表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
海王とのダンジョンバトル
248/287

248.ダンジョンコアレベル8

いつもありがとうございます。

まだダンジョンバトルには入りません。もう2.3話は入ります。楽しみにしていた方、すいません。



 僕がダンジョン関連のことをしていた時、エルドたちは5本川に着き、船に乗るための待ち時間となっていた。

 船はすでにエルマンドさんの関連の商人さんがすでに手配してくれていたが、船を経営するところの対応を聞き、怒り狂っていたらしい。


 5本川流域はサミーのダンジョンを通るルートができたおかげで、経営に陰りが出始めていた段階。リュート神聖国関連の商取引はすべてサミーダンジョンを経由するルートで行われるようになったためだ。


 もう少し、このままで行く予定だったのだが、やはりと言おうか、エルドたちが手を出した。そしてその手の出し方が中途半端。潰すでもなく、買収するでもなく、ただ、反発しただけ。向こうからすると、お金持ちの子供が駄々をこねた程度だが、とんでもない迷惑をこうむったとの認識だろう。


 この辺りは5本川が自分の領域テリトリーではないため詳しい情報が入ってこない。


 まあ、アイツラの場合はリュート神聖国に行くという目的さえ忘れていなければ、船を奪うなり、何なり、いくらでもやりようはあるだろう。この際だから、すべて任せてみようということにした。どうせ、海に入らない限りは死ぬことはないだろうし。



 さて、ウチのダンジョンだが、新たに召喚したダンジョンマスター代行の2名は現在戦闘訓練中。しかし、困ったことが出て来た。


 セラフィムのマクシミリアーノは元々前線指揮官を想定したスキル内容であるが、性格上なのか、後方で指揮することに長けていた。前線ではむしろ、指揮能力が存分にはっきできるようになるまで、相当時間がかかるだろうという報告だった。


 一方、デーモンロードのアレハンドロは後方指揮をメインに全体を見ることに長けたスキル内容になっているのだが、こちらも性格上なのか性質上なのか、マクシミリアーノとは全く逆で、後方だと我慢が効かず、前線に出ていく傾向があるとのこと。むしろ前線の指揮は問題ないどころか、かなりやれる方らしい。


 モンスター召喚ではステータスやスキルは決めることができるが、性格や性質はランダムなため、こういうことが良く起きる。



 今回の場合は、DPを使って、新たにスキルを取らせることで対応する。予定よりDP使用量が大幅に上がるが仕方ない。1コスキル取るのに、DP1000万とかするのか。いや、わかっていたけど。


 レアスキルや高レベルスキルほど必要DP量が増えるのは当たり前。またDPが億単位で消えていくが、必要経費と割り切ろう。



 さて、もうすぐ夏である。


 ユニオンは兵を集めて、戦争準備中。しかし、昨年末の戦争の余波とでもいおうか、難民が押し寄せて来たことで、どの町も治安が悪化し、思ったように必要な物資が手に入らない状態。兵士は無理やりでも集めたようだ。しかし、練度はおしてしるべし。正直、こっちに来てもこういった兵は脅威にならない。ただ相手をするのが面倒だから壁を作ったわけだし。


 ユニオンとすれば、こちらなど大した戦力はないと侮っているためか、数だけは数千人ほど集めただけだが、これで十分と思っているようだ。



 一方、ニゴ帝国も皇帝が変わり、ターゲットをユニオンからワールハイトに移し、兵の準備をしていた。


 この両方に言えることはユニオンとニゴ帝国の間にあるゴブリンやオークの大集落となった、かつてブフラルと呼ばれた魔の森北の街のことを無視し、近くに手を出そうとしているということだ。


 今現在ですら、この大集落から出てくるゴブリンやオークが付近の村や町に出て荒らしているのだ。魔の森方面からちょっと刺激をしてやればどうなるかな?


 大集落は無視できなくなるのではないかな?



