70.ダンジョンマスター支配
お忘れの方も多いかと思いますが、2章は主人公の回想から始まっています。
リュートが帰った後、
「ダンジョンコアがレベルアップしました」
というコアから連絡が入る。
これでダンジョンコアのLVは7。今回から鉱脈にダマスクス鉱脈が設置可能になった。対衝撃、物理耐性に優れた金属ですが、加工技術がないのでゴーレムにするくらいしか使い道がない。
ダンジョンマスター用スキルとして『ダンジョンマスター支配』なるスキルが取得可能となった。コアに説明を聞くと、
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ダンジョンマスター支配
通常、闇耐性のないダンジョンマスターには『奴隷化魔法』が効かないが、降伏をしたり、ダンジョンバトルで勝利した場合にこのスキルを使うと100%隷属化が可能になるスキル。
しかし、コアレベルが自分より低くないと失敗する。支配下後の解放は使用者の任意で可能。支配したダンジョンマスターのコアレベルを下回った場合は強制解放となる。
このスキルで支配したダンジョンマスターは支配下のマスターが稼いだDPの20%を得ることができる。また、支配下にあるマスターのダンジョン領域を自分の領域として扱うことができる
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なんか物騒なスキルでした。…というか、ダンジョンバトルで負けていたら僕は奴隷になっていたかもしれないということか。あぶねー。
そして、次のダンジョンコアレベルアップ条件は1つだけだった。残り獲得DP‥1兆!!
現在年間獲得DPが大体15億ないくらいなので、このままのペースで稼ぐと‥‥600年以上かかりますね(笑)
僕の国を作らないといけないと固く思いました。
これ他のマスターはどうやって稼いだのでしょうか?
その後サミーと同盟について話したり、リュートに相談したり、国造りの準備などなどでこれまであっという間に時間が過ぎていました。
もちろん、魔法や体技の訓練なども並行していました。
そういえば、リュートは自分の領域に戻ったあと、すぐ近くにダンジョンコアを隠しておいたらしく、それを触ることで支配権を戻したと言っていた。ドッペルで外に出るとこういう仕込みが必須らしい。うちでは真似できないな。
DP獲得については、魔王は攻めてきた英雄、勇者は殺し、従者の力を削いで牢獄へ入れていくことで、竜王は手に入れた人間を繁殖させることで数だけを増やして、強くなったらダンジョン内で殺すということがリュートの話と傭兵たちの話からわかったが、この方法を僕は取らないことだけは決めた。やはり国を作らないといけないようだ。任せることができる人がなかなか見つからないが、リュートみたく自分で作る気は全くない。処理とか雑務に追われる姿しか想像できないから。
そもそもダンジョンですら足りないものが多数ある。ドラゴン系の進化もできていない。時間的な問題ではなくDP不足で。最初と比べてDPはかなり獲得できるようになったと思っているが、ここに来てのまさかのDP不足に陥るとは。
以上遠い目をして回想終了です。
これでリュート編は終了です。
次回は600年後とかいう展開にはなりませんので、ご安心ください。
リュートの戻ったあとのこと、竜王のDPの集め方について追記しました。あらすじなどは変わりありません。