Chapter15. 吾妻鏡
宇宙の戦士物語、遂に完結。!
「つまり、地球では下腹部と下腹部をすり合わせることは、友情の証なのです。」
「下腹部と下腹部を合わせる、、まるで合わせ鏡のように。
それはつまり合わせ鏡、“吾妻鏡” ともよばれる伝統的な敬愛の儀式なのです。」
「オウ・・・」
たなびく鬣のような髪を持つ、ライオン姿の美しい半獣人女性に、
山崎はサウナで寄り添いながら語っていた。
「さっ、やってみましょう。」
「Yes。。」
「こらザキヤマー!!!」
そこへAIどら●もんが飛んできた。
「お前は犯罪者か!」
「冗談だよ、冗談。地球的冗談だよ。」
「オウ…。」獣人女性は驚いた顔でどら●もんを見ると、
「ご婦人、ではまた!」
山崎はそう言うと、AIに耳から引っ張られながらシャワー室から引きずり出された。
「とりあえず、船に戻ります。ピラミッドは、お気づきの通り古代の闘技場遺跡であり
そのためたくさんの宇宙人も訪れて、スポーツなど競技に汗を流すことで有名な場所です。」
「はぁーい♡」
山崎はシャワー室に入った時点で感づいていた。
「獣人化など、多くはこの次元での肉体を借りてですが、、
まぁいいでしょう細かいことは。」
「はぁーい♡」
山崎は恍惚とした表情で答えた。
「あ~あ~やりたかったなぁ~吾妻鏡☆」
そういうと鼻の下を伸ばした。
「(け、けしからん奴が人間の代表になったものだな。)」
AIどら●もんは思ったのだった。。
「さ、次のステージまで時間があるので部屋で休んでもいいですよ。」
「オウ!じゃあ部屋でナイターでも見てるわ!」
平成生まれと思えない男だった。
「き~んかい!金塊!きんきん金玉~。」
即興の歌を歌いながらご機嫌で部屋に歩いて行った。
「金塊もらえるわけじゃないんだけどな。。。わかってんのかなアイツ。。。」
どら●もんは心配が募ってきたのだった。
一方、山崎はビールを煽りながら不敵に笑ったのであった。
「へっへっへ。俺にはまだとっておきがあるぜ。
そいつを楽しみにしてろよ、宇宙のみなさんよ。!」
スペースファイターは第一部で一旦終了です。
次回作にご期待ください!