 大集落の魔物たちは配下ではないので、人間たちにやられても痛くもかゆくもない。むしろ、今後のことを考えると、数を減らしてもらいたいくらいだ。


 久々にギガゴブリンさんに仕事をしてもらおう。


 ギガゴブリンはゴブリンの突然変異体の巨大ゴブリン。もし、見る人がいても、ゴブリンの抗争としか思わない。



 ギガゴブリンに暴れてもらったのだが、結果はちょっと予想外。


 ある程度は配下になったりするのかも、と思っていたが、皆、我先にと集落を捨てて逃げていく。

 集落に残ったのは、子供や怪我を負った個体や老人たち。残らざるを得なかった個体たちだけ。他はすべて、ニゴ帝国かユニオンに逃げていった。



「ちょっと、やり過ぎたかな?」



 西に逃げたゴブリンやオークは、そのまま西のニゴ帝国へ行く者たちと南のワールハイトに向かおうとする者たちに別れた。


 ワールハイト側は常に警戒していたこともあり、早期に発見。迅速に騎士たちを集めると、それを見たゴブリンやオークは、進路を西、つまりニゴ帝国方面に変えた。そのため、ワールハイトは被害がなかった。


 しかし、ニゴ帝国とユニオンは、警戒はしていたものの、対応が遅れた。

 戦争準備で集めていた兵を失いたくないとでも思ったのか、進路に罠を置くでもなく、緊急事態として戦闘準備に入るわけでもなく、ただ時間が過ぎ、タイムアップを迎える。



 ゴブリンやオークの大群は、西はニゴ帝国、東はユニオンの兵士が待機している都市にまで迫ってきた。ニゴ帝国最大の軍事基地があるリフとユニオンの中心都市カルナチョスにだ。



 その道中の村や町はすべて蹂躙される結果になった。そのことで多少の数を減らしたゴブリンやオークだが、それでもまだ数は多い。



 ユニオン、ニゴ帝国ともに大半の兵を失ったが、なんとかこれを撃退。しかし、これで、両方とも戦争などに打って出るわけにはいかなくなった。それほどの被害が出たのだ。


 被害から回復するまで、防衛に専念するしかなくなったニゴ帝国、ユニオン。こちらはこれで、特に労せず時間を稼ぐことができた。




 夏、エルドたちが、色々あったが、無事リュート神聖国についたと報告が来た。おそらくは、今頃、国王や上位貴族のパーティーなどで楽しんでいるのだろう。立派に外交をしつつ、学んでくれたらそれで良い。


 帰りはサミーのダンジョンを経由して来る予定なので、あと2カ月もあれば、戻ってくるだろう。


 5本川の流域?もうどうでも良いよ。対応変わるかな?と思って期待していたけど、変わりないようだし。しばらくはこのままで。



 そして、ダンジョンだが、つい2日ほど前にダンジョンコアレベルが8になった。同時に魔神様からメールが来ていた。


 内容は海王ニニムがあと1カ月以内にダンジョンコアレベルが8になるので、その時点でダンジョンバトル開始となる。とのことだった。


 了解しました!



 ではそれまではダンジョンコアレベル8になって確認をしよう。



 まず、次まではどれくらいDPを稼げばよいのか?今までの傾向からすると大体10倍になるから、次は10兆くらいDPを稼げばいいのかな?



 ‥イチ、ジュウ、ヒャク、セン……1000兆?マジで!?1000倍!?ヤバいな。



 えーと、1兆稼ぐのに、10年以上かかっているんですけど?このままなら、1万年はかかる計算なんですけど?



 …これで、最古のダンジョンマスターたちもダンジョンコアレベルは8だというのがわかったな。彼らは100年ほど先輩だが、これ100年あっても無理でしょ。



 新たにダンジョンに設置できる鉱石は、タングステンやモリブデン、オリハルコンだそうだが、タングステンやモリブデンってとたんに現代チックになりましたね。加工できんの?この世界の鍛冶職人。というか、何に使うの?

 そして、さらっとオリハルコン出て来たよ。伝説の鉱物ですか?そうですよね?これはゴバ君加工できるかな?でも次のダンジョンバトルには間に合わないな。



 さて、お待ちかね。新スキル!上級鑑定です。



 すげえDPかかったけど、取ったよ。さて、どんな感じかな?




 ‥‥‥‥そうなのか。…この世界を創ったのは女神だったな。恨むぞ。


 これは見たくなかった。知りたくはなかった。



 これが‥‥“女神の悪意”



ここまで引っ張りましたが、次回女神の悪意の正体が判明します。


次回更新は1週間後です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