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004:クエスト「迷子のフェンリル探し」(3)

 俺は、スライム平原に到着した。


 スライム平原は、その名の通り、スライムだけが出現するフィールドだ。


 スライムは、最弱のFランクモンスターだ。


 そのため、スライム平原は初心者冒険者向けフィールドとして有名だ。


 スライムが出現し、こちらに向かってきた。


 スライムは、青色のぷるぷるしたゲル状のモンスターだ。


 攻撃方法は体当たりのみなので、足防具を装備していればノーダメージで倒せる。


 俺は近づいてきたスライムを蹴り飛ばし、スライムを倒した。


 スライム相手に、神獣王の剣を使うのはオーバーキルである。

 塵一つ残らないだろう。


 スライムは、非常にテイムしやすいモンスターだ。

 初心者テイマーは、まずスライムをテイムして、配下モンスターとの接し方を学ぶ。


 普通のテイマーなら、スライムを10匹ほど倒せば、スライムをテイムできる。


 これまで、俺はスライムをいくら倒してもテイムできなかったが、今は、神獣王の剣を装備して、テイム確率が大幅に上昇した状態だ。

 今なら、俺でもスライムを倒せるかもしれない。


 しばらくの間、俺はスライムを倒し続けた。





 スライムを400体倒したが、それでも、スライムをテイムすることはできなかった。

「はぁ……」

 俺はため息を吐いた。


 ……別のモンスターを相手に試してみるか。


 諦めなければ、いつかきっと、俺でもモンスターをテイムできる日が来るはずだ。


 ……そういえば、俺は迷子のフェンリル探しのクエストを引き受けていたな。


 スライム狩りに夢中で、つい忘れていたが、前金の分くらいは働いた方が良さそうだ。


 俺は高台の上に立った。


「【サーチ】」

 俺はサーチスキルを発動し、フェンリルの気配を探った。


 サーチスキルは、遮蔽物のない高台などで発動すると、より遠くまでサーチすることができる。


「……ん?」

 迷いの森の中で、かすかに、フェンリルの気配がある。


 ……もしかすると、フェンリルの子どもは迷いの森にうっかり入り込んで、出られなくなっているのかもしれない。


 迷いの森は特殊フィールドであり、一度迷い込むと、正常な方向感覚を失うので、サーチスキルなどを持っていなければ、自力で迷いの森を脱出するのは極めて困難だ。


 俺はスライム平原を出て、迷いの森に向かった。

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