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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
ダンジョンマスターたち
66/287

66.リュート神聖国

いつのまにか10万アクセス超えていました。こんな駄作にありがとうございます。

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 リュート神聖国



 現在、正確な記録、統計がないため概算だが、国民は約500万人と言われており、首都セイツには100万人以上の人が住んでいると言われている、この世界では1番の大国である。政治形態は絶対王政。

 人族が中心の国ではあるが、エルフ、ドワーフ、獣人などへの差別、迫害などはなく一定の功績が認められれば王宮で高官としても働ける。そのため豊富な資源、財源とも相まって文化、芸術、技術、経済などは他の国や都市とは比べ物にならないほど発展を見せている。

 しかし、その性質から人族以外を“亜人”として排斥、迫害している女神教の国とは仲が悪く、しばしば国境沿いで小競り合いが起きている。また、魔王を筆頭とする魔族たちが住む魔大陸と直接の航路があり、魔王退治を目指す傭兵や英雄、勇者が必ず通る港町を保有している。そのためか魔族からもしばしば妨害や小規模な戦闘も起きている。

 軍も大規模なものを所有しており、名目上であっても国王であるセイツ家当主が軍を統率することとなっている。

 セイツ家当主である国王は代々セイツ家に伝わると言われる秘術により長寿であることが有名であり、その秘術を探ろうと他の都市、国や商人など狙う者は多数とされているが、150年ほど前の建国以来、国王、王太子といった王族の暗殺は1度も起きていないことから、防衛、諜報も鍛え上げられていることがうかがえる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――




 首都セイツはセイツ家の街と呼んでいたことからその名がついたが、元々は別の領主が治める交易都市として発展した街であった。

 だが、ある時、領主が代替わりし、西側の都市と東にある女神教の国の途中にある要衝として関所を設け、移動するものたちから多額のお金や物資を集め始める。つまり自分の街を女神教の国に売ったのだ。

 

 リュートが魔神様よりこの世界へと転生したのがこのころで、その時は22歳の大学生だった。今の首都セイツ付近でダンジョンを作成、付近を通る商人や傭兵たちからDPダンジョンポイントを得て、ダンジョンを発展させつつ、宝石や鉱物資源をダンジョンで生み出しては、それを目当てにした商人や傭兵たちからDPダンジョンポイントを得て。ということを繰り返していた。

 当時の領主がそのダンジョンの話を聞きつけ、ダンジョンをわがものにしようとして許可なく入らないよう法律を作り、軍を派遣し、ダンジョン内部へ侵攻。ダンジョンコアは隠してしたため無事であったが、ダンジョンマスターであるリュートが見つかり、捕まってしまう。

 ここでリュートにとって幸運だったのが、リュートたちがこの世界で初めて・・・ダンジョンマスターとして現れたことであった。いまでこそダンジョンマスターと言う存在は広く知られているが、当時、ダンジョンマスターという存在は知られていなかった。

 そのため当時の領主はリュートをマスターではなく、勝手にダンジョンを漁る盗掘者と一緒にして扱い、奴隷にした。しかし、ある程度力のあるダンジョンマスターには奴隷にするための『奴隷魔法』は効かない。リュートは隙を見て逃げた。

 だが、リュートはそのままダンジョンには逃げず、身を隠しながらセイツ付近で傭兵として活動した。傭兵はこの世界では一般的な職業で、紛れるには良い職業である。そうしてほとぼりが覚めるまで傭兵として活動し、その後、その時にできたコネを生かし、自らの傭兵団を作り、領主を打倒。女神教の影響を排し、セイツを小国として独立させた。

 

 その後、才能ある子供を養子にし、後継者とすることでセイツ家を繁栄させ、周囲の小国や自治都市を吸収、併合しリュート神聖国が誕生した。これが約150年ほど前だそうだ。




 奴隷のフリをして逃げた時、ダンジョンに逃げなかったのは、領主の警戒が強かったからではなく、ダンジョンマスターの性質による。



 犯罪者がなる犯罪奴隷の行き先は主に重労働の場所、鉱山などが多いがリュートも鉱山送りとなっていた。鉱山から隙を見て脱出したが、鉱山のある場所がダンジョン領域テリトリー外であったためダンジョン内部のモンスターたちが野生化してしまった。リュート自身もダンジョンコアと切り離されてしまったため、ダンジョンマスターとしての能力が一切使えなくなっていた。

 能力回復のためには、マスターが直接ダンジョンコアに触れる必要がある。しかし、野生化したモンスターが再び支配下になることはないため、ダンジョンそのものがしばらくの間、実質無防備となってしまう。そこでセイツ独立後ダンジョンの所有権を主張し、セイツ軍に管理させた。その間にダンジョンへ戻りダンジョン機能を復活させた。




「‥‥‥というのが、今のリュート神聖国の成り立ちと現状だね。一般には語られていない部分も多いけど」

 というリュートでした。

今回はいつもより少し長めになりました。すいません。

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