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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
海王とのダンジョンバトル
265/287

265.イオの思惑

264話の続きですので短いです。



 ニニムのダンジョンの21階層攻略に向かうマックとアレハンドロだが、この少し前に連絡を受けていた。


 まず、援軍を送ったこと。そして、その援軍で送ることができる戦力は全てになるだろうこと。つまりこれ以上の増援はない。


 もうひとつは、30階層攻略は無理だろうということ。しかし、最低限25階層までは攻略すること。理由は戦力的な問題と時間が足りないことだ。


 丁寧かつ慎重に進めば、30階層攻略は可能であろう。しかし、そのころにはダンジョンバトルはとっくに終わっている。拙速ではどこかで躓く可能性が高く、その時点で攻略は不可能となる。


 マックとアレハンドロは全力で慎重に25階層の攻略を目指し進む。ニニムのダンジョンの21階層からはこれまでより強いモンスターたちが出てきて、犠牲も出るであろうが。


 24階層以下で全滅すれば、その時点でニニムの勝利が決まるため、最大速度の中でも慎重さが求められる精神的に非常に困難な攻略だ。




 イオたちは攻略状況から、25階層の攻略が時間内で行えるギリギリのところだと認識していた。イオたちの勝利のためには、どうしてもニニムを24階層で止める必要があった。


 しかし、半端な戦力では無理だ。最低限ダンジョンマスター代行クラスが出る必要がある。


 イオは配下のモンスターたちに、



「24階層のボス部屋には僕が行く。ガキンとゴブオウを連れてね」



 そういったところ、全員から反対された。



「某たちだけで十分」

「マスターが出て行って、やられたら、それで終わりです」

「そのとおり。まだリスクが大きすぎます。それまでは我らで食い止めます」



 などなど。ちなみに、この場にはダンジョンマスター代行だけでなく、26階層以降を守護する階層のボスたちもいたが、皆、イオの出撃には反対だった。


 しかし、イオはいう



「もし、ゴブオウとガキンのどちらかがやられた場合、まず戦力的にウチの勝ちがなくなる。それに、そのまま25階層に到達されてしまえば、タイムアップの時、こちらの負けが濃厚だ。ならば、24階層で全戦力を出さないといけないだろう?危険?むざむざ僕はやられないよ。今ならまだ、大きいリターンを得るためのリスクだと考えるよ。ここからはリスクだけが大きくなり、リターンは小さくなるだけだ」



 皆はマスターの意見に押し切られた。



「せめて、階層ボス全員も含めて」



 という意見もでたが、



「ニニム相手だと、ぞろぞろ大人数で行っても邪魔なだけだよ。僕がニニムを抑えるから、その間にゴブオウとガキンが他の相手をしてね?こっちの邪魔はさせないでよ?」



 そう言って押し切ったイオ。



 これで図らずも、最後はダンジョンマスター同士による一騎打ちの様相が確定した。イオがそこまで考えたのかは不明だが、観客的にも非常にわかりやすい構図になった。



 さて、勝利の女神はどちらに微笑むのか?



 今回のダンジョンバトル最大にして最後の見せ場がやってくる。


次回はイオVSニニムです。


皆さんも暑さには気を付けましょう。


次回更新は日曜日夜を予定していますが、1日ほど遅くなるかもしれません。

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