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第6話 合流! オルフェウス隊

 ラディエス達はここ数日は戦闘に見舞われる事無く、平和な時を過ごしていた。

とはいうものの、いつ敵がやって来るかは神の気まぐれである。

 そんな中、彼らの元にビッグニュースが舞い込んでくる。


「おいゼナード、このワシントン基地に今日新しい部隊が来るらしいぞ!」

「そうか。で、どんな奴らなんだ?」


 ゼナードは退屈そうに椅子にもたれかかる。


「地球政府軍が、火星に支援部隊としてこっちの方に来てくれって要請したみたいなんだ。どんな奴らが来るかは分からない」

「そんな情報、どこ経由で手に入れた?」

「あぁ、それに関してはディノ司令官から通信が入って来たんだ」


 ラディエスは笑顔で自身のデバイスをいじる。


「まだこれからだが、こうなるとこっちも安心して戦えるって訳だ」

「そうだといいがな」


 ふんと鼻で息を鳴らすゼナード。彼は軽く微笑んだ。



 一方、パティはアリカと隊のミーティングルームで何気ない会話をしていた。


「アリカ、ここ最近平和なのはいいけど……」

「いいじゃないですか、パティ中尉。私だって暇な時くらいは趣味に没頭したいんです!」


 アリカは依頼された仕事を終え、ひたすらハンドメイドの作品作りに没頭していた。

ぬいぐるみからセーターまで、作れるものはかなり幅広いようである。

 そんな最中であった。


「おお、ここがプロメテウス隊のミーティングルームか。隊長の方は不在か?」

「そうですけど……、失礼ながらお名前をお聞きしてもいいですか?」


 かなり筋肉質なその兵士は、火星政府軍から派遣されたオルフェウス隊のリーダーである、ジュノー・カークスであった。

 彼の率いるオルフェウス隊こそが、ラディエス達の言っていた『新しい部隊』である。

 するとそこへ遅れてラディエスとゼナードがやって来た。


「おっ……、もしかして貴方が……」


 ラディエスは一瞬戸惑いつつも、すぐに頭の中を整理して冷静さを取り戻す。


「あんたが隊長の……」

「俺はジュノー・カークス、階級は大尉だ。よろしく頼むぜ。それとミーティングルームはなるべくお留守にしない方が良いぞ」

「は、はぁ……」


 ゼナードは突然の事に口をぽかんと開けていた。


「自分はラディエス・ライオネル中尉であります。ジュノー大尉、よろしくお願いいたします」


 ひとまず冷静な対応をするラディエス。そうでもしなくては、粗相をしかねないからである。


「ラディエス・ライオネルか……。いい名前だな。とりあえず今後も何かしらの形で会うだろうから、しかと覚えとくぜ。お前さんの部下の方も気になるな」


 ゼナードはジロジロとゼナード達の姿を見る。


「自分はゼナード・バーツ中尉であります」

「私はパティ・ネイス中尉であります。よろしくお願いします」

「わ、私はアリカ・フェニキア少尉です。どうかお近づきの印に……」


 アリカは焦りながらも、何故か以前作った手作りのキーホルダーを手渡した。


「これは?」

「私が自前で作りました……。良かったらどうぞ」

「フフッ、可愛いじゃないか。ありがたく貰っとくぞ」


 ジュノーは、キーホルダーを握り締めてここを後にした。


「良かったの? 自分が作ったのあげちゃって」

「別に大丈夫です。喜んでいただければ」


 アリカは和やかな表情で頷いた。



 そして翌日のこと──

 またしてもミュートロン軍が地球圏内に突入。ラディエス達は、すぐさま戦闘態勢を整える。


「よし、行くぞ。オルフェウス隊出撃!」

「了解!」


 ジュノー率いるオルフェウス隊は、いち早く出撃して敵勢を迎撃した。


「バーストブレイダー、出撃する!」

“了解!”


 ラディエス達もそれに遅れる形で出撃し、機銃を構える。


“ラディエス中尉、このディフェンスタイプは支援戦闘タイプとのことですので、今回はオルフェウス隊の支援をお願いします”

「分かった、アリカ。任せてくれ」


 ラディエスは遠距離から来る敵機の攻撃を、ビットシールドを飛ばして何とか防ぐ。


「ふん、これぐらいなら……」


 敵機をビームライフルで撃墜し、さらに敵機がもう二機接近する。


「また来たか! それなら、サブアーム展開!」


 ラディエスはバックパックのサブアーム・ブレードを展開し、接近戦を試みる。


「この新型、なんてバケモンだ! ウワアァッ!」


 敵機を一刀両断し、もう一機は背後から攻撃しようとする。


「落ちろォッ!」

「させるか!」


 ラディエスは殺気を感じて、背面に回った敵をすぐにアームソードで斬った。


「よし。ゼナード、パティ! 空中の敵を仕留めるぞ!」

“了解!”


 そして、ラディエスは基地上空へと舞い上がり、空中の敵を撃墜することにした。


「よし、レーダーで敵四機を確認!」

“ラディー、ここは私が!”


 パティはすぐさま機銃で敵機に攻撃を仕掛けるも、かわされてしまう。

 敵機はそこから接近攻撃を試みる。


「へへっ、落ちろォッ!」


 その瞬間に、ラディエスは敵機からの攻撃をビットシールドで防ぎつつ、サブアーム・ブレードで斬りかかり撃墜した。


“ありがとう、ラディー”

「どういたしまして。さぁ、このまま突っ切るぞ!」

“了解”


 ラディエスとパティは、そのまま残り三機の敵機を接近戦で撃墜していった。



 一方、ジュノー率いるオルフェウス隊は、地上の敵を相手に無双していた。


「バーストナックル展開! 喰らえェッ!」


 ジュノーはすぐさま光に包まれた拳で敵機を破壊した。


“ジュノー隊長! 敵軍の指揮官機が接近しています!”

「そうか。分かった、アンディ」


 彼はすぐさまアンディ達と共に態勢を整えて、マグナイド相手に接近戦で挑もうと試みる。


「これで一発!」


 しかし、敵機はひらりと攻撃を回避し、今度は遠距離攻撃でオルフェウス隊を追い詰めようとする。


「まずい! ビームシールド展開! 防御態勢に入るぞ!」

“了解”


 攻撃を防ぎながら、少しずつ前進するジュノー達。そこで、ジュノーとアンディはすぐさまビームシールドを使い体当たりし、敵機を怯ませる。


「隙あり! ビームキャノン、発射!」


 バーストブレイダーの背面のビームキャノンが展開し、激しく唸る。

 この攻撃でマグナイドは撃墜された。


「指揮官機が撃墜された! 至急撤収!」

“分かりました”


 こうして、ミュートロン軍は撤収を余儀なくされた。



 この後、ラディエス達は紅茶を飲むなどしてくつろぐことに。


「それにしても、本当にいい気分だぜ。戦いの後の憩いってやつは」

「そうね。でも、油断は出来ないわ」


 パティは真剣な眼差しでラディエスを見つめる。


「そう……、だよな。いくら今上手くいってても、次はどうなるか分からないもんな」

「隊長さん、これからもしっかり上手いことやってくれよ」

「分かった、任せとけって」


 こうして、今回も勝利を収めたものの、次は何が起こるかは分からない。

 彼らの運命や如何に──

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