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私は悪役令嬢マリーナ! 魔法とモフモフ達に囲まれて幸せなので、王子様は嫌いのままいてください。(第一章完結)  作者: にのまえ


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オヤツの時間。

 トラ丸は昼食は食べず、オヤツをガッツリ食べる。

 

 前世は焼きカツオ、ちゅるるカツオ、減塩の鰹節だった。聖獣となった今、ポテチ、フライドポテト、私と同じ物を食べる様になった。


「トラ丸!」

《腹が減った。マリ、ワシにポテチをよこせぇ~》


 目が覚めた第一声がポテチ。私はニシシと笑い、大皿に盛ったポテチをドンとテラスのテーブルに置いた。


《おお、ポテチだ!》


「トラ丸まだダメよ。ヴォルフ様、クロくん、シラさん、ポ君食べましょう!」


「これがポテチ、珍しい食べ物だね」

《ポテチ、美味しそう》


「初めて見ますね」

《主人も? ポもはじめて》


(ポテチはみんなも絶対に美味しいはず!)


 厨房でポテチを揚げてくれたマサさん、リヤさん、カルロに感謝! 冷たいレモン水もありがとう!


「「いただきます!」」


 パリパリ、サクサクのポテチを取り、ヴォルフ様達は初めてのポテチを口に運んだ。


「な、なんだこれは――ほんとうにジャガイモなのか、お、美味しい」


《うわぁ、パリパリ、サクサクの食感が面白いし、美味しい》


「楽しい食感です、美味」

《ポも美味、美味》


 ヴォルフ様達はポテチを気に入ったみたい。


 お昼にガッツリオムライスを召し上がったのに、ポテチをつまむ手が止まらない。クロ君は一枚ずつヴォルフ様に貰いサクサク食べているし。ポ君はシラさんから貰いながら、くちばして啄む。


 2人の食べ方が可愛い。


 トラ丸はなくなっていくポテチを見て《マズイ! ワシのポテチ!》と。ポテチの山に突進して行った。


 サクサク!


《いつ食べても美味い、ポテチは最高だ》

「フフ、美味しいね」


 そこに、カルロ君が揚げたてのフライドポテトを持って来た。ポテチとは形がちがう、フライドポテトに食いつくみんな。


「揚げたてで熱いので気を付けてください」


「カルロ君ありがとう。マサさんとリヤさんにもお礼言ってね」


 フライドポテトを置いて、頭を下げて戻って行った。

 熱々のフライドポテト――外はサクサクで中はホクホク、程よく振られた塩味がたまらん。みんなはもう夢中でポテチと、フライドポテトを食べていた。


 すべて食べ終え、ヴォルフ様はシラさんに魔法大国クエルノ国にも、ポテチとフライドポテトの作り方を伝えるよう言っていた。


 ポテチとフライドポテトを気に入ってくれたんだね。


《マリ、美味かったな。ここにハンバーガーとコーラがあればいいな》


「ハンバーガーとコーラ? いいね。ハンバーガーは作れると思うけど、炭酸の作り方がわからないよ」


《そうか。だったら、ハンバーガーが食べたいな》


「ハンバーガーか……」


 まずパンを焼いてハンバーグを使って、チーズ、レタス、マヨネーズでタルタルソースを作って挟めばいいかな? 前世、家で簡単ハンバーガーとか言ってミートボール、コロッケ、目玉焼き、ソーセージとか。あるもので作って挟んで食べていたなぁ。


(あれはアレで美味しかった)


「マリーナ、ハンバーガーについて聞いてもいいか?」


「え?」


《聞いたことない!》


「新しい料理ですね」

《ポ、すごく気になる》


 ヴォルフ様達がハンバーガーに食いついた。


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