240.魔神様の目的予測
ごめんなさい。今回予定の半分程度しか書きあがっていません。
今週の水曜日にもう半分を投稿予定です。
魔神産業の話をしたが、
「結局、魔神様は僕らダンジョンマスターたちに何を望んでいるのか?」
それが疑問として残り続ける。
「父かい?何を考えているのかはわからないな。聞いても素直に教えてくれないだろうし」
口に出してしまっていたのを、リュートに聞かれていた。
「だよね~。聞いたところで教えてくれないだろうし、上手いことはぐらかされて終わりでしょうね」
「あくまで予測だけならできるね」
予測とそこからの考察が関の山だろうと僕も思う。
「リュートはどう思う?」
「うーん。そうだな。ダンジョンマスターの能力の傾向からいくと‥“竜王”などドラゴン系のダンジョンマスターは自身の能力強化がほとんどだ。特に竜王やサミーは配下全部合わせたより自分の方が強くなるくらい強化される。一方、“魔王”たち魔族は配下の能力強化が得意だ。その上で“魔王”は自分の能力も強化される。僕ら人族型はその姿を活かして人の中に入り込んでいけることが強みだ。ドワーフやエルフ型は基本的に生産系の能力の持ち主が多い。自然系は補助能力といった具合になる」
リュートはそのようにダンジョンマスターの得意能力や特徴を分類する。
「そこから、この“世界の発展の加速”ではないかと思っているよ」
「なるほど」
今までにない物や技術を生み出し、人に脅威として存在することで常に緊張感を持たせ、停滞を許さない。確かに今のところリュートの予測を否定する材料がない。
「でも、リュートはその予測、自分で信じていないだろ?」
「あ、ばれた?なんでバレたんだろう?」
リュートは簡単に言うが、そんな気がしていた。あくまで勘でそう思っただけなんだけどね。
「それを否定するのが“女神の悪意”なんじゃないの?と思った」
「正解!」
リュートはあっさり認めた。
「まあ、イオの言う通りなんだけど、世界の発展に関しては父も考えてはいると思うよ。それが主目的ではないだけでね。だから、あながち間違っているとは言えないんだ」
「‥あれ?ってことは“女神の悪意”が何か知らないと予測ができない?」
「そうだね。もちろん、今までそういう話題になったことは何度もあるけど、“女神の悪意”を知らない者に対しては“世界の発展”って言うことにしている」
そうですか。下の者は何を的外れな議論をしているんだろう?とか思っていたわけですか。
「それで納得してくれるなら大したことないねぇ。と?」
「そうそう。不毛だよね」
薄々、気が付いてはいたが、リュート、鬼だな。
今回、私の仕事などで色々あり、書ききれませんでした。
前書きのとおり、今週の水曜日にもう半分を投稿し、日曜日に1話投稿予定です。すいません。