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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
ダンジョンマスターたち
75/287

75.侵入者?

皆さまいつもありがとうございます。

 なんとかクナを落ち着かせ、話ができる状態にまで落ち着くとサミーと話をするが、どうも苦手な様子のクナ。クナたちにサミーがしたことを聞いてみたら



「ドラゴンたちで攻めたぞ。戦闘能力の低いエルフばかりで、うちのドラゴンに傷をつけることができなかったから、そのまま、ダンジョンマスターたちを捕まえて、エルフの森の外に放置してやったんだ」



 ということだそうです。ダンジョンマスターたちを直接殺すのはダメだからそのような措置を取ったということだが、その後人間たちにつかまって奴隷にされたことから、相当な精神的ダメージを負ったということはわかる。…というか鬼か。サミー。まあ、それだけ怒っていたんだろうけど。それならクナが苦手になるのもうなずけるので、時間をかけて克服してもらうしかなさそうだ。

 今回サミーにはクナとの顔合わせの他に聞きたいことがあった。



「サミー。“女神の悪意”ってなんのことかわかるか?」

「ああ、リュートが言ってたやつか。そういやエル爺もそのようなこと言ってたな。俺もわからん」

「“女神の悪意”って何?エル爺?」



 よくわかっていないクナにも軽く説明しておく。といってもこちらも良くわかっていないので、詳しい説明は無理だが。


「リュートというダンジョンマスターが言うにはこの世界には“女神の悪意”というものがあちこちにあるらしい。僕は全く見えないが。見える人は見えるんだと思う。エル爺は竜王な」

「ふーん。あ!リュートはわかるよ。会ったことあるし。竜王は知らないけど」

「竜王はリュートと同格のダンジョンマスターだよ」

「ってことは最高峰じゃない!」

「サミーはその1つ下くらいに位置するダンジョンマスターだから、サミーが知らないなら、ほとんど知っているダンジョンマスターはいないな」

「そうだな。知っているのは最古のダンジョンマスターたちだけだろう」

「最古のダンジョンマスターたちか‥。彼ら3人は知っているだろうな。そもそも彼らは僕たちとは固有能力そのものだけでなく持っている数も違う可能性すらあるし」

「え!?普通1個じゃないの?」

「普通1個だけど、10番までの10体のダンジョンマスターたちは2個以上持っている可能性がある。しかも強力な能力を」

「いいな~。ずるいな~。私なんて『農業上手』だよ。使えないよ」



 『農業上手』は農作物の収量、品質の上昇が見込める固有能力だ。



「確かに戦闘では役に立たないけど、使えないわけではないよ。むしろこの世界の食糧事情とかを考える貴重だよ」

「おう。ダンジョンの発展には戦闘系より生活向上系の方が絶対良いからな」

「今になって振り返ると戦闘系スキルは最初が楽になって、その他生活向上系の補助スキルは最初厳しいけど、後で楽になるっていう感じがしている。それもあって僕は同盟に参加するダンジョンマスターには戦闘能力は問わないようにしようと考えている」

「そうなんだ。でも私、全然役に立ってないよ。それどころか足引っ張ってる」

「それは今だけだよ。クナは僕の配下だけど、いずれは自立してもらうつもりでいるから、その時は存分に能力を発揮してもらおうと思っている」

「なんかやる気出た。頑張るよ」

「頑張ってくれ。サミーはこのままで行くと、サミーのダンジョンへの侵入者が増えると思うよ」

「そうか?まあ、侵入者は殺すだけだが」

「そこもできれば、見逃してくれると助かるんだけどね。例えば、ダンジョン攻略に乗り出した人だけとかにしてくれると」

「なんでだ?」

「おそらく、サミーのダンジョンへの侵入者はサミーダンジョンの攻略やドラゴン素材よりは山脈を超えようとする人たちが増えるだろうから」

「そうなのか?」

「そうだよ。なんでかというと‥‥、ごめん。どうやらダンジョンマスターが僕の領域テリトリーに侵入してきたみたいだ」

「攻めて来たのか?」

「わからない。小国群側から来ているから逃げて来たのかもしれないし、攻めて来たのかもしれない。とりあえず僕は情報収集にあたるから、ちょっと行ってくるかな」

そろそろ他のダンジョンマスターが攻めて来たのか?逃げて来たのであれば何から?


答えは次回で



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