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第4話 起動! ロードブレイダーMk-Ⅲ

 ラディエスはロードブレイダーMk-Ⅲの事を部下にも伝え、部屋では朝からしきりに機体のマニュアルを確認していた。


「それにしても、この機体はシステムが随分と煩雑なんだな。ハードポイントも多数あるみたいだし、使うのが待ちきれないぜ」


 薄っすらと笑いつつ、彼は端末をいじる。

 そして、朝食を食べ終えてからも必死になってマニュアルの内容を覚えようとしていた。

 そんな中、整備班のマルクがラディエス達の元に駆け付けた。


「ラディエス中尉、この度はどうも」

「おっ、マルクじゃないか。どうしたんだ?」


 ラディエスはすっくと椅子から立ち上がる。


「ロードブレイダーMk-Ⅲのテスト運用をしていただきたいと思いまして……。この機体の武装全てを扱うワケではありませんが、ひとまず操縦系統に慣れて貰いたいんです」

「そうか、分かった。じゃあ早速、行くとするか」


 そして彼は、マルクと一緒に整備ドックの方へと向かい、ロードブレイダーMk-Ⅲのテスト運用を行うことになった。ラディエスはそのまま機体に乗り込んだ。


“では、ラディエス中尉。まずは素の状態で上手く動くかどうかを確かめてください”

「分かった。早速手足の方をっと……」


 ラディエスは両足を動かし、二足歩行が正常に出来るかを試す。

 機体は問題なく歩くことができ、ドックの外にも出られた。問題は無いようである。


「次は両腕だ。試しに……」


 機体両腕のみならず、手指もしっかりと動くことが確認できた。

 

「首の回転と武器も試すか」


 機体のメインカメラやモニターが搭載された首を動かしたり、ビームソードも展開するが、何ら問題はない。

 ここで、マルクはさらに指示を出す。


“基本動作は問題ないようですね。次に追加武装三種を試してみてください。まずはブーストタイプの方から動かします”

「了解。やってみるか」


 ラディエスはドックの方へ戻り、ブーストタイプ用のアタッチメントをドックで装備し、飛行テストを行った。


“では、お願いします”

「了解だ。このままブースターを全開にして……、こうだ!」


 スラスターが展開し、機体は空へと舞い上がる。

 そして、両腕のメガ・ビームソードも試しに展開。


「おぉ、ソードも問題なく動く!」

“では、一旦地上の方に戻ってください”

「分かった。至急戻る」


 その次にストライクタイプの武装を試そうとしたその時であった。

 またしても、敵襲──

 一瞬焦るラディエス達だったが、そのままロードブレイダーMk-Ⅲで戦闘を行うことにした。


「パティ、ゼナード! このまま出撃するんだ! いいな?」

“了解!”


 こうして、ロードブレイダーMk-Ⅲの初陣は突如として始まった。

 アリカはすぐさまラディエスの通達を聞き受けて、オペレータールームに入る。


“戦闘部隊が接近しています! 至急攻撃を!”

「了解! 今回は他の部隊との合同戦線だ。さっさと片付けよう」

“了解!”


 パティとゼナード、そして味方の戦闘部隊はV字のフォーメーションを組んで上空を飛んだ。


「よしッ! このまま突撃だ!」


 ラディエスは先陣を切って、ビームライフルを撃つ。

 手際よく敵機を撃ち落としていく。だが、ラディエスはまだ、完全にこの機体に対しての不安が無くなったわけではない。不慣れな機体に不安を抱くのは、ラディエスに限った話ではない。


“ラディー、気を付けて! 私たちが援護するわ”

“隊長さん、調子に乗らずにな”

「分かってる! 上手いことやって見せるさ……」


 ロードブレイダーMk-Ⅲは旋回し、そこから敵の背後を取ってビームソードで斬っていく。

 さらに迫り来る敵勢に対しても、プロメテウス隊は怯むことは無かった。


“パティ、一時の方向から敵機二機!”

「分かったわ、ゼナード! 発射ッ!」


 パティとゼナードは、敵軍の機体をすぐさま撃ち落とし、一旦僚機の援護に回ることに。


“プロメテウス隊か? 至急助けに来てくれ!”

「了解! 行くわよ、ゼナード」

“任せておけ”


 その僚機は、多くの敵勢を相手に苦戦しているようであり、最早打つ手なしという状態であった。


「くッ、俺達だけじゃどうしようもない! 隊長さん、こっちも危ない! 来てくれ」

“分かった。大至急向かう”


 そして、ラディエスが合流したことにより、戦況は急転。


「よくも俺の仲間を……、このォッ!」

「しまったッ! ウワアァァッ!」


 両腕のビームソードを素早く振り回し、圧倒的な強さで敵を翻弄していく。

 ロードブレイダーMk-Ⅲを目の前に、ミュートロン軍は手も足も出ない状況下にあった。

 そして、ラディエスはビームライフルを素早く構える。


「よし、この次はビームライフルを拡散モードに切り替えて……、こうだッ!」

「しまった! 全員防御態勢に!」


 攻撃を何とか防いだ敵勢は、反撃を仕掛けようと試みる。


「初めて見る機体だろうが何だろうが、撃ち落としてやる!」

「させるかァッ! ビームソード展開!」


 この攻撃によって、隊長機は一瞬にして一刀両断。

 これに怯んだミュートロン軍の戦闘部隊は恐れをなして逃げていった。



 戦いが終わり、ラディエス達は束の間の休憩で心身を癒した。

 ラディエスはそんな中で溜息を吐く。

 果たして、この戦いに終止符を打つことは出来るのか?


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