新任教師・・・
ここから本編スタートです。
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まだ桜が咲いて間もない季節。家からさもダルそうに少年が出てくる。
高校2年生となり春なのに手袋をしたこの少年(立花 光)はイヤイヤながら今日も、学校へ向かった。
「学校なんて、寝るだけしかねぇのによ・・・意味あんのかよ。」
通学路では友達同士なのであろう、お互いに挨拶をしていて笑顔に満ち溢れていた。
(友達なんていらねぇのによ・・・・・)
校門では新任の教師、坂本 遥が登校してきた生徒に挨拶をしていた。
「おはよう。」 遥に挨拶されたコウだったが無視して通り過ぎた。
「何、あの子。挨拶しても無視だなんか感じ悪い。しかも春なのに手袋してるし。」
「あいつですか・・・。立花 光っていって無口でクラス内でも全く話さないってことで有名ですよ。 手袋は何ででしょうね?全く困ったものですよね。」生徒指導の松山が言う。
(あの子の目とても荒んでいて寂しそうだったわ・・・・なにかあるのかしら?)
「余計な詮索はやめたほうがいいですよ・・・・あんな奴はほっておく事が一番良いんですよ、決して余計な真似はしない方が身の為ですよ坂本先生」
「え、ええ・・・・分かりました。」
コウは教室に着くとすぐに机に顔を伏せて寝ることにした。
(うぜぇ・・・・・マジ黙れよ、俺を寝させてくれよ。)
この時、コウはこの新任教師が自分の学園生活を徐々に変化させていくことをまだ知る由もなかった。
作品の評価はドシドシ待ってます。
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