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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
ダンジョンマスターたち
49/287

49.ダンジョンバトル序盤

いつもお読みいただきありがとうございます。

 ゴブオウはむこうの上の入り口からの侵入は早々に見切りをつけ東西の入り口に重点的に送り込む方針に転換した。

  ここでサミーから


「空じゃ勝てないと早々に方針転換したのはいい判断だ。ただのゴブリンじゃねえな。それとも最初から決めていたのか?」


  と言われたので、


「決めていたよ。こんなところで貴重な戦力を無駄にするわけにはいかないから」


  と返しておく。


「だが、ゴブリンとかねずみでやられるほど、うちのダンジョン弱くねえぞ」

「そっちこそ、ドラゴンベビーとかドラゴンキッズじゃ、うちのダンジョンは攻略できないよ」

「ハッ、言うじゃねえか。様子見だ。様子見。戦力の投入にはタイミングがあるんだよ。これから軽くいくからな。軽くてもお前の軟弱なダンジョンには十分だろ」

「どうせ、でっかいトカゲだろ?なんとでもなるよ」

「ドラゴンだ!ドラゴンはとかげじゃねえ!!絶対ぶっ潰すからな!?」


  とサミーと僕の舌戦が始まる。



 その横でお茶を飲みつつサミーの奥さんのレミーは


「じゃれてるだけでしょ?仲いいわねぇ」


  とボソッとつぶやいていた。


 

 現在の状況としては、こっちはゴブリンとジャイアントラットの混成部隊による様子見と情報集収だ。その後方から本命部隊を突入させるタイミングを図っている。

 サミーはドラゴンキッズやドラゴンベビーによる先鋒隊が3つの入り口から侵入している。その後方には本命部隊が控えているのだろう。そして、空から援軍がいつでも送れる。

 


 さて、お互い様子見から本隊突入の機会を伺っているが、現状は戦力の逐次投入となっている。これには、お互いのモンスターがコピーであるからだろう。言い方は悪いが様子見兼捨て駒なのだ。本物ならできない戦術だ。

 そして、おそらくお互いの目論見は一緒だろう。



……焦土作戦だ。



 1週間という期限があるとはいえ、モンスターは生物だ。一部違うが。

 生物である以上食事が必要だ。高ランクのモンスターであればその食事量はそれ相応、質も必要となる。用意はしているが、通常1週間はもたない。ならどうするか?…相手のモンスターを食料とすることが一番早い。




 通常、戦争では避難している人を狙うことに意味はない。しかし、モンスターはダンジョンからするとすべて戦力であると同時に食料なのだ。



 弱いモンスターは当然遅い。しかも数がいるので移動は困難だ。それを守る部隊を用意し、かつ狭いダンジョン内で逃げ切るのはさらに困難だ。下手をすると食料補給を許すどころか延々守護部隊を送ることになり、逐次撃破される、の繰り返しだ。

  それをお互い警戒しているのだろう。


  そうならないようにするためには、最初に投入して探索、露払いとすることが1つの回答となる。


  しかし、それはサミーがこちらをそれだけ評価、警戒していることを示している。こちらはドラゴン相手なのだから警戒するのは当然としても、向こうからすれば、ゴブリン中心の新米ダンジョンマスターだ。戦力は自分が圧倒的に上だと思って、もっとナメてくれると思っていたが、これは厳しい戦いになるかもしれない。

冷静になって考えるとバトルではモンスターの扱いって難しいと感じています。静かに暮らせるモンスターっていないんですね。この世界。そういう設定にしているのですが。

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