表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【終章完結】神谷神奈と不思議な世界  作者: 彼方
四.五章 神谷神奈と平和?な日常
168/608

57 恋人――プランBで行くぞ――




 一面に広がった草原に、ポツリと立つ小さな教会。

 大きなベルが一番上についているそれは、小さいながらもしっかりとした造りだ。どこか神聖な雰囲気もある。


「あれ? どこだここ?」


 そんな見知らぬ場所に神奈はいつの間にか立っていた。

 服装はいつもの服屋で買ったパーカーではなく、純白の生地が美しいウェディングドレス。まだ小学生ゆえ裾が長すぎて似合わない。突然の状況と服装に困惑を隠せない。


「――さあ、妊婦さん。いよいよ入場ですよ」


 突然神奈に話しかけてきたのは、いつの間にか教会入口の横にいた男。

 青いスーツを着ている彼はなぜか天使の羽が生えている。

 いつから天使が実在するファンタジー世界になったのかと思ったが、よくよく考えてみれば吸血鬼や精霊が存在しているくらいだ。天使だの悪魔だのがいてもおかしくない。


「それを言うなら新婦じゃない?」


「ああすいませんシャンプーさん」


「外国人みたいになったな」


「とにかくもう入場ですよ、リンスさん」


「わざとやってるだろお前! てか誰だよ!?」


 全く知らない男と漫才のようなやり取りをした神奈は目先の問題に思考が戻る。


「おいどうなってんだ!? 腕輪もない! 誰か説明してくれ!?」


 いつも付けている腕輪もなく、訳が分からない事態に陥っている神奈は誰でもいいから助けてくれと叫ぶ。過去、これほど意味不明で理解不能な状況に陥ったことはない。


「まったく何言ってるんですか、今日は神谷さんの結婚式でしょう」

「はい?」

「いやだから結婚式でしょ? まったく、しっかりしてくださいよ。これからあなたはあの人とけっこ――あ、時間だあ」


 男はどういうわけか高く飛び上がって消えてしまう。


「いやこら待てやおいいいいい!?」


 もう見えなくなってしまった男を追いかけたかった神奈だが体は動かない。まともに動くのは口だけだ。参ったことに訳の分からない現況から抜け出す手段がない。


 脱出方法を考えていると教会の扉が開く。

 体が勝手に動いて歩き出し、拍手に迎えられた神奈はタキシードを着た男の前で止まる。結婚相手らしい男はまさかの(はやぶさ)速人(はやと)であった。


「新郎お前かよ! え、本当にどういうことなんだ? ねえ何これ!?」


 新郎新婦が揃ったからか神父の男が口を開く。


「さあ、では指輪の交換をして誓いのキスを」


 そのお決まりの言葉に神奈の思考は弾け飛ぶ。


「フン、どうした? ああ、まさか俺達がこうなるとは予想もしていなかったな」


 横にいる速人の声で早くも正気に戻る。


「本当にそうだな、でこれ何? ドッキリ?」


「確かにドッキリわくわくな結婚式だ」


「お前大丈夫か!?」


 神奈がつっこんでいる内に指輪交換が終わり、どんどん進んでいく結婚式に神奈は困惑するしかない。

 結婚式に呼ばれたのか席には文芸部の部員含め見覚えある者達がいる。さらに顔も知らない車椅子の少年や猫耳の少女など、知り合いに負けず劣らずキャラの濃い者達も座っている。


