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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
建国編 ~孤児時代
97/287

97.エルマンドさんへの相談

最近ダンジョン出てないなぁと思います。なのでもう少ししたら出します。

 エルドと兄弟の誓いを立てた後、ほどなくして同部屋の他の4人も覚醒した。どれもエルドの『天照アマテラス』ほどではないが、使いこなせば有用なパッシブスキルだ。

 さらに、僕たち2人が学校へ行くことにするというと、他の4人も


「「「行きたい」」」


 と、当然のように言うが、お金の話をすると皆が「ウッ」といって黙ってしまう。



「何とかならないのか?イオ。おれ達お前らの傭兵団に入るからさ」



 とライドは僕に聞くが、いい返事はできない。せいぜい


「エルドの父、エルマンドさんへ相談してみるよ」


 と言うのが精いっぱいだった。




 その後、孤児院へ支援物資を届けに来たエルマンドさんの使いの人に一緒に連れて行ってもらい北村にあるエルマンドさんの商会へ来た僕とエルド。

 着いたのが夕方で、今日はここで一泊してから孤児院へ戻る予定となっている。もちろん孤児院へは連絡済みだ。

 ここで久々の親子の感動の対面‥‥となるはずだったが、ずっと会っていなかったことでお互いの距離感がわからないらしく、どこかギクシャクしたものとなってしまっていた。そのため話題は実務的な話へとなっていく。その過程でエルドと僕が義兄弟の誓いを立てた話、学校へ行きたいという話をした。

 

 「話はわかった。エルドとイオ君が学校へ行きたいというのであれば、私は止めるつもりはない。むしろ賛成だ。…しかし、まず、どこの学校へ行くかとお金の問題、それにそもそも入学試験がある。それに受かるのか?といった問題がある」


 というエルマンドさん。それに対しエルドは


「学校はワールハイト、入学試験は受けてみなければわからないけど、お金は父さんにお願いしたい」

「学校はいいと思う。入学試験も傾向と対策は調べればいいだろう。伝手を使えばいいだろうからな。お金も受けてもいいが条件がある」

「その条件とは?」



 エルマンドさんの出した条件を聞こうとすると、エルマンドさんはニコっと笑って、


「エルドやイオ君がなぜ学校へ行こうとしていて、行く理由と将来をどう考えているか教えてほしい。…まあ、腹も減ったしご飯にしよう。話は食べながらでもいいだろう」


 ということでエルマンドさんの商会の人たちと夕食を摂りながら、将来、商会の経営と傭兵団を率いたいということ、そのためには今のうちから学校へ行き、様々な人と出会い、勉強して強くなることが必要だと考えたことなどをエルドは話していく。

 それに対し商会の人は


「小さいのに立派な考えね」

「そういうことなら、試験の傾向と対策くらい調べてくるよ。お安い御用だ」

「儂は元傭兵で、年齢のこともあるし、ケガのこともあるからもう戦えないが教えることはできる。鍛えてやろう」

「商会の立派な後継ぎができて良かったですね。エルマンドさん」



 など好意的に、少し気が早い話も出てきていたが、賛成してくれた。最大の懸念であったお金のこともなぜかすんなりと通ってしまったので、僕とエルドは拍子抜けといった感じになってしまった。だが、これで明日から孤児院へ戻って色々相談したり準備したりすることに専念ができる。そう思って寝ようとしたところ、僕のところへエルマンドさんがやってきて


「ちょっと話をしたいことがあって夜遅くに申し訳ないが来てもらえないだろうか?」


 と言われ、エルドや他の人には聞かれたくない話のようで僕だけがエルマンドさんの部屋に来て、ソファーにエルマンドさんの対面に座る。そして言われたのが


「もしかして、君は以前私を傭兵団から助けてくれた人の子供ではないか?その人について何か知らないだろうか?」


ということだった。

魔神様:エルドとイオは良いけど、他の子たちのこと忘れていないかい?



というつぶやきが聞こえてきます

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