生者の能力は基本的には情報を得て伝えること(攻略wiki)そして法則を変えることだ。
(転生者的天啓)そしてそれを成すために行動が制限されないように下級まですべての行動制限を解除できるそうだ・・・ってかやった。(下級全技能)
で上のステータスを見てわかると思うが日消費MPがどれも半端ない、本の著者リュウも転生者のスキルが圧迫して不老スキルのコストを払えなくなったから夢半ばでなくなったらしい。
あと神さんの声が頻繁に聞こえるのも「転生者」の特典というか「転生者」が「神官」の職業を含んでいるかららしい。
レベルアップやランクアップ、スキルを得る時も神官を通さないと基本的にできないらしく(12歳までや特定の場合を除くと)これは非常に便利だ。
攻略本に関して
これには裏切られた。
確かに「転生者行動の心得」の熟練度を上げるごとに読めるページは増えたし、転生者にしか分からないだろうことを教えてくれた・・・が肝心の攻略情報が古代級以上だった。
つまりよくわからない文字から読めるようになったのはほとんどが古代級文字、神話級文字で「上級語読解」しか持ってない俺には理解できなかった。
つまり未だにこっちの一般常識をしりません!
まあわかった情報で面白いのは言語についてだ。
言語について
この世界の言葉はすべて自由翻訳されている。
どういうことかというと日本語でも英語でも通じるということだ。
例えばこの世界のリンゴがエデンという名前でもリンゴやアップルと言えば相手はエデンとして認識する――逆もまた然りである。
でこっちが知らないものはどう訳されるのか――その答えは俺が持っている指輪「1億までMP保存可、すでに1億入っているめちゃレアな指輪」だったりする。
まあこれはこの指輪のレア度が高く認識できないのを父がこういうものだと教えようとした結果なのだが――すごい間抜けな感じだ。
だからこの「1億までMP保存可、すでに1億入っているめちゃレアな指輪」を「翡翠の指輪(古代級チャージリング)」と改名した。(翡翠っぽかったから)
今後もし父がこの指輪の名を言う機会があれば「翡翠の指輪」と言うはずである。
言語について意図的に下級語とかに使い分けることも可能である。
そうすると下級語読解のスキルをもってないと理解できない。
また初級語でしゃべっていても下級語攻略情報が含まれていたら「×××」と理解できない言葉になったり、都合がいいように解釈されるらしい。
なお書物でも同じ--ここにある本は皆、中級語で書かれていて中級語読解がなければ読むことはできない。(内容は娯楽本だったので情報は皆無・・・)
ふ~色々話してたら眠くなったな・・・
明日旅立つのに寝不足というのは頂けないし寝るとしよう。
他の情報はこれからの旅の途中で判明するだろう。
それじゃあ、おやすみ~
次で1章ラストです。感想をお待ちしています。