44.出会い
投稿忘れるところでした
ダンジョン領域の拡大とダンジョンコアのレベルアップにより、情報収集できたことの中でダンジョン周辺の地形に関することがわかってきた。
まず、南の山脈がかなり西に張り出しているようで、山脈と西側の海の間が狭いとはいえ、広大な湿地帯となっているらしい。その湿地帯をはるか南に行くと竜族の大陸で、そこのどこかに竜王がいるらしい。
距離がありすぎてこちらに竜王の影響はほぼないようだが、ごくまれに竜の素材が湿地帯を抜けて入ってくることがあり、小国家群や自治都市群では非常に高値で取引されている。
早くダンジョン領域を拡大して、そこまでいけば色々起こりそうだし、うまく組み合わせれば、できることが増えそうで、非常に楽しみだ。
ということで時間をかけてDPを貯めて、ダンジョン領域を広げていった。
だが、DP収入が上がったと言っても、未発達なこの世界。魔物、人口合わせてそんなにいるわけがない。一番大きい都市のワールハイトですら人口100万どころか、10万人いるかいないかというところなのだ。
人口が増えれば魔物は減り、わがダンジョンの収入自体は一日300万DPほどで頭打ちになっていた。
ダンジョン領域を拡大しないと、収入は増えないが、拡大しても30戸に満たない村ばかりで大きくは増えない。
‥‥近くに大きい都市がなかったら詰んでいたのでは?と思う。
このDP収入が増えないという苦しい暗黒期を過ごしてなお、ダンジョン領域を広げていたら、やっと人口数万人の大きな街が範囲内になった。この時点でダンジョン領域は半径400km。…遠いわ。
そこが、マリンガに替わり新たな貿易の中心となったカルナチョスという都市で、ここから北に行くと、マリンガに。西は自治都市群、小国家群につながる街道がある。東は何があるのかよくわからないが、街か国があることは確定している。
DP収入は増えたが、ダンジョン領域の半径400kmにするまで、実は30年以上かかっていた。だが、東は森に到達したので山脈まではもう少しであろうと思われる。そこを目標に広げていこう。
少しずつではあるが、さらにダンジョン領域を広げていたら、コアから
「他のダンジョンマスターの領域に当たりました。お話があるとのことですので、繋ぎます」
と電話みたいな扱いされて、こっちの了承なく相手のダンジョンマスターに連絡ができるようになる。
コアに相手の姿が映るのだが、外見では赤いモヒカンに目がいく鱗におおわれた馬顔のモンスターが
「どこ見とんのじゃ!!ぶつかったやろが~!!慰謝料払えや~!!」
って見た目そのままのどこぞのヤンキーのようなことを言いつつ、姿を現した。
やっと他のダンジョンマスターが出てきたと思ったら、敵っぽいのが‥‥。
まあ、アホっぽいのですが。イメージはどこぞのチンピラ風です。