「さあ! 誓いのキスを!」


「うるせえ! こっちはまだ状況全然呑み込めてないんだよ!」


「新郎! 貴方は苦しい時も、憎しみを抱いた時も、悲しい時も、絶望した時も新婦と共に生きていくと誓いますか?」


 騒ぐ神奈を無視して神父は言葉を続ける。


「誓うぞ」

「誓うな! 何だよそれ、結婚後にそんな辛いことしかないとかふざけんな! 人生の墓場か!?」


 そんな結婚は嫌だと叫ぶが、どうやら神奈の声はもう誰にも聞こえていないらしい。誰一人反応することなく、神父に至っては再び口を開く始末。


「新婦! 貴方は何かこう……どんな時でも新婦、あ、新郎と共に生きていくことを誓いますか!」


「誓うぞ」


 答えたのは速人だった。


「何でお前が誓うんだよ! あと神父噛みすぎだし色々雑だよ!」


 叫んでいる内に神奈と速人の距離は段々近付いていく。

 なぜ近付くのか理由は分かる、口づけだ。


 先程から体の自由が利かなかったためそれ自体に驚きはない。ただ、ついに口すらコントロールを何者かに奪われたのは愕然とする。このままでは確実に速人とキスする羽目になる。


 実は彼とのファーストキスは経験済みだ。

 運動会の練習時、二人三脚で足が(もつ)れた結果やってしまった。ムードもへったくれもない完全な事故であったがキスはキス。当時の記憶は忘れようと思っても未だに忘れられない。


 心の中で嫌だと叫ぶが、やはり体は止まらない。

 決められたシナリオに向かう強制力のように互いの唇が触れそうになり――。



 * 



「待ってくれええええ!」


「うわっどうしたんですか神奈さん! すごい汗ですよ!?」


 気付けば神奈は自分の部屋におり、ベッドからガバッと起き上がっていた。

 現況を呑み込むのに時間を要したが窓を見れば既に太陽が昇っている朝。

 つまり先程体験したのは夢……圧倒的悪夢。


「はあっ、はあっ、はあっ、ああっ……最悪だ。最悪の悪夢を見た」


 窓から入り込む日光を浴びながら神奈は精神を落ち着ける。


「意外とそういうの現実になったりするかも」


「冗談でも滅多なことは言うもんじゃないよ。なあ空飛びたくない? 宇宙の果てまで行きたくないか? 今なら特別にタダでぶっ飛ばしてやるよ……!」


「スイマセン……」


「あれが未来? ありえない、ありえてたまるか! 転生し、女になったことは受け入れよう。男と結婚するのだって百歩譲って受け入れよう。でも相手が隼とか受け入れてたまるか! あんなアホ! バカ! アホ! アホ!」


 神奈だって女に転生してから色々と価値観が変わったのだ。

 女の常識を多少なりとも身に着けたし、恋愛感情だって同性には向けられなくなった……今のところ異性にも向けていないが。仮にこれから向けるにしても速人だけは勘弁願いたい。


 悪い奴じゃないのは分かっている。

 殺し屋だが悪人ではない。もし完全な悪人だったら今頃彼は生きていない。


「えー、天寺静香と戦った時に共闘したじゃないですか。結構お似合いでしたよ」


「お似合い……? 誰と、誰が?」


「ええもちろん私と神奈さんがです!」


「お前かよ!? お前は今関係ないだろ!」


 その後。神奈はいつも通り寝間着から私服に着替え、大抵自分が下位の星座占いを聞き、笑里と共に宝生小学校へ登校。

 テンションは最低でも学校をサボるわけには行かない。


 実は最近のテストで百点を取れなくなってきたのだ。転生の学力アドバンテージも、前世で不登校気味だったのだから尽きかけていた。真面目に授業を受けなければいけない時が遂に来たのである。


 尚、下には下がいると言うもので友人の秋野(あきの)笑里(えみり)は全教科五十点も取れていない。秀才の藤原(ふじわら)才華(さいか)が勉強を教えているため僅かに学力向上したものの、本人のやる気のなさが原因であまり効果がない。

