表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
海王とのダンジョンバトル
264/287

264.待ち受ける

すいません。体調不良のため予定の半分しか投稿できませんでした。今週中に残りの半分を投稿します。



 こちらが、20階層を攻略したころ、ニニムたちは21階層の攻略に乗り出していた。


 ん?まだ21階層?と思うのかもしれないが、理由がある。


 21階層からはウチのダンジョンの最下層に位置する。モンスターがそれまでと段違いの強さになるためだ。そこに罠が襲い掛かるため調査・探査能力も必須。20階層のボス戦で部下を減らしたニニムはその調査・探査能力が大きく落ちていた。


 そのため、ニニムがどうしたのかというと、“ダイダルウエイブ”の連発であった。


 ニニムの“ダイダルウエイブ”はただ海を召喚するだけでなく、罠の発見、特に転移系の罠の発見には効果を発揮し、ほぼ意味をなさなくなっていた。


 これに関しては、水の召喚を想定し、転移系の罠に排水機能を持たせたのが原因である。



 ニニムは21階層を勘なのか、調査能力なのかは不明だが、下への階段へ向けて一直線に向かっていた。


 21階層からは天井の高い洞窟型。横幅はそこまで狭いわけではないが、比較的大型のモンスターがうろつくので、すきをついてすれ違うなどは難しい。気づかれないように隠れるのも困難だ。つまりモンスターとの遭遇はそのまま戦闘を意味する。

 

 しかし、ニニムの戦闘能力はそれらを全く問題にはしなかった。


 では、なぜ、ここまで時間がかかっているのかというと、



「この先は転移トラップだ。他に道があるということか?」

「いえ、ニニム様、確かにここが正解ルートです」



 ニニムと配下が話しているとおり、正解ルート上に避けることができない転移トラップが設置されている。


 ニニムは悩む。



「この転移トラップは20階層に繋がっている。入ることはできない。しかし、ダンジョンは適切な戦力と調査・探査能力があれば、必ず攻略できるようにできている。罠は絶対攻略不可能になるよう設置はできない。どういうことだ?」



 ニニムの言う通り、ダンジョンは攻略が可能なようにしか作成できない。攻略ができないのは単に戦闘能力が足りないか、探査能力や準備、情報不足などが原因だ。


 また、ニニムの発言からニニムが戦闘能力だけでなく、相当高い探査能力も兼ね備えていることが確定した。おそらく、“ダイダルウエイブ”の水がすべて探査、調査能力を備えているのだろう。


 しばらく、ニニムは考えていたが、21階層すべてを回ることを決断した。



 そして、ニニムが21階層すべてを回った結果、行き止まりの壁にスイッチがあるのを見つけ、押す。すると、邪魔だった転移トラップが消えた。


 道中のモンスターは全て退治していたニニムは21階層のボス部屋のボスは多少苦戦した程度で問題なく突破していった。


 ここでニニムたちが幸運だったのは、これがダンジョンバトルであったことだ。ダンジョンバトル開始後にモンスターの召喚はできない。本来なら、自動召喚されたモンスターが行く手を阻むはずだったのだから。



 22階層のボス部屋前の部屋に繋がる一本の通路上にまた転移トラップがあるのをニニムは発見した。転移先は20階層だ。


 今度は、ニニムは迷わず22階層のすべてを探索し、同じようにスイッチを発見する。


 このスイッチの前の部屋にはぎっしりモンスターがいる、モンスターハウスだったのだが、まとめてニニムに蹴散らされてしまった。

 

 22階層のボスもあっさりニニムに蹴散らされたが、周りにいるお供のモンスターは削っている。



 23階層も同様にニニムの“ダイダルウエイブ”で罠の発見、解除と共に、モンスターを始末していく。ボス部屋前の部屋に向かう通路上に転移トラップがあるのも、これまで通り。


 モンスターハウスを抜けた先にあるスイッチも同じ。これまでと違うのは‥



「何じゃ?スイッチを押したのに転移トラップが消えておらんだと!?…もしかして、もう一個あるのか?…チッ!やってくれる!」



 そう。ニニムが言う通り、この階層はスイッチが2個ある。2個とも押したら転移トラップが消えて、通ることができるようになる。


 ボスは多少苦戦したが、問題なく撃破したニニムたち。


 やはり、圧倒的な攻撃力と脅威的な回復能力の前には、なかなか立ち向かえるモンスターがいない。


 24階層もニニムは“ダイダルウエイブ”を連発する。ボス部屋前に行く通路に転移トラップがあるのも今までと同じ。違うのはスイッチの数が3つになっていること。


 2つがモンスターハウスの先にあり、もう一つは転移トラップで転移した先の部屋にあった。


 特に転移トラップの先の部屋は非常に見つけにくく、ニニムが見つけた時にはダンジョンバトル終了まで約1週間となっていた。見つけた時、ニニムは



「キィー!!糞面倒なところに置きやがって、あの糞ガキャー!!!」



 ブチ切れていた。


 24階層のボス部屋前の魔法無効化部屋を抜けた先にいたボスは



「やあ、待っていたよ。海王ニニム」



 僕とゴブオウ、ガキンの3人だった。


暑さに負けました。


残りの半分はニニムのダンジョンの攻略状況です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