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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
ダンジョンマスターたち
71/287

71.奴隷のダンジョンマスター

まだ建国には行きません。もうしばらく同盟強化になります。

 僕はいつものように何気なく各街の様子を見ていたら、逃亡者の村にいる元奴隷の中に女のエルフを見つけた。

 それだけなら何も珍しいことではない。エルフは東にある世界樹を中心にしたエルフの里に住んでいるらしく、そこは人族以外認めない女神教の国に近いため、捕らえられたエルフが奴隷として僕のダンジョン北の自治都市群もしくは北西の小国家群に送られることがあるため、まれに見かけることはある。何が珍しかったかというと‥



―――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前 クナ

種族 マスターエルフ(エルフ型ダンジョンマスター)

性別 女


STR 4

DEX 6

AGI 4

INT 26

MEN 18

LUK 2


スキル 水魔法LV2、風魔法LV2、土魔法LV1、光魔法LV1、無属性魔法LV2、イーグルアイ、毒耐性半減、水魔法耐性半減、風魔法耐性激減、光魔法耐性軽減


特性 鑑定眼(魔眼)、不老、農業上手、隷属


―――――――――――――――――――――――――――――――――――



 ダンジョンマスターだったから。このエルフなんかどこかで見たことあるような気がしているんだけど‥どこだったかな?そもそもマスターはほとんど見たことないし‥。

 他にも気になっているのが、ステータスで『魔神の加護』がないこと。これはダンジョンマスターになった時、自動ですべてのマスターが持っている特性である。これがないということは魔神様へ何らかの反旗を翻したペナルティであるはずだ。

 隷属状態なのは単にダンジョンマスターとしての能力の低さからだろう。耐性系もないし。通常、隷属は効きにくいのだが‥。この能力から、比較的最近生まれたダンジョンマスターだと思うが‥。やっぱり見たことある気がするんだよね‥。うーん。


 容姿は薄い曇ったような緑の髪で肩で切られているがボサボサ。耳が尖っているからエルフだとはわかるが、奴隷生活が長いのか清潔な印象は受けない。服装も灰色の布を上から被ったもの、いわゆる貫頭衣だろう、を1枚だけ。

 隷属状態だから、奴隷の腕輪か首輪、もしくは奴隷紋と言われる模様が体のどこかにあるはずだが、そのどれも見えないから隠しているのだろう。腕輪や首輪がないのは明らかだから、奴隷紋だろう。



 さて、どうやって接触しようか?




 ここ逃亡者の村はその名の通り何かもしくは誰かから追われている人達の集まりでほぼできている村だ。その中には逃亡奴隷も含まれる。逃亡奴隷はこの世界では見つかると連れ戻されることもあるが、その場で殺されることがほとんどだ。「逃げた奴隷など連れて帰っても、また逃げるだけ。それなら面倒がないよう殺しておこう」ということらしい。このエルフのダンジョンマスター、クナはそれを見たり聞いたりしていることだろう。つまり、下手に接触しても逃げられるか向かってくるか。ステータスを見る限りドッペルでも油断さえしなければどうにかできるから、隙を見て1人になったところで接触しよう。


 コアに確認したが、コアが壊された場合、ダンジョンマスターは死ぬ。それは魔神様の加護がなくても変わらない。クナのダンジョンコアはどこかにあるということだが、それがどこかはわからないし、安全な場所にあるのかもわからない。なるべく早めに接触しよう。   

 出来れば、この前使えるようになった『ダンジョンマスター支配』を使ってみたい。あ、もちろん奴隷にするわけではない。僕の部下としてダンジョン運営に関わってもらいたい。最終的には同盟にも入ってもらいたい。エルフは重要な戦力になりうるはずだ。では、必要になりそうな物の準備をしなければ。

いつの間にかブックマーク登録者が200人を超えていました。皆様ありがとうございます。

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