 小学校に留年はないが、あまりに酷いと将来を心配してしまう。


「ふぁああ……」

「神奈ちゃん、授業は真面目に受けないとダメだよ」


 欠伸したらすぐに言い放ってきたその言動には苛つく。

 自分はたまに教科書に落書きしている癖に他人を注意するのだ。思わず頭を叩きたくなるが、これ以上バカになられても困るので耐える。


 神奈なりに真面目に授業を受けた後は部活だ。

 文芸部の活動を利用して、教科書を読んで復習する。

 たまにしか行わないがやらないよりマシだ。少なくとも授業内容の大半をその日のうちに忘れる奴よりは遥かにマシなのだ。……苦労が報われない才華が可哀想になってくる。


「おい神谷神奈、少しいいか」


「ん? ああ、まあいいけど」


 珍しく一日勝負を仕掛けてこなかった速人がそう言う。

 普段なら問答無用で様々な勝負を仕掛けてくる癖に、あまり元気がないのが気になり話に付き合うことにした。余程他者に聞かれたくないらしく廊下に出て行く。


「わざわざ廊下に連れ出してまで私に何の話だよ」


 誰もいないことを確認した速人は壁に寄りかかって話を切り出す。


「お前に、その、家に来てほしいんだが」


「はあ? それはいいけど何して遊ぶんだよ」


「遊びじゃない、俺がお前を遊びに誘うわけないだろ……!」


 遊ばないならいったい何の用件だと神奈は不思議に思う。

 そこそこ親しい誰かの家に行く時、遊ぶ以外の目的が何かあるだろうか。


「厄介なことに、母さんが俺達のことを恋人同士だと勘違いしている。このままだと強引に婚約させられるのが目に見える。……だからその前に誤解を解きたい。俺から言っても照れ隠しだと思われて何も聞き入れてくれないんだ。……お前の手など借りたくはないのだが緊急事態だ。くっ、うぐぐ……手を……て、を……ぬうう……くそっ……手を、貸せ!」


「どんだけ協力すんの嫌なんだお前は」


 呆れ果てた時、ふと婚約という言葉が引っ掛かった。

 タイミングが悪いことに今朝ちょうど関係していそうな夢を見てしまったのだ。……しかし所詮は夢。現実には関係ないと信じたくて、頭を横に振って思考を掻き消す。


「そもそもさ、何でそんな勘違いされてんだ? 私達何かしたっけ?」


「運動会だ。背中を合わせて共闘していたのが、仲の良い男女のようにでも見えたんだろう。母さんはかなりの恋愛脳で何でもかんでも恋愛に繋げたがるからな」


「なるほど……なら行くしかないな。帰りに案内してくれ。絶対に誤解を解くぞ」


 裏社会の殺し屋一家、隼家。

 未知の領域に神奈は今日一歩踏み込む。



 * * *



 文芸部活動時間を終えた神奈は珍しく速人と下校していた。

 彼の母が二人を恋仲だと勘違いしており、放置していては将来強引に結婚させられてしまうのだ。あまりに酷い誤解なので解かなければと現在彼の実家へと向かっている。


 部活中に他の部員達が宝の地図云々の話をしていたが今日は関われない。

 宝の地図を頼りに探検しようなど面白そうだった。しかしこちらの問題は一刻を争うので断ってしまった。絶対翌日に話を訊こうと神奈は思う。


「ここだ」


 歩いているうちに隼家へ到着。速人の実家はおおよそ想像通りであった。

 敷地は広く、二百平方メートル以上ある。見た目は江戸時代の建物じゃないかと思える昔風木造屋敷、まさにザ・忍者屋敷。彼は自分のことを殺し屋と言うが、分身の術などを扱う様は忍者と言った方が的確。それゆえ、神奈は勝手ながら忍者屋敷っぽい家を想像していたのである。


