無愛想な先輩君はお休みです
「・・・風邪引いた」
朝起きたときから頭が痛くて、熱を計ってみると38度あった。
体調崩すようなことは何もしてない筈なんだけどなー。
「・・・まさか、昨日耳かきしてもらわなかったからとかじゃないよな?」
いやまあ、流石にそれは無いんだけど。
こんな発想が出てくる時点で、大分毒されてるんだよな。
今日はひとまず学校休んで安静にしておくか。
そういえば、冷蔵庫にりんごあったよな。
ショリショリ・・・ショリショリ・・・
シャクッ
「んむ、美味い」
しばらく無心で食べ続けていると、頭の痛みも和らいできた。
「・・・寝るか」
* * *
「センパーイ!耳かきしに来ましたよー!ってあれ?先輩どこですかー?」
「あー、宮本君の彼女だー」
「えっ!?い、いや、まだそんな関係じゃ・・・ってそれより!先輩どこに居ますか?」
「宮本君は今日休みだよー。何か体調悪いらしくてさ」
「あ、そうですか・・・」
「ってか君、佐々木さんの妹さんだよね?中学のとき見たことあるよー。あっ、そうだ。そんなに気になるなら、家に行ってみたら?たしか佐々木さんの家、宮本君の家に近かったよね?」
「わかりました!それじゃそろそろ戻ります!失礼しましたー」
* * *
うーむ、先輩は休みですかー。
ちょっとお姉ちゃんに相談してから考えますか。
「え?いいじゃない。行ってあげなさいよ」
即答されました。
まあ、元々行くつもりではあったんですけど。
それにしても、妹が男の子の家に行くんですからもうちょっと心配してくれてもいいじゃないですか。
・・・今更ですか。
じゃあ、放課後になったら行ってあげますかね。
久しぶりっス!(汗)忙しくて全然書けませんでした。