父(王様)との遭遇
続けて投稿です。
第一章 -M1の王子 其の1-
「お兄ちゃん。プレゼント!」
そういって僕に渡してくれたのは泥団子だった。誕生日に泥団子・・・もちろん無粋な事は言わない、異母妹の泥団子に込められた自分へのお思いが素晴らしい。
「ありがとうカレン。この泥団子すっごくおいしそうだね!」
よし、対応完ぺき!はっは前世では歳の離れた弟がいたから子供の相手は慣れてるぜ!
「え!?お兄ちゃんそれ食べるの?やっぱりあたまへん!」
またやっちまった!なんでだー
-説得中-
何とか薬&治癒魔道士のコンボをかわし、冗談ということで納得してもらった。そしてひと段落ついたところでトモエが話し出した。
「ショウ様5歳の誕生日おめでとうございます。5歳の誕生日には特別な儀式があります。陛下が待っておられますのでお食事の前に玉座の間にいってらっしゃいませ。」
!? 今世の記憶を探ってもまだ父上は遠目にしか見たことがなかった、よっぽど重要な儀式らしい、ちょっとオラ、わくわくしてきたぜー
-玉座の間にて-
一人で行けということでカレンには置いていくことに文句を言われたが了解してもらった。プンプンしているところもまた可愛い・・・意を決して玉座の間に入った。
「大きくなったなショウよ!」
そこには威圧感たっぷり、カリスマオーラ万歳の御人がいた。ってか父らしい。
個人的にこういうなんかすっごそうな人って身内にはいて欲しくないよね。そりゃ自分もすごかったらいいけど、我が道を行くとかで迷惑振り撒いたり、比較されて蔑まれたり。どーせ自分はHIKIKOMORIですよ~
「ん?どうした、我が子ならそんな小さな声でなくはっきりと答えよ!」
またまたやってしまったようだ。やっぱりHIKIKOMORIのネガティブさに性格が引きずられているみたい、ポジティブにしないと!うん、もう自分は別人!人生バラ色、王子だし可愛妹居るし勝ち組だ!
「はっ!ショウ・オオサカ、召喚に応じ参上致しました!汝が我が父か!」
畏まった言い方あんまり知らないんだ、たしかこんな感じの挨拶でよかったよね。
「いかにも!我がそなたの父である!」
乗ってくれた。意外とお茶目な性格かもしれない。
落ち着いてまわりを見ると宰相なおっさん(名前忘れたわ)と、偉そうな神官ぽい人がいた。
「今日はそなたにある事実と儀式をしてもらう。説明は我よりギラ、そなたの方がよいだろう。任せた!」
するとえらそうな神官ぽい人ギラだっけが話し始めた。
あつふたつ連続投稿します。