 敷地へと入る門を通り歩いていると急に速人が立ち止まる。

 不思議に思った神奈は「どうした?」と問う。彼のことだから今更緊張して来たとかはないと思うのだが。


「……驚かないんだな」

「驚く? 何で?」

「客観的に見て俺の家が広いからだ。特にお前の家と比べると」


 喧嘩を売られた気持ちになったが彼にその気がないのは分かる。

 実際、隼家は広い。初めて訪れた時は驚愕する者が多いだろう。

 神奈のリアクションが薄かった原因は二つ。

 初めから似た屋敷を想像していたのと、もう一つ。


「確かに広いけど……ほら、才華の家と比べるとさ」


「藤原の家と比べるな。奴の家は国を支える名家だぞ」


 友人である才華の実家は隼家の数十倍広く、個人が所有しているとはとても思えない大きさだ。あれを見た後だとどんな家でも見劣りしてしまう。速人も納得したらしくそれ以上何も言ってこなかった。

 足を進め、玄関の扉を横にスライドして初めて隼家へと入る。


「ただいま」

「お邪魔しまーす」


「――おかえり速人。いらっしゃあい神奈ちゃん」


 常人には視認の難しい速度でやって来た女性が笑顔で告げた。

 黒い花柄の着物姿の彼女はかなり若く見える。艶のある黒髪を腰辺りで一纏めにしており、表情や話し方からおっとりとした印象を受ける。


「お前お姉さんとかいたの?」


「姉じゃない。目の前にいるのが母さんだ」


 目前の女性を見て「この人が……」と神奈は呟く。

 何度見ても若々しい外見だが不思議なことじゃない。世間には外見が実年齢より若く見えるなどざらにあるし、小学五年生の息子を持つ母親なら三十代の可能性が高い。姉と見間違えるのもありえる話だ。


「えっと、初めまして。知っているみたいですけど神谷神奈です」


「ええ初めまして。私は速人の母、隼冬美(ふゆみ)です。……それにしても神奈ちゃん、挨拶は遠慮しないでいいのよ? お邪魔しますじゃなくて、ただいまでいいからね」


「それはまだ早すぎるんじゃないですかねえ!?」


「ふふ、照れちゃって……可愛いわね。速人、客間に案内してあげなさい」


 速人が頷いたのを見て、冬美はどこかへ歩いて去って行く。

 彼女の中で神奈は既に家族の一員らしい。気が早いというか何というか、学校で速人が言っていた結婚云々の話も信憑性を帯びてくる。そう伝えると彼は溜め息を吐く。


「まったく、面倒な人だろ? だが誤解はするな。こういう時は面倒だが悪い親じゃない。小学校に不法侵入して逮捕された父さんとは大違いだぜ」


「……お前の親父については考えないようにするわ」


 それから速人の案内で客間へと移動。

 和室となっているそこには黒髪の少年少女が正座しており、こちらを見て笑顔になった二人は速人へと抱きついた。弟や妹がいるなど聞いていないがそう見て間違いない。家族仲は良好なようで微笑ましい光景だ。


「「おかえり速人兄ちゃん!」」


 二人の頭を撫でた速人は「ただいま」と短く告げる。

 気持ちよさそうにしていた二人は次に視線を神奈に向けてきて、目を丸くすると「あああ!」と指をさして叫び出す。


「お姉ちゃんだ! 将来速人兄ちゃんのお嫁さんになるんでしょ?」

「僕は隼蘭兎(らんと)、こっちは双子の姉の隼兎化(うか)! 仲良くしてください!」


 お嫁さん、という言葉に神奈は引き攣った笑みを浮かべながら「よろしく」と返す。双子の言動……主に姉の方を聞いて悟ってしまう。この双子もまた冬美と同じく勘違いをしているのだと。

 双子に聞かれないよう神奈は速人へと距離を詰めて小声を出す。


「お前の家族の中ではどんだけ話が進んでるんだよ……!」


「……俺に聞くな」


 暫くすると冬美が和食を持ってやって来た。

 机に並べられたのは美味しそうな和食の数々。なぜか白米の代わりに赤飯だが、どれも味は良さそうだ。食欲をそそる和食を五人分用意した冬美から「神奈ちゃんも夕飯食べていってね」と告げられたのでありがたく席に着く。


