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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
転生からのダンジョン運営をしよう
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28.ラドの街の人口増加

いつもお読みいただきありがとうございます。

ストックがなくなってきて自転車操業状態になりつつありますが、がんばります。

 ワールハイトには様々な人種が集まってくる。ただし、人間以外の獣人族、ドワーフ、エルフといった種族は亜人と呼ばれ、たいていが奴隷として入ってくる。

 どうも、ワールハイト西や北の地域で戦争が激しくなり、捕虜として捕まった者たちが結局奴隷として扱われるようになり、どんどんと入ってくるようになったらしい。彼らの一部は森を迂回してラドの村へ売られるようになった。そうして入ってきた奴隷たちは南ラドの村に住むようになる




「冬が明けて、いきなり村の人口が増えたな」

 「当然です。きれいな水があり、作物が豊富にとれる土地、ダンジョンに入れば、鉄や銅まで採れる。こんな条件の場所はなかなかありませんから」

 「そこは狙い通りなんだけど、話が広まるのが予想より早かった。その分移住も早かったということだね」

 「収入が増えるからよいことではないですか」



 と僕とシャールの会話である。


 そしてさらに時間が経つと、奴隷だけではなく、噂を聞きつけた商人、採掘者、加工するための職人、職を求める人や果てには孤児までもが集まってきた。


 「なかなか色々な人が集まってきているようですが、色々やった甲斐がありましたね。主様マスター

 「うん。森や周辺の魔物の間引きをすることで、移動をする力の弱い者も来やすくする狙いはあったけど、こんなにも集まるとは」

 「これであとはこの街のラドチェスカを裏から操れば完璧ですね」

 「だから、それはしないよ!?」

 「息子たちを殺してなり替わるとかすれば!?」

 「いやいや、しないから。物騒な発想から離れてよ、シャールさん!?」



 といういつもの掛け合いがありましたが、街の人口を増やすため、間接的に介入をしてみたら、予想以上に効果がでてしまった。


 しかし、急な人口増加はトラブルも呼び込む。集まった人の中には他の街からのいわゆるスパイや犯罪を犯して街に住めなくなった者、盗掘者なども混じっていた。スパイはワールハイトの領主もやっていることで、情報を色々集めてきていただけで、今は問題なさそうだが、犯罪者、盗掘者はただでさえ良くはない治安がさらに悪化する原因ともなっていく。

 だが、ラドチェスカにそれを防ぐ力はなく、その息子たちも同様であったためラドの街、南ラドの村は次第に犯罪者天国、スラム街のような状況になっていく。



 「主様マスターせっかくできた村はこれではもうだめですね」

 「そうだね。もう領主が仮に変わっても立て直しは大変だ。それに息子たちでは立て直すことは能力的に難しいだろうし」

 「主様マスターが先頭に立っていればこんなことにはならなかったと思いますが?」

 「ハハハ、そうかもしれないね。けど、そうは絶対にならなかったし、そうする気もなかった。目的の1つである、領域テリトリー外の情報収集はワールハイトができるから、ラドの街はどうなっていくか見ているだけにした。発展すればよし、しなくても特に僕にとっては問題はないからね」

 「そうして主様マスターは誰にも接触することなく力を蓄えていくというわけですか」

 「正解。ダンジョンモンスターの育成、進化は時間がかかる。それまでは大した力はないから、気づかれないように、気づかれても問題はないように立ち回っていくだけさ。そのためには余計な接触はしない方がいい」


 というシャールさんと会話で考えを伝えていく。シャールさんはやたらと戦いたがっていたけど、それが罠のような気がしている。ああ、シャールさんが罠ではなく、ダンジョンマスターの力を見ればシャールさんのような考えをするのもわかる。特にシャールさんは生前、人間に対し強い嫌悪感を抱いている様子だし。しかし、戦力不足の状態で戦ってもじり貧になるだけでいずれせん滅される。まずはしっかりダンジョンとしての力を蓄えていくのが、僕の考えだ。僕はRPGやるときはギリギリを楽しむのではなく、一旦レベル上げして十分に力をつけてから進めていくタイプですから。今回の転生でダンジョンマスターという力をもらった以上、力を十分蓄えてから進めていくよ。せっかく不老なんだし。

 というわけで、あと何十年かはこのままひきこもり生活だね。シャールさんがいるからぼっちではないし。

次回いきなり何十年か飛ぶわけではなく、その間のあったことなど、話を入れていく予定です。

まずはあの変態クズオヤジの末路なんかを

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