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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
転生からのダンジョン運営をしよう
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32.英雄によるダンジョン調査

色々とんでしまい、投稿が遅れました。すいません。今回から投稿方法を変更したので、これできちんとなってくれれば。

 北にある港町マリンガより英雄バルダがラドの街へとやってきた。彼は従者2人を連れて、そのまま領主のところへ向かう。


「ようこそいらっしゃいました。英雄であるバルダ様とお会いできて大変うれしく思っております」


 と、出迎えるニコラスと側近たち。


「わざわざ領主直々の出迎え感謝申し上げます。お招きに預かりましたバルダと従者2名、しばらくの間お世話になります。宜しくお願い致します」


 と挨拶をする金髪のひげを生やした、ライオンを思わせる厳つい風貌の男がバルダのようだ。

その後領主の館で話し合い、依頼と続き、バルダはダンジョン攻略を引き受ける。




 バルダはまず、ダンジョンの調査から始めた。ダンジョンが見つかって日が浅く、内部の情報が乏しすぎたためだ。また、本格的に攻略する時にはラド側の人間を3人つけるよう言われていた。もちろん3人ともある程度戦えて、1人は罠発見、解除のための人間が入っている。監視役というやつだ。


 ダンジョンの入り口から通路はかなり広げた。もう見つかってしまって隠す意味はない、広い方が何かと都合がよいためだ。



 その後バルダたちはダンジョン内へ入って色々調べていた。罠の配置やマップ、敵の種類、強さなんかを調べていたようだ。結局4階まで降りて5階への階段を見つけた段階で帰還、そのままラドの街まで戻っていった。



 ニコラスたちとの報告にて、


「調査の方はどうなっていますかな?バルダ様」

「数日かけてダンジョンの中に入ってみましたが、思っていた以上に広い。だが階層は浅そうです。魔物はゴブリン種のみで、3階層から下はたまにホブゴブリンがいますね。我々は何とかなりますが、普通の人は戦えないでしょう。我々ですら、もっと数が多いと苦戦するでしょうから」

「そんなにですか!?ホブゴブリンの報告はなかったはずです。これは放置するとさらなる上位種が生まれても不思議ではないですね」

「そう思います。同じ報告は南ラドのジョージ殿にもしています」

「ほう。弟はなんと?」

「今までダンジョン内の魔物が出てくることはほとんどなかった上に、余計な刺激をして魔物に攻められても困るので調査以上のことはしないでほしいと」

「弟はダンジョンの危険性を認識していないようですね。嘆かわしいことですが」

「ええ。あのダンジョン、今はいいですが、いずれ強力なダンジョンになりそうな気がします。いまのうちに手を打っておく方がよいと思っています」

「そうですね。弟はなんとかするので、早めの攻略をお願いいたします。めどはつきましたかね?」

「ええ。今回の調査である程度は把握できたので次回は5階以下へ行ってみます。あれだけ強力な魔物がいるのでそろそろ最下層ではないかと思います」

「ならば、契約どおりあの3人を連れて行ってもらいたい」

「かしこまりました。次回連れて行ってみましょう」





 その日バルダを呼んだニコラスの側近であるパスカルとバルダの従者である僧侶ルシアーノという青年が密談していた。


「ダンジョン攻略が順調のようで安心しましたよ、ルシアーノ殿」

「いや、バルダ様であれば当然かと。あとはこれも女神様の思し召しでしょう」

「ダンジョンがなくなり次第、ニコラスはジョージを攻めるでしょう。その隙にマリンガはラドを攻めてもらえれば」

「ええ、わかっていますよ。ダンジョンがなくともこれだけ広大で農業に適した土地はなかなかないですから、マリンガとしても欲しいわけです」

「そして、その暁には私めをここの代官としていただけるということでよろしいんですよね?」

「もちろんです。パスカル様ほど適任者はいないでしょう。マリンガはお約束いたしますよ」




 その2日後、バルダ達総勢6名はダンジョンに入ってきた。前回の調査の時と同様バルダたちは全く問題なく4階層まで到達する。



表の報酬は金品ですが、裏の報酬は街そのものというお話でした。一部の僧侶が暗躍するのはお約束だと思っています。

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