18/26
止まらないワクワク
第18話 止まらないワクワク
風にほんの少し野焼きのにおいがした。
イイにおい。
秋だな。
ボスは畑の横のハンモックに座りながら鼻糞をほじっていた。
「お待たせしました!」
ボスはニコッとした。
「採用試験じゃ」
「デザインを用意せい。それからそのデザインをプレゼンしてみー。1ヶ月待とう。」
「わかりました!」
僕は何も考えず即答した。
ボスがうなずく。
身支度を済ませ挨拶をする。
「ありがとうございました」
「また1ヶ月後じゃな」
ボスはそう言うとシャカのハンドサインをしてみせた。
絵のセンスも全くない、ましてやデザインなんてやった事ない。
だけどなんだかワクワクが止まらなかった。
読んでいただいてありがとうございます!