 現状神奈は一人暮らしなため食事は自分で作るか冷凍食品。

 こういう時、親が料理を作ってくれる子供は帰る。だが神奈のような子供はタダ飯ラッキーと思って迷わず施しを受ける。


「それにしても、こんな早くにお嫁さんを連れてきてくるなんて速人は良い子ね」


 和食を一口味わった後で冬美はそう声を出す。


「実は――」


 誤解だと言い出すタイミングが今だと神奈は思ったし、速人も同じだっただろう。しかし彼の言葉は続いた冬美の声に掻き消された。


「もうすぐお義母さんが病気でお亡くなりになられてしまうから……ああ速人のお婆ちゃんのことなんだけどね? もう高齢なのに癌になってしまって、余命宣告も受けてしまったの」


「へ、へえ、それは大変ですねぇ……」


「そんなお婆ちゃんに未来のお嫁さんだけでも見せようとしてくれたのね。速人はいつもは冷たいけど心は優しいわよね。出会った頃の旦那みたいだわ」


「それは違――」


「時に神奈ちゃん? 速人のことをあなたはどう思っているかしら」


 いきなり病気であるという不幸な親族の話をされ、神奈の顔から汗がダラダラと流れる。冬美は本気で恋仲だと思っているが実際は違う。嘘を守ってもその場凌ぎだ、正直に答えなければきっと後悔する時が来る。


「――えっと…………芯があって素敵な人だと思いました」


 ただ、誤解ですという勇気が神奈にはなかった。


「そう、よかったわあ……あなたみたいな人がいて速人は本当に幸せ者ね」


 返ってきた答えに満足そうな冬美はまた夕食を食べ始める。

 一方、思ってもないことを口走ってしまった神奈の隣では、箸で掴んだ魚の干物を落とした速人が目を丸くしていた。彼は信じられない心を顔に出して凝視してくる。やがて正気に戻った彼は神奈の腕を掴む。


「おい、ちょっとこっちへ来い!」


 廊下に連れ出された神奈は彼に鬼のような形相で睨まれる。


「……どういうつもりだ」


「いや、さ。あの空気で私達付き合ったりはしてませんし、お宅の息子さんのことはどうとも思っていませんなんて、さ。言えるわけないだろ」


「否定しておかなければもっとマズイことになるだろう! このままでは本当に結婚させられるぞ!」


「うぐっ、それは……」


 速人の正論に神奈は言葉が詰まる。


「仕方ない、プランBで行くぞ」


 事前に作戦など決めていないので、当然プランAもBもないのだが速人は流暢に作戦を話す。彼の頭では事前に決まっていたのか、それとも今考えたのかは不明だ。彼の思考の速さなら今この場で思い付いても納得してしまう。


「俺は婆さんへの冥土の土産として、偽の恋人をでっちあげて喜ばそうとしたということだ」


「喜ばそうとしている相手に冥土の土産なんて言葉を使うのはどうかと思うけど……協力したのが私ってわけか」


 冥土の土産というのも一応間違ってはいないが、それを言葉にするのは常識的にどうなのかと神奈は思う。


「ああ、だが母さんはそれじゃ納得しない。だから母さんには結局喧嘩して別れたということにしよう。だから偽物の恋人だとバレるわけにはいかん」


「分かった、今度は恋人のフリをすればいいんだな」


 面倒なことになったと考えるが、神奈自身のせいでもあるのでグッと堪える。

 今この時から偽りの恋人を演じる新ミッションが始まった。








腕輪「前回のあらすじ! 神奈さんが隼さんに呼び出されて向かったのは隼家! そこで恋人だと勘違いしている家族に誤解だと証明しようとするも、神奈さんのポカミスで本物ということになってしまう! さあ、どうなってしまうのか必見です!」


神奈「前回というより今回じゃね?」


腕輪「……間違いないですね。私達は今、新手のスタンド攻撃を受けています。まさか私に悟らせず攻撃を仕掛けてくるとは相当な手練れですよ」


神奈「……ミス、認めようぜ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