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新たな決戦の予感

スカーレットを弟子にして早くも一週間も経つ。スカーレットの魔力量は、日に日に増えているらしい。ちなみに、今は7000に到達しているらしい。そのくらいの魔力があれば『死の炎(デス・フレア)』も使うことが出来るだろう。

「おい、スカーレット。そろそろ『死の炎(デス・フレア)』を教えてやろうか?」

「本当ですか?!お願いします!」

スカーレットは、もちろん即答だった。と言っても、今までと変わることはないのだが。


俺は、『創造神』を使って作った的に『死の炎(デス・フレア)』を撃っていた。

「コレをイメージしながら魔力を集めてみろ」

「了解しました、師匠」

「消費魔力量が多いから気をつけろよ!」

スカーレットは集中しているのか、返事をしなかった。その代わり、スカーレットの前には、今までのものとは違う火の玉が出来ていた。スカーレットは、それを的に向けて撃とうとする。だが、その火の玉は、発射する前に消えていった。どうやら失敗のようだ。

「魔王様!大変です!」

スカーレットがもう一度チャレンジしようとした時に、勇儀が庭に慌てて入って来た。

「どうしたんだ」

「あ、スカーレット!ここにいたのですか。それより、勇者がこちらに向かって来ています。今回は四人で攻めて来ています!」

「わかった。すぐに向かう。」

「あの、師匠…いえ、魔王様。私はどうすれば?」

「お前は俺についてこい。特訓の成果を見せてくれ」

「わかりました。でも、うまく出来ないと思いますよ?」

「お前が出来なかったら俺が援護する。でも、そうならないように頑張れ」

俺はスカーレットの実力が見たい。だが、魔法の実験もしたい。どちらにすべきか迷うが、俺は前者にすることを決めた。

「勇儀!そう言うことだ。俺とスカーレットでアイツらを倒してくる。だからゆっくり休んでおけ。他のみんなにもそう伝えてこい。もしも俺を信用出来ないならヘルズゲートの警備をしておけ。他も魔族も使って構わん」

「わかりました。他のものにもそう伝えておきます」

そう言うと、勇儀は城内に戻っていった。

「さて、俺達も行くか」

「はい、魔王様」

そうやってのんびり決戦の場に行く俺たちであった。


ーーヘルズゲートから7km地点

「はぁ…はぁ…まだかよ!」

「魔王様は体力をつけないとダメですね」

そんなことを言っているスカーレットは、笑いながらスタスタと歩いていた。

「今思ったけど、吸血鬼は日光に当たっても良いのか?」

「ダメです」

「じゃあ、なんで平気なんだよ!」

「日焼け止めクリームを塗っているからですよ」

(そんなことで…)

「あ!あれは勇者じゃないんですか?」

スカーレットが人の集団(四人だが)を指差しながら言った。

「ならここで待っておくか。疲れたし」

「魔王様が倒れても困りますからね」

そんなことを言いながら俺たちは勇者が来るのを待っていた。


ーーその頃の勇者一行

重装備をしている男がノーレッジとスカーレットを指差していた。

「あれって魔王っぽくね?」

「あのねぇマイク。魔王は魔王城にいるの。常識でしょ?」

「あぁ、そうか。すっかり忘れていたよ」

「はぁ、マイクったら。健太郎も何か言ってあげてよ!」

(飛翔は勇者に慣れなかったのか…俺は勇者になったけど良いのか?)

健太郎は悩んでいた。飛翔ではなく、自分が勇者になっていたからだ。

「おーい、けんたろー!」

「な、なんだよ」

「話聞いてなかったの?マイクの物忘れがすごいから注意してあげてて。って、また悩み事?」

さすが。女は感が鋭い。

「誰にだって悩み事はあるだろ!」

「あのぉ〜私を忘れてません?」

「も、もちろん忘れていないわよ」

そう答えた女は、冷や汗ダラダラだった。

美鈴(めいりん)さんだからその言葉信じますよ?」

冷や汗を流している女は美鈴と言うらしい。少女はどうやら冷や汗に気づいていないようだ。

「それより!アリスも悩み事あるよな!?」

健太郎がアリスと言う少女に食い気味に質問する。。

「みんなに忘れられるのが悩みです」

「…それはごめん」

健太郎が謝っている。そんなことを話しながらノーレッジ達の方に歩いていく勇者一行であった。

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