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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
ダンジョンマスターたち
67/287

67.同盟の盟主

いつも拙作をお読みいただきありがとうございます。

もう数話でリュート編が終了となります。

 リュートが今回同盟に参加したいと言ってきたのはなぜか?という疑問がある。答えとしてリュートは



「リュート神聖国は今の国王かその次の国王の代で女神教の国を滅ぼすため全面戦争に入る。その時の横槍は入れたくないからね」



 ということであった。僕は聞いてみたが



「それでいいの?戦力としてほしいとかそういうことではなくて?」

「人間の戦力ならほしいけど、モンスターはいらないよ。僕はあくまで人間側として戦争するからね。モンスターを使えば魔王と変わらないことになってしまう」



 という回答が返ってきた。まあ確かに、モンスターを使ったときにバレたら、



「人間だと思っていたら魔物が潜んでいた」

「俺たちの国王は魔王に魂を売った」



 などなど、せっかく建てた国を放棄せざるを得ないことになる。リュートのいう横槍とは、女神教の国との戦争中に僕が裏工作をしないでねという意味だ。たしかに僕がその時に突然リュート神聖国を攻めるということはないが、僕のダンジョン北の自治都市群で紛争を起こさせることはダンジョンの力を使えば容易いことだ。そうしてできた難民をリュート神聖国に向かうようにすれば、難民すべてがリュート神聖国にたどり着けなくても、リュート神聖国の治安の悪化や財政の悪化などを引き起こす可能性は高いだろう。

 魔王からについてはある程度警戒せざるを得ないが、それ以上の面倒ごとは勘弁といったところか。

 そして、この同盟へのリュートの参加は受けざるを得ないのだ。そもそも断る選択肢がない。断れば、僕のダンジョンでは太刀打ちできない戦力で蹂躙されるだけだから。それはもちろんリュートもわかっている。

 なので‥



「同盟への参加はいいが、同盟の主体はリュートだろ?」

「いや?自分はあくまで参加させてもらう側で主体はイオ、君だよ?」



 確認してみたが、やはり、僕を主体にするつもりのようだ。普通、僕とリュートならリュートが上と思うのが当然のことだが、そこで僕を上とすることで多少なりとも僕に注目させて、自分は隠れるつもりなのだろう。それと面倒くさいことは僕に丸投げすることも考えているな。これは。

 ‥‥ハァ。



 僕の嫌そうな表情がリュートに伝わったようで、



「自分は国のこととか色々手が離せないんだよ。リュートは引きこもっているだけなんだから、それくらいやってよ。イオならできるでしょ!?」



 といわれてしまう。これも断れないか。……ハァ。



「名目上だけでもひきうけるよ」

「イオ、実力でも上でいいよ?」

「いや。それはあと何十年かかることやら」



 という冗談を言いつつ、僕は名目上の同盟のトップを引き受けることになってしまった。……ハァ。




「無事同盟に参加させてもらったことだし、名前は何にしようか?」



 とのリュートからの提案。



「リュート、名前いる?」

「いるよ!!盟主の初仕事として名前を決めてよ。自分はこういうのセンスがないから、なんかいい名前考えてよ」



 というリュートのムチャぶりも入ってしまったが‥‥うーん。



「あとでサミーにも確認とるけど、“大陸同盟”でどう?」



 これでだめなら、「じゃ、リュートが案を出してよ」って言える作戦。




 「いいよ。それでいこう!」



 しかし、あっさりリュート了承。作戦失敗。そして細かいことは後ほどサミー交えて決めるが、ダンジョン領域テリトリーなどの取り決めは変わらないだろう。

 なんか、街を作る前に条約だけできてしまったという不思議なことが起こっているが。



「イオは早く人族の国作ってよ。そしたらウチと交易できるのに」

「それはもうしばらく先の話!」

主人公、国を作るのが確定した瞬間です。そして同盟の名前はこんな安易で良いのでしょうか‥?

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