おまけ、今回予告 第二部終章
更新したから来たのに!という方は前話をご覧ください。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。世界は同じ様に時を刻む。それはまだ暫く、変わらないと夢見ていた。
水神はこの手に収まらず、銀腕は意趣返しをすべく飛び去り、円卓に座す黒き龍神の姿を取った神は真なる侵攻を決意する。 それは、一つの決戦の火蓋。
『ユピテールは多数が平行して動くからー、きゃはっ!ざぁんねん、ざーこざーこ!数が足りないから、焦っちゃったねぇ……』
降り注ぐ機械軍団、飛来する合衆国を護る為の復讐の機神、天光に焦がれた剣の機龍。全てが、たった一つの目的の為に、街を戦火に沈めていく。
『……すまない、皇子』
そして、それは眠れる毒龍を動かすのに、十全を超えた心毒の激情。
『そんな縁、祓っちまえって言いたいが』
溶け合う個を超え一つとなった悪意。液化集合意識が、束ね重なる己を正義として牙を剥く。
『最終究極絶対特命合体!ジャスティス・ダイライオウ!』
『……ダイライオウが、私達の敵になるなんて!』
『……うん。それが、それだけが……僕の、私の……君に言いたかった、たった一つの望み。ごめ、んね…… 獅童、君……大好き、だったよ……』
願いは遥か、鋼の城に。
『ゼノ君、オーウェン……桜理君っ……!私は……私は何も……っ』
『神にもなれる力は、悪魔の機械となりて滅びをもたらす』
『……悪魔、か。確かにそうだ。サクラがあれだけ願っても、世界を滅ぼす力には変わりない』
『ああ、待っていたぞ、その目覚めを。世界を滅する覇灰を』
神とも悪魔とも成り得る鋼帝は今、悪魔として目覚めるのか。
『わたしに、出来ること……リリーナちゃん達を助けられる可能性、龍姫様が託してくれた極光……』
時は旧き祖により明けぬ永夜と化して世界を覆う。
『終わりにしましょうか、23。これが神の為す正義。人の為す偽証ではなく、ただひたすらに、燦然』
君臨する鋼の皇の前に、どんな夢も意味など……
次回、蒼き雷刃の真性異言 第二部終章 鋼毒神龍決戦
起 「Now here Utopia」
承 「But GOD BLESS JUSTIRIZER」
転 「No where Utopia」
結 「so as I play……」
『Now here Utopia
見果てぬ、夢の理想郷
but GOD BLESS JUSTIRIZER
されど個を越え人を超え、正義に至る』
終わるが良い、完全なる神の秩序の前に。永遠ならざる人はそれを穢すのみだ。
『No where Utopia
見果てぬ夢、の理想郷
so as I play“Genesis-Jurassic DAI LI-OH"
故に夢追い、猛く創征を謳う』
……だからこそ、完璧でなくとも!
わたし達は今より一歩だけでも良くなった、明日を謳います!
「これが!おれの!わたし達の!
最後の希望!」
「ジェネシック!ダイッ!ライッ!!オォォォォウッ!!!」