表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/26

第12話 滝


ある夏の日のお稽古。

床に掛けられた時「滝」の御軸おじくを拝見し、滝が見てみたいと思う様になった。


それから数ヶ月、そう遠くない場所に滝がある事を知り車を走らせた。


林道に車を駐め、湧水で濡れた階段を降りる。

徐々に迫力を増す水の音に誘われる様に僕は滝の前に立った。

少し色づいた木々の真ん中から凄い勢いで落下する水。

舞い踊る煌めく水しぶき。


「自然てすごい!」


滝の正面の1番大きい岩に座り、ギターを弾いた。


「僕はいったいこれから何処に向かって生きていけばいいんだろ」

ギターにそんな歌詞をのせてみた。


「明日に向かうのじゃよ。」

誰かの声にハッとなった。


声をする方を見ると知らない爺さんがニコッとしながら滝を眺めている。

爺さんが続ける。


「滝を見ながらギターとは中々ジャングルじゃのぉ」


ジャングル?


なんだこの爺さんは。

とりあえず挨拶を交わす。

「どーも、こんにちは!」


「いいフーディーを着ておる。

わしはこのすぐ近くに住んどるもんじゃ。

どうじゃ、ちょっと家によってくか。」


爺さんは手でグラスを傾ける仕草をして笑った。


「よろこんで!」


ヤケクソだった。

読んでいただいてありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