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Prologue『残り69億人』
全体での2作目となる本作品。
「大変だぞ!こっちに来てくれ!」
「どうした!」
「何があったんだ?」
その日、まるで戦争が起きたかのような混乱状態だった。
その日、某国首相は・・・
暗殺された
「警部、こちらです!」
「見て下さい、頭部に7.62mm弾1発。即死でしょう。」
「そうだな。」
「警部、それより・・・。」
「どうした?」
「この事件、凶器どころか手がかりが何一つ無いのです・・・。」
「犯人を目撃した者は!」
「いませんでした。」
「些細な事でいい、何か無かったのか!」
「・・・はい。」
それは、前例のない事件だった。
何一つ手がかりのない、0からの捜査を強いられた。
凶器も、目撃者も、凶器を売り渡した人物も、犯人の国籍すら分からない。
「我々は、前例のない史上最大の事件に対面している!」
「ここで、もう諸君も気づいているとは思うが、容疑者について確認しておく!」
「容疑者は・・・」
世界中の人間、69億人だ・・・・・・。