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出会い

この小説を読むにあたっての諸注意。

『細かいことを気にしたら負け犬』


以上!

「もーいいや! 寝る! おやすみ!」


 明日提出の課題。けっきょく終わらせないまま、俺は眠りについた。


 なるようになるさ。それが俺のポリシー。




 朝。目覚ましの無機質でイライラする音に起こされる。机の上のやりかけの…。…?


 見るとそれは、『やりかけ』ではなく『終わっている』。なぜか完成している。


 寝ぼけてやったのか? いやでも…そんなはずは…。


 考えても無駄なので、気にせずに学校に行くことにした。




 学校から帰ると、また課題を机の上に置き、やらずに放置。


 ちなみにこれも明日提出。


 大丈夫! 今度は友人にノート借りてきたから。写すだけ!


 今はのんびりゲームができる。写す作業は夜でいいんだよ、夜で。




 朝。目覚ましのイライラする音で起きて、俺自身の意志の弱さに、さらにイライラする。


 だいたい想像がつくだろう。そう。課題、やってない。


 机の上に無造作に置かれた2つのノート。


 己のバカさ加減に呆れる中、軽くめくってみると…。


「あれ…やってある…」


 不思議なことに、またもやってある。


 いったい、何が起こってるのかサッパリわからない。


 だが、やはり考えても考えても結論は出ないため、いつも通りに家を出た。




 不思議な出来事の答えが出ようとしていたのは、ちょうどその日の帰り。


 俺の住む家は、駅まで4分。大型スーパーまで3分。コンビニまで1分の良物件。


 全部、徒歩での時間だ。


 それでいて家賃は、ここら辺の相場の半額以下。


 『いわく付き物件』と世間では呼ぶ。


 説明はあったのだが、なんだかよく覚えていない。別に安けりゃいいし。


 幽霊とか、そんな非科学的なもの信じないし。


 だがしかし…さすがにな…。今回のことはいったいどう説明すれば…。


 とかなんとか悩んでいると降りる駅。


 あとは暇になった時にでも考えるとしよう。




 さてと、またも課題があるわけだ。当然やるわけがない。


 代わりに、『君は幽霊?』と書き、机の上に放り投げた。


 俺は何をしてるんだ…。そう思いつつも、消すのはめんどくさかったので、そのままにし眠りについた。




 妙に寝つけない。今あのノートには返事が書かれているのだろうか?


 気になって気になってしょうがない。




 朝。目覚ましよりも先に起きた。微妙な優越感に浸りながらも、ノートを確認した。


 課題はきちんと終わっている。そして、あの質問には…。


 『君は幽霊?』の下に『はい』とだけ書かれていた。


 そこで俺はようやく幽霊がいるのだと認識した。




 学校に行き、人の話なんか耳に入らず、ただただ家のことを考えていた。




 帰宅後、紙とシャーペンを持ってきて机の上に置く。


 紙に『君が本当に幽霊なら、今ここで、俺が見てる前で文字を書いて』


 そう書いて、シャーペンを置いた。


 5分くらいあっただろうか。シャーペンが宙に浮き、文字が書かれる。


 幽霊か何かがいることは覚悟していたが、さすがにビビる。


 書かれた文は


 『私は幽霊です。姿は見えません』


 文字からして女っぽい文字。きれいに整った、しかしどことなく若い感じがする。


 『名前はあるの?』


 『凛』


 筆談は続き、リンちゃんともかなり仲良くなった。


 どれくらいかというと、「凛」を「リンちゃん」と呼べるくらいに。


 年齢は13歳。死んだときの年齢だから、そのまま生きていたら今頃は…。


 まぁ、少女に年齢を追及するのは野暮ってもんだ。


 『じゃあ俺はそろそろ寝るから。おやすみ、リンちゃん』


 『おやすみなさい。また、お話してくれるとうれしいです』


 お話って言っても筆談だけど、リンちゃんと話すのは楽しい。


 ただ単に俺がロリコンっていうのもあるけど、生活に新鮮さや刺激が増した感じがする。


 こちらからは見えないけど、向こうはどうなんだろうか。


 ま、いっか。見てても見えてなくても関係ないし。





 朝。目覚ましの音と、何かの痛みで飛び起きる。


 頭をさすりながら、床に落ちているものを見ると、昨日使ってたシャーペン。


 それも芯が出しっぱなし。


 いや、まさかと思うが…。


「リンちゃん?」


 机の上で、どこから出してきたのか、ボールペンが宙に浮いていた。


 紙を見てみると


 『ごめんなさい…』


 …。許すっ!


 こんなかわいい子が…って姿は見たことないんだけど…少し震えた文字で謝ってるだ。


 俺の頭の中で、ピンク色のイメージが…。


 いやいや、俺は朝から何を…。元気になるんじゃない、バカ。

更新ペースは遅くなります。

まったりダラダラ書いていくつもりです。


その代わり、ちゃんと書いていくつもりです。

私の作品はふざけたものばかりなので。

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